屋外で常時録画できるカメラを設置すると、侵入・盗難・不法投棄などの犯罪抑止や、トラブル発生時の映像確認に役立ちます。
屋外は雨風や直射日光、夜間の暗さなど環境条件の影響を受けやすく、録画データの保存方式や電源・通信の確保、プライバシーへの配慮も欠かせません。
本記事では、屋外で常時録画できる防犯カメラの選び方を「保存方式」「電源・通信」「屋外性能」「設置場所に合う機能・形状」という4つの観点から解説します。
設置場所の考え方や導入時の注意点、活用事例も紹介しますので、屋外の防犯体制を強化したい法人のご担当者様は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
屋外で常時録画する防犯カメラの選び方
屋外に設置する防犯カメラを選ぶには、屋外特有の環境条件と運用要件を踏まえた確認が必要です。具体的な選び方は以下の4つです。
- 録画データを確実に残せる保存方式を選ぶ
- 電源・通信が安定する設置方法を選ぶ
- 雨風や暗所に対応できる屋外性能を確認する
- 設置場所と目的に合う機能・形状を選ぶ
録画データを確実に残せる保存方式を選ぶ
録画データの保存方式によって、運用コストやデータの安全性が変わるため、自社の環境に合った方式を選ぶことが重要です。
屋外防犯カメラの主な録画データ保存方式には、クラウド録画・HDD録画・SDカード録画の3種類があり、それぞれに異なる特徴があります。
| 保存方式 | 特徴 | 注意点 |
| クラウド録画 | ・クラウド上に映像を保存できる ・カメラが盗難・破損してもデータが残る ・容量不足による録画漏れを防げる | ・通信環境が不安定だと録画できないリスクがある |
| HDD録画 | ・録画機器に映像をまとめて保存できる ・大容量で通信環境に依存せず録画できる | ・振動に弱く、機器の故障・盗難で全データを失うリスクがある |
| SDカード録画 | ・カメラ本体に映像を保存できる ・通信障害の影響を受けずに録画できる | ・カメラの破損・盗難時に映像を失うリスクがある ・書き込み上限による故障や容量不足のリスクが高い |
SDカードやHDD録画は、機器自体の盗難や故障によって映像を失うリスクが伴います。 万が一の事態でも録画データを確実に残したい場合は、カメラが破壊されてもデータが保護されるクラウド録画型を選ぶと安心です。
▼SDカード録画対応の防犯カメラについて詳しく解説しています。
電源・通信が安定する設置方法を選ぶ
屋外での防犯カメラの給電方法には、AC電源(コンセント)・PoE(LANケーブル給電)・バッテリー・ソーラーの選択肢があります。
屋外で24時間安定して常時録画を行うなら、電池切れや天候の影響を受けないAC電源やPoEがおすすめです。設置場所の周辺に電源を確保できるかを事前に確認し、工事が必要かどうかも含めて計画を立てましょう。
クラウド録画などのネットワークカメラを利用する場合、通信方式は有線LAN・無線LAN・SIM(LTE)があります。屋外で無線LANを使用すると電波が不安定になり録画が途切れるリスクがあるため、通信の安定性が高い有線LANや、有線ケーブルの引き込みが困難な場所でも設置しやすいSIM(LTE)を選ぶと安心です。
一方で、通信環境の構築が難しい場合は、インターネット接続が不要なカメラを選ぶのもひとつの手です。HDDを搭載した専用レコーダーに録画する同軸ケーブルカメラや、本体のSDカードに直接保存するタイプのカメラであれば、ネットワークなしで運用できます。
▼SIM対応防犯カメラについて詳しく解説しています。
雨風や暗所に対応できる屋外性能を確認する
屋外にカメラを設置する場合は、防水防塵性能を示すIP規格を確認することが重要です。雨風にさらされる屋外で常時録画を行うなら、最低でもIP66以上の保護等級を備えたカメラを選ぶと安心です。
夜間や暗所での録画には、ナイトビジョン(Day & Night機能)対応のカメラを選びましょう。直射日光や車のヘッドライトによる逆光が発生しやすい場所では、WDR(ワイドダイナミックレンジ)機能が映像品質の維持に役立ちます。
設置場所と目的に合う機能・形状を選ぶ
