エントランス(玄関)に防犯カメラの設置は必要?効果や注意点を紹介

防犯カメラ

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不審者に建物への侵入を躊躇させるきっかけとなるのが、エントランス(玄関)に設置された防犯カメラです。エントランスに設置することにより、盗難被害や不法侵入などを減らせるだけでなく、不審者が近づきにくい状況を作ることができます。

この記事では、エントランス(玄関)に防犯カメラを設置する重要性や設置時の注意点、防犯カメラを選ぶ際のポイントなどを解説します。

エントランスに防犯カメラが必要な理由

企業のビルやオフィスの入口、商業施設の入口など、さまざまな人が出入りするエントランス(玄関)には、防犯カメラが必要です。ここでは、防犯カメラが必要な理由や設置によるメリットについて解説します。

さまざまなトラブルが起こる可能性がある

屋内・屋外問わず、エントランス付近ではさまざまなトラブルが起こる可能性あるため、防犯カメラの設置が欠かせません。

屋内の場合、不審者の侵入のほか、物品の盗難、従業員や来訪者とのトラブル、社内での不正行為などのトラブルが考えられます。不審者が侵入することで、会社のデータにアクセスするなど、犯罪行為が発生する可能性があります。

店舗やオフィスには金品・機材や機器・重要資料などが保管されており、盗難の被害に遭う可能性があります。また、従業員同士や従業員と来訪者とのトラブルや、社内での横領や不正行為も考えられます。

屋外の場合、交通事故や接触事故、作業時の事故、不法侵入や窃盗、不審者の徘徊などのトラブルが考えられます。交通事故・接触事故ではトラックと人の接触事故やトラック同士の衝突事故、作業時の事故では荷物の落下や作業員が機械に巻き込まれるなどが考えられるでしょう。

屋外のエントランスの場合、無断で立ち入る者も出てくる可能性があり、特に夜間や無人になる時間帯は窃盗や破壊行為を行う者が侵入してくるかもしれません。商業施設の場合は不審者の侵入リスクもあります。

防犯カメラをエントランスに設置するメリット

防犯カメラをエントランスに設置するメリットとして、4つを紹介します。

犯罪や不正をチェックできる

エントランスに防犯カメラを設置すれば、店舗やオフィスのエントランス付近や商業施設などの入口で起こった犯罪・不正行為のチェックができます。夜間や無人の時間帯を除けば、エントランス付近には人が常に出入りしているため、防犯カメラを設置しておけば、仮にトラブルが発生しても、後から詳しく確認するのに役立つでしょう。

また、夜間や無人の時間帯にも防犯カメラは役立ちます。映像がクラウドに保存される「クラウド防犯カメラ(※詳しくは後述)」なら、スマートフォンなどを使って遠隔からリアルタイム映像を確認できるため、トラブル被害を最小限に抑えられる可能性があります。映像に動きがあった際にスマートフォンなどに通知する検知機能により、不審者の早期発見も可能になるでしょう。

警備費用の削減や見回り業務を効率化できる

エントランスに防犯カメラを設置すれば、管理業務の効率化につながります。マンションやビル、オフィスなどでは、管理人や警備員による巡回が必要です。

先述のとおり、クラウド防犯カメラなら物理的に管理室内にいなくても様子が分かるため、巡回のたびにエントランスを確認したり長時間モニターをチェックしたりする工数を削減できます。また、防犯カメラを設置することで警備員などの人員配置の見直しもでき、人件費削減につながるでしょう。

犯罪への抑止効果になる

防犯カメラをエントランスに設置することで、不審者が建物内に侵入しにくくなり、犯罪の抑止効果が高まります。目につきやすい場所に設置する、「防犯カメラ録画中」と書かれた張り紙を目立つ位置に貼っておくことで、防犯効果をさらに高められるでしょう。

証拠映像として残せる

万が一トラブルが発生しても、設置した防犯カメラが一部始終を収めていれば、証拠映像として活用できます。証拠映像があることで犯人逮捕の一助となるほか、建物の利用者に対しても安心感を与えられるでしょう。

