オフィスの入退室管理にSafie Entrance2を導入
顔認証精度の高さ、管理しやすいクラウドサービスが魅力

会員制ファンコミュニティプラットフォーム『Fanicon』の運営を手がけるTHECOO株式会社では、オフィスの入退室管理にクラウド型顔認証サービス「Safie Entrance2」を導入いただいています。以前に使用していた顔認証サービスとの違いなど、導入の決め手や実際の使用感を伺いました。

(取材:2022年9月)

導入の決め手

  • 認証精度が高い
  • オンプレミス型の課題(管理面の労力)を軽減できる
  • 機能とコストのバランスが良い

導入目的

  • 入退室時の顔認証の精度改善
  • クラウド型サービス導入による管理の利便性向上

導入した結果

  • 認証精度が高まり、解錠スピードが改善された
  • 顔登録の工数を大幅に削減できた
  • 複数端末を一括管理でき、管理者の負担が軽減された

2014年1月の創業以来、「『できっこない』に挑み続ける」というビジョンを掲げ、エンタメテック市場で躍進を続けるTHECOO株式会社。

ファンコミュニティを開設できるプラットフォーム『Fanicon』の提供や、インフルエンサーを用いた企業のマーケティング施策支援などで急成長し、2021年12月には東証マザーズ(現・東証グロース)に上場。エンタメ界におけるSaaS型のビジネスモデルで注目を浴びています。

同社では2022年8月のオフィス移転を機に、入退室管理にセーフィーのクラウド型顔認証サービス「Safie Entrance2(セーフィー エントランスツー)」を導入いただきました。

移転前も顔認証サービスを利用していたという同社は、なぜSafie Entrance2にリプレースしたのでしょうか。その背景や導入の決め手、実際の使用感についてお話を伺いました。

認証精度、オンプレミス型の管理に課題を感じ、リプレースを検討

──はじめに、オフィスを移転した背景をお聞かせください。

清水さん:大きく分けて2つあり、1つは、事業拡張に伴う社員数の増加に対応することでした。

もう1つの背景は、当社のオフィスに対する考え方です。創業当時より一貫して、当社には社員同士のコミュニケーションを大切にするカルチャーがあります。

直接顔を合わせて、日常の何気ない会話を交わすことで「こんなことができたらいいね」「こんな風にしたら面白いかも」といった新しいアイデアが出てきたり、思わぬ課題が発見できたりします。

それがビジネスのヒントになることは多々あり、現在のメイン事業となっている『Fanicon』も、社員のアイディアから着想を得たサービスでした。

当社では、オフィスはそういった何気ないコミュニケーションからイノベーションを創出する大事な場所と捉えています。ですから、社員が会社に来たくなるような、より働きやすい空間を求めていたことも移転の大きな理由です。

──オフィス移転を機に、入退室管理にSafie Entrance2を導入いただきました。以前も顔認証サービスを利用されていたそうですが、なぜリプレースを考えたのでしょうか?

清水さん:以前の顔認証サービスは、コロナ禍が始まった2020年に導入しました。顔認証を選んだのは、非接触・ハンズフリーの利便性や衛生面、IPOに向けたセキュリティ強化を考えてのことでした。

けれど、使ってみると「認証精度」「管理の利便性」の2点で課題を感じるようになりまして……。

以前の顔認証サービスは解錠に時間がかかることが少なくありませんでした。また、眼鏡の有無などちょっとした変化ではじかれてしまい、利用する社員のストレスになっていました。

管理面でいうと、負担だったのが顔の登録です。以前は社員一人ひとりが専用の認証端末の前で登録しなくてはならず、社員も、立ち会う管理者も時間を取られていました。

さらに、以前はオンプレミス型でしたので、今後を見据えたときの懸念もありました。

というのも、移転前は端末を1台設置していただけですが、移転後はオフィス規模が拡大することから複数台の設置が必要なことが見込まれていたんです。長い目で見ればさらなる台数増加や社員数増加が見込まれ、オンプレミス型では一括管理や保守運用に難があると考えました。

そのため、管理の利便性を高めるためにもサービスをアップデートしたいと思うようになったのです。

セーフィーを選んだ決め手は、機能とコストバランスの良さ

──導入にあたり、複数の顔認証サービスを比較検討されましたか?

清水さん:はい。いくつかリサーチする中でSafie Entrance2を知り、セーフィーさんのショールームで体験させていただきました。

端末は認証・解錠スピードが速く素晴らしいと思いました。また、顔を向ける角度の違いや眼鏡の有無にかかわらず正確に認証され、「これはいい!」と思いました。

同時に管理画面も見せていただき、わかりやすくて使いやすそうだとの印象を持ちました。

──比較検討の結果、Safie Entrance2を選んだ理由をお聞かせください。

清水さん:以前のオンプレミス型顔認証サービスでの課題が全て解消され、なおかつコストバランスが良かったことが決め手になりました。

認証精度が高いですし、クラウド型なので管理面でもメリットが多いです。顔の登録、ログの抽出、複数端末の一括管理などにおける利便性は、非常に魅力的でした。

加えて、コストもリーズナブルだと感じました。オンプレミス型に比べて導入コストが低いクラウド型でも、他社は複数端末を導入するとかなり高額だったんです。その点、セーフィーさんは端末1台あたりの導入費用もそれほど高くなく、機能とコストのバランスがとてもいいと思います。

──導入プロセスはスムーズでしたか?

清水さん:はい。セーフィーさんの担当者の方が丁寧かつ迅速に対応してくださいました。細かな不明点にすぐに答えてくださるのはもちろん、こちらの抜け漏れにも手厚くサポートしてくださり、感謝しています。

認証スピードに社員も感動。大人数の顔登録もすぐできる

──現在のオフィスでは、Safie Entrance2をどのようにご利用いただいていますか?

清水さん:2フロアの5カ所、執務エリアへのドア全てに設置しています。

──使用感はいかがでしょうか?

清水さん:入室時はすぐに認証・解錠されて非常にスムーズです。以前の顔認証サービスは反応が遅く、ドアの前に行列ができてしまうこともありました。でもSafie Entrance2はスピーディーに認証・解錠されるので、そのようなこともありません。

社員も性能の違いを感じるようで、「もう反応した!」「今日は眼鏡かけているのに認証された、すごい!」などと、感動の声がよく聞こえてきます(笑)

──管理面ではいかがでしょうか?

清水さん:利便性を実感しています。

登録方法は、管理者は招待メールを送るだけ、画像は社員が各自でアップロードする仕様ですから、いたって簡単です。一度に大人数の社員を登録するのも容易ですし、新入社員もオンライン上で事前に登録でき、初出社の日から使ってもらえます。

管理者は自分のPCやスマホから管理画面にアクセス可能ですし、複数端末の登録状況やログを一括管理できる点も便利です。今後、設置端末を増やす場合も、スムーズに追加できる安心感があります。

そしてまだ実例はないですが、緊急時に管理者がその場にいなくても遠隔解錠できる安心感も大きいです。

──今後、Safie Entrance2を活用してチャレンジしてみたいことがありましたらお聞かせください。

清水さん:Safie Entrance2は勤怠管理システムと連携させると、人事労務管理に役立てられる仕様です。ゆくゆくはそういった活用方法も視野に入れて業務効率化に拍車をかけ、社員が働きやすい環境を追求し続けたいと思います。

※本記事に掲載している企業情報、所属及びインタビュー内容は、2022年12月公開当時のものです。

お話を伺った方

THECOO株式会社
メンバーサクセス本部
清水 彩加さん