防犯カメラは、設置場所や目的に合わせて形状を選ぶのがポイントです。屋外で常時録画する場合は、出入口・駐車場・建物の外周など、長時間確認したい場所に合う形状を選びましょう。
| 形状 | 特徴 | 向いている場所 |
| バレット型 | 目立ちやすく、抑止効果を高めやすい | 建物の出入口・駐車場・外周 |
| ボックス型 | レンズ交換により撮影対象にあわせて調整しやすい | 門扉・通路・敷地の一部を重点的に撮影したい場所 |
| ドーム型 | 威圧感を与えにくく、空間になじみやすい | 軒下・エントランス・屋内外の共用部 |
屋外で常時録画する場合は、雨風への耐久性や設置場所の見え方も重要です。防犯目的を強く出したい場所ではバレット型、空間になじませたい場所ではドーム型など、目的に合わせて形状を選ぶとよいでしょう。
ボックス型は、撮影範囲を調整しやすい一方で、屋外でそのまま使うには向かない場合があります。屋外に設置する場合は、防水ハウジングなどで雨風から保護できるかを確認しましょう。
屋外向け防犯カメラの設置場所
防犯効果を高めるには、カメラの性能だけでなく設置場所の選定も重要です。設置場所が適切でなければ、死角が残り、有事の際に映像を確認できないケースが生じます。
ここでは、防犯効果をより高めるために効果的な3つの設置場所について解説します。
- 人や車両の出入りを記録できる場所
- 敷地全体や死角をカバーできる場所
- 資材・設備・重要施設を重点的に守れる場所
人や車両の出入りを記録できる場所
出入り口・正門・駐車場の入退場口は、人と車両の動きが集中する場所です。ここに常時録画のカメラを設置すれば、侵入者や不審な動きを映像として確認できます。抑止効果を高めるため、目立ちやすいバレット型カメラの設置がおすすめです。
防犯カメラは、手が届きにくく、顔や車両を確認しやすい高さに設置します。一般的には地上2〜3mの高さを目安にし、出入りする人の顔や車両のナンバープレートを記録できるよう、撮影距離・画角・照明条件に合わせて調整しましょう。
敷地全体や死角をカバーできる場所
防犯カメラは、施設の角や高所など、敷地全体を見渡せる位置への設置が有効です。不審な動きを記録できる範囲が広がり、侵入者が身を隠しやすい死角をなくす効果も期待できます。
屋根の軒下や壁面の高所に空間になじみやすいドーム型の広角カメラを設置すると、駐車場や資材置き場など広いエリアを1台でカバーしやすくなります。隣接する敷地や公道が映り込む場合は、プライバシーマスク機能で撮影範囲を制限することも重要です。
資材・設備・重要施設を重点的に守れる場所
屋外に保管されている資材や設備機器は、盗難や破損被害に遭った場合の影響が大きいため、重点的な対策が必要です。保管場所や重要施設の周辺にカメラを設置すれば、被害時の映像確認と抑止の両方に対応できます。
設備の出入り口・資材置き場の正面・電気や通信設備の近くへの設置がとくに有効です。
屋外に防犯カメラを設置する際の注意点
防犯カメラを設置する際は、周辺への配慮や適切なメンテナンスが必要です。
プライバシーへの配慮と法令順守
顧客や従業員、その他の生活者など人が写り込む画角での防犯カメラの設置・運用開始には、個人情報保護法等の関係法令の遵守に加え、写り込む人々、写り込む可能性のある人々のプライバシーへの配慮が求められます。防犯カメラとプライバシーの関係については、こちらの記事で詳しく解説しています。
環境にあわせて設置工事・メンテナンスを行う
高所・屋根への設置や電気工事が伴う場合は、資格を持つ専門業者への依頼が必要です。設置後は定期的にメンテナンスを行い、レンズの汚れや結露、配線の劣化、カメラ本体の固定状態などを確認します。
クラウド録画型の場合は、通信状態やクラウド上で録画データが保存されているかを定期的に確認することが大切です。また、SDカードやHDD録画を使用する場合は、録画機器自体の動作確認も欠かせません。
屋外での常時録画ならクラウド録画サービス「Safie」がおすすめ
屋外での常時録画では、カメラの選定に加えて、録画データの保存・管理体制をどう整えるかが課題になります。

