ネットワークカメラの導入を検討するにあたり、通信量がどの程度になるのか不安に感じている方もいるのではないでしょうか。ネットワークカメラはデータを転送し続けるため、通信量が多くなる傾向があります。
この記事では、ネットワークカメラの通信量の目安や計算方法、適切なインターネット回線を選ぶポイントなどをご紹介します。
目次
ネットワークカメラと通信量に関する基礎知識
ネットワークカメラは、インターネットやLANを利用してどこからでも映像を確認できるため便利ですが、その分通信量が多くなりがちです。通信量の意味や単位、通信量の目安などをみていきましょう。
ネットワークカメラについて
ネットワークカメラとは、インターネットに接続して映像をリアルタイムで確認・録画できるカメラを指します。カメラ本体にコンピューター機能が内蔵されているため、従来のアナログカメラとは異なり、専用の録画機が不要なケースもあります。
撮影した映像は、インターネット経由でパソコンやスマートフォンから遠隔地でも確認可能です。なお、撮影した映像がクラウド上に録画されるクラウドカメラであれば、録画データをクラウド上に保存できるため、HDDの容量不足やデータ破損のリスクを軽減できます。
ネットワークカメラは、工場の状況確認や店舗・駐車場などの防犯、介護施設での見守り、交通や公共施設の見守りなど、さまざまな用途で使用されています。
通信量の計算方法とビットレート
スマートフォンやパソコンで動画を視聴したりSNSを閲覧したりするときと同じように、ネットワークカメラでデータを送受信する際にも多くの通信量が必要となります。
ネットワークカメラの通信量は「ビットレート」と「通信時間」によって決まります。
1ヵ月あたりの通信量は以下の計算式で算出できます。
1ヵ月の通信量(バイト)=ビットレート(bps※)×1日あたりの通信時間(秒)×30日÷8
※「ビットレート(bps)」とは、「bit per second」の頭文字を略した言葉であり、1秒間に送受信できるデータ量を表します。ビットレートが高いと高画質でなめらかな映像を再生できますが、通信量も大きくなるためストレージや回線に与える負担も増大します。
画質ごとの通信量の目安
ネットワークカメラは録画した映像を随時アップロードするため、重要なのはアップロードするときのビットレートです。
以下は、参考値としてYouTubeにSDR動画をアップロードする際の主な映像ビットレートです。ネットワークカメラはYouTubeのように一度アップロードして終わりではなく、随時アップロードが必要ですので、あくまでも目安としてご確認ください。
タイプ(解像度) | フレームレートが24・25・30fpsのときに必要なビットレート | フレームレートが48・50・60fpsのときに必要なビットレート |
---|---|---|
2160p(4K) | 35~45Mbps | 53~68Mbps |
1080p | 8Mbps | 12Mbps |
720p | 5Mbps | 7.5Mbps |
480p | 2.5Mbps | 4Mbps |
解像度とは、テレビやパソコンなどのディスプレイの画像を構成する最小単位である「画素」の数を表したものです。この数値が高ければ高いほど画素の密度が高くなり、より精密かつ鮮明で、画質がよい映像となります。ここ最近のYouTube動画の主流は、1080pや720pです。
フレームレート(fps)とは、1秒間の動画に使われる静止画の枚数を示す数値です。静止画の枚数が多ければよりなめらかに、少なければカクカクとした動画に見えます。
たとえば映画は24fps、日本のテレビ放送は30fps程度です。防犯カメラの場合、3〜5fpsと低く設定されたものも少なくありませんが、中にはテレビや映画と同等のものもあります。
ネットワークカメラは定点撮影が多い(カメラの位置・視点を固定して特定エリアを常時撮影すること)ため、動きが少ない映像の場合はビットレートが低めになります。
ネットワークカメラに必要な通信量の目安
続いて、ネットワークカメラに必要な通信量を見ていきましょう。主に、画質・音声の有無・フレームレート・撮影時間などによって異なります。以下、いくつかのパターン別で紹介します。
低画質(640×480、5fpsの場合)
- 約100~200kbps
- 1時間で45~90MB
- 1日で約1~2GB
中画質(1280×720、15fpsの場合)