【場所別】防犯カメラをエントランスに設置する目的

アパート・マンションのエントランスの画像

防犯カメラを設置する目的は場所によって異なります。オフィス、小売店舗、マンション、工場・倉庫に分け、防犯カメラを各エントランスに設置する目的について紹介します。

オフィス

オフィスのエントランスに設置する目的は、従業員の安全確保とセキュリティ強化です。オフィスのエントランスは外部との出入口であるため、不審者の侵入防止に役立ちます。職場内で発生する不正行為・トラブル・事故を抑止する効果もあります。こういったトラブルの証拠確保として録画映像は役立つでしょう。

防犯カメラが設置されていれば不審者・犯罪者が近づきにくくなり犯罪の未然防止に役立つだけでなく、ほかの企業や来訪者にセキュリティ対策の強化をアピールする効果も期待できます。

小売店舗

小売店舗では、主に犯罪抑止のために用いられます。小売店舗のエントランスで防犯カメラを設置しておくと、録画映像を犯人特定のための補助として活用することが可能です。また、夜間など人の出入りがない時間帯には、不審者の侵入対策として効果を発揮します。

マンション

マンションのエントランスに設置する目的は、住人の安全確保と、エントランス周辺の秩序を守るためです。マンションのエントランスは、住人以外にも多くの人が出入りします。エントランスのセキュリティが保たれていないと、部外者の侵入などのリスクが高まるため、防犯カメラを設置することで住人の安全を守ります。

また、マンションのルールが守られているか見守る役割も果たします。ただしこれはあくまでトラブル防止のためであり、普段の生活に不快感を与えないよう配慮が必要です。

工場・倉庫

工場や倉庫では、外部からの侵入・窃盗防止や安全の確保が目的です。工場や倉庫には、商品や高価な機材などがあります。防犯カメラがなければ、部外者による盗難の恐れがあるだけでなく、勝手に持ち出す従業員もいるかもしれません。防犯カメラを設置すればチェック機能が高まるため、リスクを下げられます。

また、工場や倉庫のエントランス付近は、トラックや搬出入の車が出入りするため、接触事故の危険性が高い場所です。エントランスに防犯カメラを設置しておけば、従業員がより安心して作業に取り組めるでしょう。

エントランスに防犯カメラを設置する注意点

防犯カメラを設置する際の注意点は、次の3点です。

  • 目的に合ったカメラを選ぶ
  • 映像の取り扱いに注意する
  • プライバシーへの配慮を行う

それぞれ詳しく見ていきましょう。

目的に合ったカメラを選ぶ

エントランスに防犯カメラを設置する際は、設置目的に合ったカメラを選ぶことが重要です。屋外のエントランスの場合は、屋内と屋外の境界となるため、時間帯によっては強い逆光が発生することがあります。そのため、逆光補正機能(ワイドダイナミックレンジ機能)が付いたカメラを選ぶと、鮮明な映像を確保しやすくなります。

また、エントランスは人の出入りが多い場所であるため、広角レンズを搭載した広角カメラを活用することで、より広範囲を効率よく見守ることができます。

なお、防犯カメラの設置角度によって隣接する建物の敷地や住宅が映りこむ場合、防犯カメラのプライバシーマスク機能が便利です。これは特定のエリアを黒塗りにする機能で、映像に映らないようにできます

エントランスの広さや撮影したい範囲によっては、1台のカメラでは十分にカバーできない場合もあります。設置前に必要な視野を確認し、適切なカメラの台数や機能を検討しましょう。

映像の取り扱いに注意する

防犯カメラを設置する際には、撮影した映像の管理を適切に行うことが重要です。個人情報保護法では、特定の個人を識別できる映像は個人情報にあたると規定されており、慎重な対応が求められます

防犯カメラで撮影した映像は、保存期間や閲覧権限を明確にすることが重要です。保存期間は一般的には1週間〜1カ月が目安です。閲覧権限は管理者や防犯担当者のみに限定し、不正利用には注意しましょう。同時に、映像を削除する際のルールも決めておくと良いでしょう。

なお、防犯カメラの映像は基本的に管理者や防犯担当者のみが取り扱いますが、警察からの捜査協力要請など、特定のケースでは映像の提供は可とされています。このような特定ケース以外での不適切な映像提供は個人情報保護法違反になる可能性があるため、慎重な対応が必要です。

