
高品質なセキュリティで厳格基準を突破
水力発電所の設備稼働をSafieで見守り

「東北電力株式会社」は水力発電所の遠隔管理用カメラをSafieへ移行中。クラウドカメラのSafieに切り替えて、業務環境はどのように変わったのでしょうか。導入経緯やメリットについてお話を伺いました。
(取材:2026年1月)
導入の決め手
- 厳格な社内基準をクリアした高品質なセキュリティ
- 通信、画質、PTZが高性能
- 既設の従来型ITVよりコストを削減できる
導入目的
- 水力発電所の設備稼働の遠隔管理
- 積雪で発電所に赴けないときの現場状況の把握
- 設備稼働の履歴を録画映像で確認できる環境の整備
導入した結果
- 場所や時間を問わず、無人発電所の遠隔監視が可能になった
- 現地に行く回数が減り、移動時間を約10時間/月削減
- カメラで現場確認の要否がわかり、休日の緊急出動が大幅に減少
- 降雪状況を迅速に確認でき、除雪手配などを速やかに行える
INDEX
東北6県と新潟県で発電・送電事業を展開する「東北電力株式会社」。長年にわたり再生可能エネルギーに力を入れ、管内に200カ所以上の水力発電所を構え、地域の生活・経済を支えています。
同社は水力発電所を無人で運営し、日常の保守はカメラを使った遠隔管理で行っています。さらに、現在は設置カメラのSafie(セーフィー)への切り替えを進め、運用の効率化と管理強化を図っています。リプレースの経緯やSafieの活用状況、導入効果などについて、青森発電技術センターで水力発電設備の保守運用を担う舛谷 雅幸さん、佐藤 寿仁さんにお話を伺いました。
導入の決め手は厳格な社内基準をクリアしたセキュリティ
遠隔PTZやコストも魅力となり、部門全体でリプレースを推進
──はじめに、お2人の所属部署についてお教えください。

舛谷さん:当社は管内全域に200カ所以上の水力発電所を構え、ここ青森県ではそのうちの18カ所の運営を行っています。私や佐藤が所属する青森発電技術センター水力電気課はそれらの水力発電設備の管理を担う部署で、取水設備を担当する土木課と連携し、運転保守・修繕更新などの業務に当たっています。
──水力発電所では、Safie導入前から別のカメラを使用していたそうですが、どのような目的で設置されたのでしょうか?
舛谷さん:当社は40~50年前から水力発電所の無人化を進め、現在は全拠点が無人で稼働しています。そのため計器などのモニタリングと定期的な現地巡視で管理を行ってきたのですが、冬季は豪雪で発電所へアクセスできないことが頻発していました。そこで、現地に行けなくても迅速に状況把握ができるよう、映像による遠隔管理を行うことになったのが当初のカメラ導入のきっかけです。現在は遠隔管理がすっかり定着し、事業所集約や人手不足で発電所への移動負担が増える中、カメラの重要性がいっそう高まってきています。

──水力発電所のカメラを順次、Safieにリプレースしてくださっています。Safieに切り替えていくことになった経緯をお教えください。
舛谷さん:リプレース前の従来型ITVは価格が高額で限られた台数しか導入できず、1台故障すると発電所の様子がほとんどわからないという課題がありました。また、設置カメラの多くが更新時期を迎え、膨大なコストがかかりそうだったことも懸念材料の1つでした。

佐藤さん:加えて、従来型ITVは使用感にも課題があり、メタルケーブルによる通信速度の限界や、PTZ機能の追従性が良くないこと、ライブ映像のみで録画が残らない点などに不満を感じていました。そんなときに録画ができるクラウドカメラとしてSafieを知り、試験的に使ってみたら非常に良かったので前向きに検討を進めました。
──最終的にSafieを選んでくださった決め手は何だったのでしょうか?
佐藤さん:1つは使用感の良さです。通信、画質、PTZ遠隔操作の全てが優れており、サイズもコンパクトで設置の自由度が高い。コストも適正で、以前の従来型ITVより大幅に抑えられます。
さらに、大きな決め手になったのがクラウドセキュリティの品質です。当社はクラウドサービスに厳しい社内基準を設けていますが、Safieは当社基準を十分クリアできるセキュリティ強度があり、国内企業である点も評価しました。最終的にはセキュリティ、性能、コストの総合判断で導入を決定し、現在は水力発電部門全体で各地の発電所のネットワーク環境を整備しながら、順次既設カメラをSafieへリプレースしています。
正常稼働のモニタリングから工事プランの情報取得、
トラブル原因究明まで幅広く活用
──Safieの導入状況をお教えください。
舛谷さん:現在、水力発電部門全体では260台以上のSafieを導入しており、そのうち青森発電技術センター管内には約70台設置しています。基本的には、1つの無人発電所につき、室内に複数台、屋外に1台のSafieを設置し、設備の稼働状況や出入口の様子、天候などをモニタリングしています。また、トラブルや工事などで注視したいスポットがあるときは、一時的にカメラを増設することもあります。