- 約500~1000kbps
- 1時間で 225~450MB
- 1日で5~10GB
高画質(1920×1080、30fpsの場合)
- 約2~5Mbps
- 1時間で900MB~2.2GB
- 1日で20~50GB
以下の動画は、高画質(1080p)×30fpsの防犯カメラ映像ですので、チェックしてみてください。
▼解像度とフレームレートについては、以下の記事で詳しく解説していますので、参考にしてみてください。
ネットワークカメラの回線を選ぶポイント
ネットワークカメラは、フレームレートなどのスペックから必要な回線速度をある程度算出できます。通信量に見合った回線を選択することが大切です。
なお、通信回線が提示する回線速度はベストエフォートであることも考慮して、少し余裕をもって通信量を計算しておくと、肝心な映像が見られない事態を防げるでしょう。ベストエフォートとは、通信条件がもっとも良好なときの通信品質のことです。
ネットワークカメラの通信量を把握する
解像度が720pの一般的な画質の場合、用途によって適切なビットレートは異なるものの、必要とされる通信速度は5Mbps程度です。これを1時間撮影・転送し続けると、約2.25GBの通信量がかかります。画質がさらに上がり1080pなどになったり、時間や日数が延びたりすると、必要な通信量は増え、24時間撮影し続ければ膨大なデータ量となります。
設定した画質によって通信量は大きく変動するため、回線を選ぶ際は通信量を正確に把握することがポイントです。
参考までに、撮影した映像をクラウド上に録画する「Safie(セーフィー)」のクラウドカメラの場合、サービスの安定性やランニングコスト面から、光回線の利用をおすすめしています。WiMAXやその他のポケットWi-Fi(モバイルルーター)・ADSL・VDSL・CATVなどは通信容量や速度の関係からサービス利用が難しい場合があります。
加えて、Safie対応のカメラの場合、1台あたり500Kbps〜1Mbpsのインターネット回線(上り)が必要になります。1日あたりの通信量にすると約5GBほどになるため、ぜひ参考にしてください。
回線速度を確認する
回線には「上り」と「下り」があります。それぞれの回線に必要な速度の目安を確認しましょう。
上り回線(アップロード)
上り回線は「10Mbps以上」が目安です。上り回線は、ネットワークカメラで撮影した映像をアップロードする際に使います。ネットワークカメラの動作中は、映像をアップロードし続けるため、上り回線の速度が遅いとアップロードが滞る原因になります。
下り回線(ダウンロード)
下り回線は「3Mbps〜25Mbps」が目安です。下り回線は、ネットワークカメラで録画した映像を見る際に使用します。下り回線の速度が遅いと、クラウドからのダウンロードに時間がかかったり、再生中の映像が途切れたりしてしまいかねません。
利用する回線によっては、アップロードは快適にできても、ダウンロードに時間がかかりストレスを感じることもあります。これは、下り回線は利用者が多いこと・データ伝送量が多いことが主な原因です。
通信速度の制限を確認する
回線事業者によっては、一定の通信量を超えると速度制限がかかる場合があります。月単位で速度制限を設けているところが多いため、月初は録画できたのに月末に録画できなくなる、といったことが発生します。
通信制限がかかると低速モードになり、ネットワークカメラからデータを受け取れず防犯カメラとしての役割を果たせなくなる可能性があります。一定期間、安定してつながっていなければ映像データの転送はできないため、注意が必要です。
▼ネットワークカメラの遅延についてはこちら
ネットワークカメラを使用する際は不正アクセスに注意
ネットワークカメラはインターネットにつなげて使用するため、第三者からの不正アクセスに注意しましょう。不正アクセスされれば、保存データが外部に流出し、個人情報の漏えいにつながりかねません。
不正アクセスを防ぐために、以下の点に注意することをおすすめします。
安全性の高いファームウェアを搭載した機器を選択する
不正アクセスを防ぐために、安全性の高いファームウェアを搭載した機器を選びましょう。ファームウェアとは、さまざまな機器に内蔵されている、映像の読み込みなどの制御のためのソフトウェアのことです。