プライバシーへの配慮を行う

防犯カメラを適切に運用するためには、設置の目的や撮影範囲について、住民や関係者に理解してもらうことが大切です。

防犯目的でカメラを設置する場合、利用目的の公表は不要ですが、従業員や住人、関係者、来訪者などに配慮し、「防犯カメラ作動中」などの掲示(ステッカーを貼るなど)を行うのが望ましいです。掲示することで犯罪抑止効果の向上も期待できます。

また、エントランスに防犯カメラを設置する際は、従業員や住人に事前に説明して理解を得ることも重要です。設置目的や撮影範囲を明示する、映像の管理方法・ルールを共有する、意見を聞く場を設けることで、設置する理由を正しく理解してもらいやすくなるでしょう。

より従業員や住人の安心感を高めるためにも、防犯カメラの運用に関する問い合わせ先を明記しておくと良いでしょう。

▼防犯カメラ設置とプライバシーについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をご参照ください。

防犯カメラを選ぶときのポイント

バレット型(ガン型)防犯カメラの画像

防犯カメラを選ぶ際に押さえておきたい点として、5つのポイントを紹介します。

画質

防犯カメラの画質は、良くなればなるほど詳細な状況を把握できます。ただし、高画質になるほど映像データ量が大きくなり、ストレージ(記録媒体)や回線への負荷も大きくなります。一般的な防犯カメラは、画質とデータ量のバランスが取れた100万~200万画素が主流になっています。

▼画素数別の画質の目安については、こちらの記事がおすすめです。

形状

防犯カメラは形で分類でき、各タイプごとに特徴があります。四角い箱型のボックス型カメラや弾丸型のバレット型カメラは、設置していることに気づきやすいため、犯罪抑止に効果的です。ドーム型カメラは、広い視野角を持ち、網羅的に撮影できます。レンズの向きを予測しにくいのも特徴です。そのほか、置き型タイプの防犯カメラもあります。

▼形状による特徴の違いについては、こちらの記事をご覧ください。

録画方式

防犯カメラの録画方式は「ローカルに保存」「クラウドに保存」の2つに分かれます。ローカルとはHDD・SSD・SDカードが該当します。ローカルに保存する場合、インターネット環境がなくても映像を確認できる点はメリットですが、いずれも物理的なデバイスのため故障リスクがあります。

クラウドに保存する場合はインターネット環境が必要なものの、物理的なデバイスは必要なく、映像をいつでもどこでも確認できる点に違いがあります。

▼録画方式による違いについて、詳しくはこちらの記事で紹介しています。

設置工事

中には工事不要の防犯カメラもありますが、多くの防犯カメラでは設置工事を必要とします。防犯カメラの工事には専門知識や経験が必要な場合が多く、安全面や法的な観点からも専門業者や専門家に相談することが必要です。

▼防犯カメラは設置したいものの「壁に穴開けたくない」という方は、こちらの記事で設置方法のアイデアに関して紹介しています。

値段

防犯カメラの値段は、機能や画質によってさまざまです。カメラ本体は1台2万円~10万円程度で、それに加えて録画機は2万円~10万円程度、モニター代は2万円~5万円程度が発生します。

映像をクラウドに保存するタイプの防犯カメラの場合、クラウド録画の月額料金が必要になるものの、録画機やモニターを購入する必要はありません。初期費用を比較的抑えやすくなる上、クラウド録画ならではのメリットも受けられるでしょう(詳しくはは次章)。

▼防犯カメラの購入前に知っておきたい基礎知識は、こちらの記事で詳しく紹介しています。

エントランスにはクラウド防犯カメラがおすすめ

クラウド防犯カメラのサービスを説明した画像

エントランスに防犯カメラを設置するのであれば、映像がクラウドに保存される「クラウド防犯カメラ」がおすすめです。インターネットを通して映像がクラウド上に録画されるため、スマートフォンやパソコンから24時間いつでもどこでも映像を確認できるのが特徴です。