──映像はどんなときにご覧になっていますか?
佐藤さん:自分が管理を担当している発電所のカメラは随時視聴し、制御盤の数値や、漏油をはじめとする不具合予兆の有無、屋外の積雪状況などを見て正常稼働を確認しています。発電所の工事の設計業務をしているときも、設計に必要な情報を得るためによく見ます。PTZの遠隔操作ができると、デスクにいながらさまざまな箇所を確認できて助かります。
舛谷さん:私は全18カ所あるカメラで、適宜発電所の運転状況を確認したり、長期工事では進捗状況の確認や安全対策がしっかりなされているか確認しています。トラブル発生時には、録画映像を時系列で確認・分析し、現場への対応方針の指示などに活用しています。

──発電所のモニタリング以外にも、カメラを活用いただくことはあるのでしょうか?
佐藤さん:工事進行中は施工事業者さんと映像をシェアし、安全管理に活用しています。同じ映像で認識を合わせながらお互いの視点を共有でき、安全品質が向上します。
舛谷さん:オーバーホールなどの特殊作業を実施したときは、教育や引き継ぎに使えるよう、ムービークリップやスナップショットをダウンロードして保存しています。数十年に1回しか行われない貴重な作業の映像記録を残せるのは、技術継承の観点からも非常に意義があると思っています。
移動回数が減ることで、約10時間/月の移動時間を削減
時間・人員の効率化、ワークライフバランス向上に手応え
──Safieの導入効果をお聞かせください。
舛谷さん:時間・場所を問わずスマートフォンなどで現場の様子を把握でき、何かあったときに「状況がわからないため、とにかく現地へ向かう」といったことがなくなったのは大きな変化です。実際の映像を事前に確認できることで、現地対応の要否や、必要な準備を判断でき、無駄足を避けられます。同様に、降雪のときは映像から積雪量がわかるため除雪などの手配が早まり、進行中の現地作業を滞りなく進められます。

佐藤さん:私も、カメラを導入してから現地に行く回数が減りました。月平均2~3回は削減できていますから、往復4時間かかる場所の場合、月間で約10時間の移動時間削減効果があります。
また、Safieはワークライフバランスの向上にも役立っていると感じます。私は子育て中ということもあり、出勤と在宅のハイブリッドで働いていますが、在宅時でもカメラで現場状況がわかるため、出勤時と同じような感覚で仕事ができます。気になる点は録画で手軽に見返すことができ、しっかり管理できる安心感があります。
舛谷さん:人員配置面での効果もありました。不具合対応で計器の数値を確認しながら修繕作業をするときは、これまでは事務所で計器モニターを見る人と、現場で作業する人が連絡を取り合っていました。でもモニター前にカメラがあれば、現場から画面越しに数値を確認できます。事務所でモニターを確認する担当者を配置する必要がなくなり、人員配置の最適化につながりました。
──今後、Safieに期待することをお聞かせください。

舛谷さん:制御盤の異常数値をカメラのAIが知らせてくれる自動保守機能があれば、さらなる効率化が進みそうです。今後も映像サービスを積極活用して保守管理の高度化や省力化を図り、地域のインフラとしての使命を果たしていきたいです。
※本記事に掲載している企業情報、所属及びインタビュー内容は取材当時のものです。
※カメラを通じて取得する映像は管理者および、映像閲覧が必要な担当者のみで閲覧しています。法令に基づく場合を除き、第三者提供は致しません。また、映像の活用は事前に特定した利用目的に必要な範囲で行い、お客様個人を追跡することは行いません。






