【マンション】自転車の盗難防止には防犯カメラが有効!設置メリットや設置場所は?

防犯カメラ

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マンションの駐輪場で盗難防止 メリットや設置場所

自転車の盗難は年々増加傾向にあり、発生場所別でみるとマンションなどの集合住宅が最も多くの数を占めます。マンションの管理組合の中には、自転車盗難への対策を検討しているところもあるでしょう。

この記事では、自転車盗難の発生状況と、マンションにおける自転車の盗難防止に有効な対策を解説します。自転車盗難に有効とされる防犯カメラの設置メリット、効果的な設置場所についても紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

自転車盗難について

自転車盗難の発生件数や発生場所、窃盗犯が自転車を盗む手口など、自転車の盗難被害の実情についてみていきましょう。

発生件数

法務省が公表した「令和5年版 犯罪白書(※1)」によると、2022年における自転車盗の認知件数は12万8,883件でした。この数値は、前年比で2万2,298件(20.9%)増であり、2021年から大きく増加していることを示しています。

1日あたり約353件起きている計算で、自転車盗難は誰にとっても身近な問題といえます。日頃から盗難への対策をしておくことが重要でしょう。

発生場所

警視庁が発表した2023年(令和5年)の「犯罪発生情報(年計)(※2)」によると、東京都における自転車盗難の発生場所として最も多かったのは「4階建て以上共同住宅」です。内訳は以下のとおりです。

  • 自転車盗難総件数(東京都):27,174件
  • 発生場所が「4階以上の集合住宅」のケース:6,774件(約25%)
  • その発生場所として「駐輪場」が占める割合:6,087件(約90%)

日本ではマンションの定義として「3階以上の集合住宅」を指すため、およそ4分の1を占める数の自転車盗難がマンションで発生しており、さらにほとんどが駐輪場で発生していることが伺えます。

また、愛知県警が令和5年に発表した「地域安全対策ニュース(※3)」によると、愛知県内における自転車の盗難事件でも「共同住宅」が自転車盗難総件数の32%を占めていました。

  • 自転車盗難の認知総件数(愛知県):8,005件
  • 共同住宅:2,641件(約32%)

上記のとおり、共同住宅にある自転車は窃盗犯からターゲットとされていることがわかります。共同住宅で自転車盗難に有効な対策法は次項で詳しく解説しますので、そちらも参考にしてください。

窃盗犯が自転車を盗む手口

実際に窃盗犯が自転車を盗む手口も把握しておくことで、有効な対策を取りやすくなります。代表的な盗難の手口は次の方法です。

  • 車体ごとトラックに載せて盗む
  • ワイヤーロックを切って盗む
  • パーツのみを分解して盗む

まず、車体ごとトラックなどに載せて盗む手口です。この方法は、駐輪場や自宅の敷地内に置いてある自転車を丸ごと運び去るため、鍵がかかっていてもほとんど意味をなしません。複数人が短時間で運び出すケースが多いです。

続いて、ワイヤーロックを切って盗む手口です。ワイヤーロックなどを補助鍵として使用している人は多いですが、大型の工具を使えばワイヤーを切ることは容易です。

パーツのみを分解して盗む手口もあります。高級自転車ブームがあったこともあり、近年特に多い方法です。高級自転車はパーツだけでも中古店などで売れるため、パーツ単位で盗んでいく窃盗犯がいます。フレームやタイヤだけでなく、ハンドルやサドルなどもターゲットとなるため、注意が必要です。

盗難被害に遭わないために有効な対策

mansion

マンションにおいて盗難被害に遭わないためには、対策が必要です。主に次の5つが挙げられます。

  • マンション内の見回りを強化する
  • 住人への注意喚起を行う
  • センサーライトを設置する
  • フェンスや柵などを設置する
  • 駐輪場に防犯カメラを設置する

それぞれ詳しく見ていきましょう。

マンション内の見回りを強化する

上で紹介した警視庁の「犯罪発生情報(年計)(※2)」が示すように、自転車盗難被害の場所として最多なのは「集合住宅」です。また、集合住宅のなかでも駐輪場が窃盗被害場所として大きな割合を占めるため、駐輪場はもちろん、マンション全体の見回りを強化することが盗難被害防止には重要です。

日頃から定期的にチェックする体制を整えておけば、窃盗犯へのアピールになります。併せて、「自転車盗難見回り強化中」などのステッカーや張り紙などの掲示をしておけば、抑止力強化にもつながるでしょう。

