ネットワークカメラの通信量やビットレートはどのくらい?計算の仕方や回線を選ぶポイントを解説


インターネット回線を経由して、ほぼリアルタイムで映像データを確認できるネットワークカメラは、防犯カメラなど多くの用途で使われています。しかし、撮影している間はデータを転送し続けているため、通信量は多くなりがちです。

そこで、この記事では、ネットワークカメラの通信量の計算の仕方とカメラを導入するにあたり最適な回線を選ぶポイントを紹介します。

通信量とは

スマートフォンやPCを使ってインターネットを利用する際によく話題に上がるのが通信量です。動画を視聴したり、Webサイトで記事を読んだりと、データの送受信には膨大な通信量が必要となります。


ネットワークカメラの場合でも、映像を撮影してクラウド上のサーバーに送信したり、手元の端末で視聴するために受信したりと、通信量もたくさん必要となります。導入したいネットワークカメラがどれくらいの通信量を必要とするかは、きちんと把握しておきましょう。

通信量はデータの量を示す単位の一つで、バイトで表されます。

通信量を算出するためには、後述するビットレート(Mbps)と1日あたりの通信時間が必要となります。
1ヵ月あたりの通信量を計算する場合、計算式は以下になります。

1ヵ月の通信量(MB)=ビットレート(Mbps)×1日あたりの通信時間×30日÷8

8ビット=1バイトなので、式の最後に8で割って単位をバイトにし、計算結果をMB(メガバイト)で得られるようにします。

ビットレートとは

上述した通信量の計算式で使われる「ビットレート」は、単位を「bps」で表されます。これは「bit per second」の頭文字から取られていて、1秒あたりの送受信できるデータ量のことを差しています。ビットは情報量の最小単位です。

ただし、ビットレートが高いほど通信量も大きくなるため、ストレージや回線に与える負担も大きくなります。ネットワークカメラを使う場合は、映像がなめらかに動いてほしいか、カクカクしていても構わないかで必要なビットレートを判断しましょう。

画質ごとの通信量の目安

ネットワークカメラは、録画した映像を随時アップロードするため、重要となるのはアップロードするときのビットレートです。

以下では、参考値としてYouTubeにSDR動画をアップロードする際の主な映像ビットレートをまとめています。なお、ネットワークカメラは、YouTubeのように一度アップロードすればいいわけではなく、随時アップロードが必要という違いがあるため、あくまで目安としてご確認ください。

画素数についてある程度イメージできたものの、「数字だけでは具体的にどのようなものかわからない」という人もいるでしょう。ここでは、おもな画素数をその目安とともにわかりやすく紹介します。

タイプ(解像度)フレームレートが24、25、30fpsのときに必要なビットレートフレームレートが48、50、60fpsのときに必要なビットレート
2160p(4K)35~45Mbps53~68Mbps
1080p8Mbps12Mbps
720p5Mbps7.5Mbps
480p2.5Mbps4Mbps

解像度とは、テレビやパソコンなどのディスプレイに表示される画像を構成する最小単位である「画素」の数を表したものです。この数値が高ければ高いほど画素の密度も高くなり、より精密で鮮明な映像になります。ここ最近のYouTube動画では、1080pや720pが主流となっています。

フレームレート(fps)とは、1秒間の動画に使われる静止画の枚数を示す数値のことです。静止画の枚数が多ければよりなめらかに、少なければカクカクとした動画に見えます。
例えば、映画では24fps、日本のテレビ放送では30fps、一般的な防犯カメラの映像には3〜5fpsが使われています。

解像度とフレームレートも、ネットワークカメラの回線を選ぶ際に参考になる指標です。以下の記事で詳しく解説していますので、併せてチェックしてみてください。

>>あわせて読みたい:「防犯カメラに必要な画素数はどれくらい?画素数別のおすすめ用途・選び方」

>>あわせて読みたい:「防犯カメラのフレームレートとは?フレームレート別のおすすめ用途」

また、ネットワークカメラの特徴は、定点撮影に使われることが大半という点です。背景を映しただけで動かない映像となる分、ビットレートは下がる傾向にあります。加えて、ある程度人の動きがわかれば用途として十分であることも特徴です。なめらかな動きを記録する必要がなく、その分フレームレートを落とせます。

ネットワークカメラの映像は、総じてYouTube動画の通信量より抑えやすいといえるでしょう。
前述した式のとおり、通信時間から1ヵ月の通信量を計算できます。ネットワークカメラを使う期間で必要になりそうな通信量はあらかじめ試算しておき、予測を越えることがないように気をつけましょう。

ネットワークカメラの回線を選ぶ際のポイント

ネットワークカメラは、フレームレートなどのスペックから必要な回線速度をある程度計算で見積もることができます。通信量に見合った回線を選択することが大切です。

ここからは、回線を選ぶ際の3つのポイントを解説します。

なお、通信回線はたいていベストエフォートであることも考慮して、少し余裕をもって通信量を計算しておくと、肝心な映像が見られない事態を防げます。

ネットワークカメラの通信量を把握する

ネットワークカメラの通信量はほとんどが画質と音声の有無で決まります。

例えば画質ごとの通信量の目安をまとめた先ほどの表を見ると、解像度が720pの一般的な画質の場合、必要とされる通信速度は約5Mbpsです。これを1時間撮影、転送し続けると約2.25GBの通信量がかかります。画質がさらに上がり1080pなどになったり時間や日数が延びたりすると必要な通信量は増え、24時間撮影し続ければ膨大なデータ量となります。

設定した画質によって通信量は大きく変動するため、回線を選ぶ際は通信量を正確に把握することがポイントです。なお、安定してネットワークカメラを使い続けるためには、十分な速度の出る光回線の利用がおすすめです。

回線の上り速度を確認する

次に上り速度に着目しましょう。ネットワークカメラの動作中は映像をアップロードし続けるため、速度で重要となるのは、下りの速度よりも上りの速度です。この上りの速度が高速の回線契約を選ぶようにしてください。

通信速度の制限を確認する

回線事業者によっては、一定の通信量を超えると速度制限がかかる場合があります。月単位で速度制限を設けているところが多いため、月初は録画できていても月末に録画できなくなる可能性があります。

通信制限がかかると低速モードになり、ネットワークカメラからデータを受け取れず防犯カメラとしての役割を果たせなくなる可能性があります。一時的ではなく、一定期間安定してつながっていなければ、映像データは転送できません。リトライを繰り返すなどネットワークカメラ本体にも負担をかけることになり、最悪の場合カメラ自体がフリーズして止まってしまうこともあるため注意しましょう。

まとめ

ネットワークカメラは手軽に使うことができ、防犯だけでなく見守り用にも使われているほど普及し始めています。ただし、データを送り続けるためどうしても通信量が多くなるのが難点です。今回紹介した通信量を算出する計算式や回線を選ぶ際のポイントを参考に、通信量に合った回線を選びましょう。

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