クラウド録画サービス「Safie(セーフィー)」は、映像の録画・管理・閲覧をクラウド上で一元化できるサービスです。屋外対応カメラやLTE搭載のSafie GO(セーフィー ゴー)シリーズなどを設置環境に合わせて組み合わせることで、屋外での常時録画体制を柔軟に構築できます。
映像データはクラウド上に暗号化して保存されるため、カメラ本体が破損・盗難に遭っても映像データが失われません。録画期間は7日間から365日間までカメラごとに用途にあわせて選択でき、前述のDay & Night機能やWDR、プライバシーマスク機能、動体検知機能などを一通り標準搭載しています。
屋外での常時録画におすすめの防犯カメラ
クラウド録画に対応したSafieの屋外向けクラウドカメラは、設置環境によって適した機種が異なります。有線LAN環境を確保できる工場・倉庫・駐車場などには一般向けの固定型カメラ、配線工事が難しい建設・工事現場などにはLTE搭載のSafie GOシリーズがおすすめです。
一般向け|i-PRO WV-U1532LA 取付金具セット

i-PRO WV-U1532LAは、バレット型(ガン型)のクラウドカメラで、IP66・IK10に対応した堅牢な設計のモデルです。外から視認しやすい形状のため、カメラの存在そのものが侵入の抑止力として期待できます。また、動作温度は-30℃〜+50℃に対応しており、寒冷地や高温環境での常時録画にも対応可能です。

i-PRO
WV-U1532LA(SF)
防犯抑止効果の高いガン型カメラ
¥70,840 (税込)
| 外形 | 奥行262mm 高さ112.5mm 幅112.5mm |
| 重さ | 860g |
| 防水性能 | IP66 |
| ネットワーク接続 | 有線LAN |
| PoE給電 | 対応 |
| 画角 | 水平43°~100° 垂直24°~56° |
| ズーム | – |
| マイク(音声入力) | なし |
| スピーカー(音声出力) | なし |
| 暗所撮影 | 対応 |
建設現場向け|Safie GO シリーズ

Safie GOシリーズは、LTE搭載・ルーター内蔵の屋外向け固定設置型クラウドカメラです。電源を確保できる場所であれば、LAN配線を引かずに導入しやすく、配線が引きにくい現場や仮設エリアへ設置できます。
オプションのソーラーパネル・バッテリーのレンタルプランと組み合わせれば、電源確保が難しい屋外現場でもカメラ運用が可能になります(※天候や日照条件により充分にバッテリーが充電されない場合があります)。
| モデル | 画像 | 特長 | 防水防塵 |
|---|---|---|---|
| Safie GO 180 | ![]() | 180度の広角レンズ | IP66 |
| Safie GO 360 | ![]() | 360度全方位を撮影 | IP66 |
| Safie GO PTZ | ![]() | PTZ操作が可能 | IP66 |
| Safie GO PTZ Plus | ![]() | GPS搭載で設置位置を確認 | IP66 |
| Safie GO PTZ AI | ![]() | エッジAI搭載で人物検出可能 | IP66 |
屋外での防犯カメラ活用事例
Safieを屋外に導入した企業の活用事例として、3社をご紹介します。各社の導入背景と活用内容を参考に、自社の屋外防犯体制の検討にお役立てください。
- 株式会社越村商店
- 広島レンタカー株式会社
- 積水ハウス株式会社
※各事例内容は取材当時のものです。
株式会社越村商店