住人への注意喚起を行う

住人へ自転車盗難に関する情報を共有し、注意喚起することも大切です。共有したい情報として次の2つがあります。

  • 全国的に駐輪場での盗難被害が多く発生していること
  • 盗難対策になる具体的な方法

まずは、全国的に駐輪場での盗難被害が多く発生していることを共有します。それを踏まえた対策として、自転車の駐輪時にはロックを必ず掛け、鍵を閉めるように促します。「U字ロック」「ブレードロック」「ジョイントワイヤー錠」などの補助鍵を使うのも有効です。

センサーライトを設置する

マンションの駐輪場にセンサーライトを設置するのも有効な手段です。センサーライトとは人感センサーがついているライトのことで、人が近づくと照明が点くため、犯人の侵入防止効果が期待できます。ホームセンターなどで手軽に購入できます。

フェンスや柵などを設置する

駐輪場に柵などが無く、外から誰でも入れる造りになっている場合、フェンスや柵を設置するのも有効です。フェンスや柵によって簡単に侵入できなくなるだけでなく、外部から内部が見えにくくなり防犯対策になります

駐輪場に防犯カメラを設置する

駐輪場へ防犯カメラを設置すると、高い盗難防止効果が期待できます。防犯カメラがあることで高い抑止力になるほか、もし盗難被害に遭っても、映像をもとに犯人逮捕につながる証拠映像を得られるためです。

防犯カメラを選ぶ際には、まず次の点をチェックしましょう。

  • 画角(撮影範囲)の確認:防犯カメラは形状によって撮影範囲が異なります。ドーム型カメラ・置き型カメラは広範囲を撮影でき、ガン型(バレット型)カメラは筒状の形状で威圧感があり、遠くまで撮影可能なものが多いです。
  • 画質の確認:映像の画質(解像度)も重要です。最低でもHD(720p)以上を推奨しますが、より鮮明な映像を求める場合はフルHD(1080p)がおすすめです。画質が高ければ人物の特長や看板の細かい文字も確認しやすくなります。
  • 録画方法の確認:録画方法は3つあり、カメラ本体に内蔵されたSDカードに保存するタイプ、専用録画機(NVR/DVR)に保存するタイプ、クラウドに保存するタイプに分かれます。中でもクラウド型は保存容量の心配が少なく、遠隔から24時間いつでも確認できるのが特長です。

さらに、次の点もチェックしておくと、より良いでしょう。

  • 暗所撮影機能(赤外線の有無):夜間に忍び込んで盗まれる危険性などを考慮した場合、夜間でも撮影可能な機能(デイナイト機能)や、わずかな灯りでもフルカラー撮影できる性能(暗視カメラ)があるのかなど、機能・性能についても確認しましょう。
  • 防犯カメラの耐久性:屋外設置の場合、防犯カメラの耐久性も確認が必要です。IP規格(IPに続く2桁の数値)で表され(IP◯△)、IPのあとの数字がそれぞれ「防塵」と「防滴」の性能を表します。IP66以上であれば、豪雨がかかっても影響を受けない耐性を保持しています。

▼昼夜を問わず鮮明な映像が撮れる「デイナイト」機能について

▼わずかな光があれば夜でもカラー撮影できる「暗視カメラ」について

駐輪場に防犯カメラを設置するメリット

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駐輪場に防犯カメラを設置するメリットは、次の3点です。

  • 自転車盗難の発生率の低下
  • 犯人特定につながる
  • 迅速な対応ができる

それぞれ詳しく見ていきましょう。

自転車盗難の発生率の低下

目立つ位置に防犯カメラを設置しておけば、マンション内や駐輪場に侵入した窃盗犯に対して「見られている」「捕まるかも」といった心理的圧力を与えられます

防犯カメラの形状にはいくつか種類がありますが、より存在を目立たせるなら「ガン型(バレット型)」がおすすめです。弾丸(バレット)に似た形状をしていてカメラとしての存在感があるほか、一目で防犯カメラであることを窃盗犯に認識させられるため、高い防犯抑止効果を得られます。

犯人特定につながる

万が一盗難が発生しても、防犯カメラを設置しておけば、犯人の顔・服装・盗難に遭った自転車の種類・逃走経路など、犯人特定につながる証拠映像を得られます。映像は証拠映像として提出できるため、犯人検挙率が向上することはもちろん、犯人が捕まれば盗まれた自転車を取り戻すきっかけにもなるでしょう。