また、ネットワークカメラのファームウェアは、最新のOSに対応させたり、不具合を修正したりするために更新されることがあります。セキュリティを万全にするため、ファームウェアは更新された最新バージョンにしておくことも大切です。
▼ネットワークカメラのセキュリティについてはこちら
パスワード管理を徹底する
ネットワークカメラの使用に際して不正アクセスを防ぐためには、パスワード管理を徹底的に行うことも重要です。自分の名前や誕生日などは使わない、アルファベットの大文字・小文字・数字・記号を組み合わせて桁数を増やすなど、パスワードの安全性を高めてください。
ウイルス対策ソフトを他の端末にも導入する
ネットワークカメラはもちろん、ネットワークを経由してカメラに接続する他の端末にも、ウィルス対策ソフトを導入することをおすすめします。セキュリティソフトは安全性の向上を目的に定期的にアップデートされるため、常に最新のバージョンにアップデートしておくことも必要です。
DDNSを利用する
DDNSとは、「Dynamic Domain Name System(ダイナミック・ドメイン・ネーム・システム)」の略語です。ネットワークカメラのIPアドレスが変わった際に、事前登録した固定のドメインに対応させることが可能なサービスを指します。
たとえば、ネットワークカメラと映像を録画する機器を接続させる際に使うのは、プロバイダから割り当てられたグローバルIPアドレスですが、接続環境によって不定期に変更されてしまうことが珍しくありません。場合によっては、録画サーバーにアクセスできなくなってしまうこともあり得ます。
DDNSを利用すれば、たとえグローバルIPアドレスが変更されても、サーバーへのアクセスが可能になると考えられています。
▼ネットワークカメラのグローバルIPについてはこちら
NTPを正しい時刻に設定する
NTPを正しい時刻に設定しておくことも、不正アクセス防止に寄与します。NTPとは、「Network Time Protocol(ネットワーク・タイム・プロトコル)」の頭文字を取った言葉です。
不正アクセスが発覚した場合、通信時間や場所などを調べるうえでの証拠になるため、時刻にズレが生じていないか、定期的なチェックが大切です。
また、防犯カメラとして使用している場合、事件や事故を記録した映像データの証拠としても使用するため、時刻のズレは防いでおく必要があります。
クラウドカメラがおすすめ
通信量や不正アクセスに不安があるなら、撮影した映像がクラウド上に録画されるSafieのクラウドカメラをおすすめします。
カメラ本体やローカルの録画装置(NVR)に保存される録画方法ではなく、映像データがクラウドサーバーに保存される録画方法ならば、録画装置不要で高セキュリティ。保存容量不足の心配がなく、映像データの管理も簡単です。
クラウド上に保存された映像は、スマートフォンやパソコンから、データ容量不足を気にする必要がなくいつでもアクセス可能なのもメリットです。加えて、ソフトウェアが自動アップデートされるため、最新のセキュリティ機能が随時適用されるのも特長です。
Safieでは、「データ伝送経路」「データ保存領域」「クライアントアプリ」の3領域で高いレベルでのセキュリティを実現しています。
Safieのクラウドカメラは、クラウドカメラ本体の初期費用+クラウド録画の月額利用料金のみで利用開始できるのもポイント。たとえば1ヵ月分の映像を録画できる「30日間プラン」なら、月額利用料金は税込2,200円です。
▼Safieのセキュリティについて詳しくまとめたページはこちらです。
▼Safieのプランはこちらのページをご覧ください。
ネットワークカメラは安定した回線が大切
ネットワークカメラは防犯用途以外でも普及しており、工場や店舗内の状況確認、介護施設の見守りなどにも使われています。ただし、データを送り続けるためどうしても通信量が多くなるのが難点です。今回紹介した通信量を算出する計算式や回線を選ぶ際のポイントを参考に、通信量に合った回線を選びましょう。
通信量やセキュリティ面に不安がある方は、映像データがクラウドサーバーに保存されるクラウドカメラがおすすめです。ネットワークカメラの専門家に相談しながら導入したい場合は、ぜひSafie(セーフィー)の利用を検討してみてはいかがでしょうか。
- いつでもどこでも映像が見られるクラウドカメラ
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