石川県金沢市に本社を構える株式会社越村商店は、古紙や廃タイヤなどの廃棄物回収・処分、機密文書処理、リサイクル製品向けの原料加工を手がけるリサイクル事業者です。
同社では、リサイクルステーションや工場に防犯カメラを設置していましたが、メーカーや機種が統一されておらず、操作・管理が煩雑でした。また、オンプレミス型だったため、現地で映像確認やデータ取得を行う必要があり、レコーダー故障も課題になっていました。
屋外のリサイクルステーションにSafieのクラウドカメラを導入したことで、不法投棄の抑止やインシデント発生時の証跡確認に役立っています。さらに、多台数のカメラを一元管理できるようになり、屋外拠点の状況確認が効率化されました。不法投棄などのトラブル時にも常時録画の映像を確認できるため、証拠の確保がスムーズになっています。
広島レンタカー株式会社

広島レンタカー株式会社は、広島県内で24時間365日利用できる無人レンタカー店舗を展開しています。
無人店舗ではスタッフが常駐しないため、防犯対策として店舗の出入りや車両の貸出・返却状況を記録できる防犯カメラが必要でした。万が一のトラブルの際には、警察へ映像を提出できる常時録画の仕組みも求められていました。
映像をクラウド上に保存できることに加え、初期費用を抑えて導入できる点が決め手となり、Safieを導入しました。場所や端末を問わず映像を確認できる点も評価しています。
店舗の屋内外にSafieのクラウドカメラを設置し、車両の動きを常時録画しています。トラブル発生時には録画映像を確認し、必要に応じて証拠映像として活用しています。屋外を含む店舗の状況を常時録画できるようになり、無人店舗でも安心して運営できる体制が整いました。
積水ハウス株式会社

積水ハウス株式会社は、戸建住宅や賃貸住宅などを手がける日本を代表するハウスメーカーです。
以前から現場に防犯カメラを設置していましたが、主な用途は防犯対策に限られていました。全国に点在する施工現場を効率よく確認し、現場監督の移動負担を減らすことが課題でした。
Safie導入の決め手は、高画質で操作しやすく、映像の検索・保存・共有機能も充実していたこと、閲覧権限設定やログ記録などのセキュリティ機能が社内基準を満たしていたことでした。
全国で約1200台のSafie GOシリーズを導入(※取材時)し、施工現場の防犯カメラとして、常時録画された映像を必要に応じて確認しています。常時録画により、現場に人がいない時間帯や荒天時も状況確認がしやすくなり、防犯対策の強化につながっています。
屋外で常時録画できる防犯カメラを選び、防犯対策を強化しよう
屋外で常時録画できる防犯カメラは、録画方式・電源と通信・屋外性能・必要な機能や形状の4点を確認して選ぶことが重要です。屋外では、雨風や夜間の暗さ、通信環境の不安定さなど、屋内とは異なる条件があるためです。たとえば、駐車場なら夜間撮影性能、建設現場ならLTE対応、複数拠点なら遠隔確認や一括管理のしやすさが大切になります。
Safieは屋外対応モデルやLTE搭載モデルを揃えており、データの暗号化や遠隔確認など、常時録画に必要な機能も備えています。複数拠点の映像管理にも対応できるため、法人の防犯対策にもおすすめです。Safieについて詳しく知りたい方は、以下の資料をぜひご覧ください。
- はじめての方におすすめ!
- Safie資料3点セット
- サービス紹介・カメララインナップ・映像を活用した現場DX資料をまとめてダウンロードいただけます
※顧客や従業員、その他の生活者など人が写り込む画角での防犯カメラの設置・運用開始には、個人情報保護法等の関係法令の遵守に加え、写り込む人々、写り込む可能性のある人々のプライバシーへの配慮が求められます。防犯カメラとプライバシーの関係については、こちらの記事で詳しく解説しています。
▶「防犯カメラとプライバシーの関係。事業者が注意すべき設置のポイント」
※カメラの設置に際しては、利用目的の通知を適切に行うとともに、映像の目的外利用を決して行わないことが求められます。適切なデータの取り扱いについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
▶「カメラ画像の取り扱いについて」
※ セーフィーは「セーフィー データ憲章」に基づき、カメラの利用目的別通知の必要性から、設置事業者への依頼や運用整備を逐次行っております。
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