先述のように録画機・モニターを必要としないので、録画機などの買い替えが必要なく、故障・破損・盗難の心配がありません。録画機が故障したり盗難被害に遭ったりすれば映像を見ることはできないですが、クラウド防犯カメラなら、たとえカメラが故障・破損しても、直前までの映像は確認できるのもメリットでしょう。

クラウド防犯カメラを導入するのであれば、おすすめは「Safie(セーフィー)」です。Safieは「映像がきれい」「設定が簡単」「使いやすい」のが特徴です。さらに、強固なセキュリティレベルも維持しており、Safieのクラウドに保存されるお客様の録画データは、最新の暗号化技術によって守られています。

必要な費用はカメラの本体料金とクラウド録画の利用料金のみ(※)で、シンプルな料金体系なのも特徴です(※カメラの設置工事が必要な場合は別途工事費用が発生)。7日間録画なら1,320円(税込)、30日録画なら2,200円(税込)です。

▼Safieのセキュリティについてはこちらをご確認ください。

▼Safieのプランはこちらのページをご覧ください。

おすすめのクラウド防犯カメラ

Safieのクラウド防犯カメラには多くの種類があるため、エントランスへの設置におすすめの2機種を厳選してご紹介します。

【屋内向け】Safie One

クラウド防犯カメラ Safie Oneの画像

Safie One(セーフィーワン)は、エッジAIを搭載した屋内向けのクラウド防犯カメラです。届いたらすぐに使える手軽さが魅力で、設置工事は不要。多彩なアダプターに対応しているため、ご自身で壁や天井に取り付けることもできます。

逆光を抑えるWDR(ワイドダイナミックレンジ機能)や、夜間撮影に対応するデイナイト機能を搭載しているほか、AIによる「人検知」も標準搭載。人だけを検知して通知するため、夜間や無人の時間帯における防犯に最適です。

また、エントランス付近に立ち入り禁止エリアがある場合は、あらかじめエリア設定しておくことで、禁止エリアに人が立ち入った際に通知を受けられる「立ち入り検知」など、3つのアプリが利用できる「Ai-App 人数カウント」をオプション追加することもできます。

Safie One

Safie
Safie One

エッジAIを搭載。画像解析による業務効率化も叶えるカメラ

¥50,600 (税込)

外形φ76.5×92.5mm
重さ360g
防水性能なし
ネットワーク接続有線LAN、無線LAN
PoE給電対応
画角水平114° 垂直60°
ズームデジタルズーム 最大8倍
マイク(音声入力)あり
スピーカー(音声出力)あり
暗所撮影対応

【屋外向け】i-PRO WV-U1532LA(SF) 取付金具セット

i-PRO WV-U1532LA(SF)取付金具セットの画像

i-PRO WV-U1532LA(SF)取付金具セットは、抑止効果を高めるバレット型デザインが特徴の屋外向けカメラです。IP66の防水・防塵性能とIK10の耐衝撃性能を備えているため、過酷な環境下でも安心して設置できます。

焦点距離の変更が可能な電動バリフォーカルレンズを採用しており、「特定の場所だけを撮影したい」などの場合にも有用です。

i-PRO WV-U1532LA(SF)

i-PRO
WV-U1532LA(SF)

防犯抑止効果の高いガン型カメラ

¥70,840 (税込)

外形奥行262mm 高さ112.5mm 幅112.5mm
重さ860g
防水性能IP66
ネットワーク接続有線LAN
PoE給電対応
画角水平43°~100° 垂直24°~56°
ズーム
マイク(音声入力)なし
スピーカー(音声出力)なし
暗所撮影対応

エントランスに防犯カメラを設置してトラブルを未然に防ごう

オフィスや店舗、マンション、工場などのエントランスには、防犯カメラの設置がおすすめです。犯罪などをチェックできる上、トラブルの抑止効果も期待できます。エントランスに防犯カメラを設置するなら、映像がクラウドに保存されるクラウド防犯カメラがおすすめです。映像は遠隔からリアルタイムで確認できるだけでなく、後から確認する際も簡単です。防犯カメラを活用し、エントランスにおけるトラブルの未然防止に努めましょう。

Safieサービス紹介
いつでもどこでも映像が見られるクラウドカメラ
スマホやパソコンから店舗・現場を見える化

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