迅速な対応ができる

防犯カメラの映像をリアルタイムで確認できる「クラウド型防犯カメラ」の場合、不審な行動を早期に発見し、迅速に対応することが可能になります。盗難発生時の被害を最小限に抑えらえれるだけでなく、住人の安心感も高められるでしょう。

クラウド型防犯カメラは、インターネットを通じて映像を24時間いつでも確認できる仕組みをもちます。音検知やモーション検知機能によって、パソコンやスマートフォンに通知を受けられるため、不審な動きの発見もより早くできるでしょう。

駐輪場に防犯カメラを設置するデメリット・注意点

マンションの駐輪場の盗難防止に防犯カメラを設置する場合、デメリットや注意点も把握しておく必要があります。

プライバシーへの配慮が必要

マンションなどの共同住宅に防犯カメラを設置する場合は、入居者のプライバシー保護が最優先です。防犯目的であっても、個人情報保護法などの法令を遵守し、トラブルを避けるために以下の点を徹底しましょう。

入居者への事前説明

防犯カメラを設置する際は、掲示板や回覧板を通じて防犯カメラの設置理由・撮影範囲・録画データの管理方法などを明確に説明します。説明不足が原因で入居者からの不安・反発を招くことがないよう注意します。

撮影範囲の限定

共有スペースを撮影対象とし、私有地や個別のベランダ、住戸内が映り込まないよう注意します。プライバシー侵害を避けるため、必要最低限の範囲に絞りましょう。それに加え、映像内で見せたくない・隠したい場所にマスクをかけて隠すことができる「プライバシーマスク機能」も活用すると良いでしょう。

▼防犯カメラとプライバシーの関係について

費用がかかる

防犯カメラを導入する場合、具体的な費用として以下があります。

  • カメラ本体、録画機器の費用
  • 設置工事費
  • 保守点検費用、等

カメラ・録画機器の購入費用などの初期費用に加え、経年劣化による故障や買い替え費用なども発生します。長期的な設置を前提とするならば、必要に応じてリース契約やクラウド型防犯カメラの導入を検討すると良いでしょう。

設置場所の検討が必要になる

防犯カメラは設置場所により効果が大きく変わります。駐輪場の構造を確認し、設置予定のカメラの画角とカバーできる範囲を把握して死角をつくらないようにします。死角を減らすために複数台のカメラ設置が必要な場合もあります。

防犯カメラを設置する場所

防犯カメラの設置に適した場所を、屋内・屋外それぞれで解説します。

屋内の駐輪場

マンション内に駐輪場がある場合は、出入り口と駐輪場の奥側を狙ってカメラを設置します。これにより、駐輪場に入る人の姿や盗難の現場を確認しやすくなります。

屋根付きの駐輪場(屋外)

マンション外の屋根付き駐輪場では、カメラを屋根や外壁に設置します。ただし、カメラの位置が低いと破壊されるリスクがあるため注意が必要です。

自転車盗難対策なら「Safie」のクラウド型防犯カメラ

クラウドプラットフォーム

マンションの自転車盗難対策におすすめなのは、「Safie(セーフィー)」のクラウド型防犯カメラです。

クラウド型防犯カメラは、録画データがクラウド上に保存されるのが特長で、録画機器が不要で設置コストを抑えられます。スマートフォンやパソコンでリアルタイム映像の確認が可能なうえ、過去の映像の再生や、日時を絞った映像の検索も簡単です。

録画データは最新の暗号化技術によって守られており、「データ伝送経路」「データ保存領域」「クライアントアプリ」の3つの領域で、高いレベルでのセキュリティを実現しているのも特長です。

初期費用はカメラ本体代と取り付け工事費、月額利用料金のみで、7日間録画プランなら月額利用料金は1,320円(税込)です。

▼Safieのセキュリティについて

おすすめのクラウド型防犯カメラ2機種

駐輪場の設置におすすめな、屋内向け・屋外向け2機種を紹介します。

存在感のあるガン型(バレット型)

ガン型の屋外向けカメラなら、「i-PRO WV-U1532LA(SF)」がおすすめです。存在感のある形状から盗難抑止が期待できるだけでなく、IP66の防水防塵性能・IK10の耐衝撃性も備えていて、厳しい屋外環境でも防犯性能を発揮します。

i-PRO WV-U1532LA(SF)

i-PRO
WV-U1532LA(SF)

防犯抑止効果の高いガン型カメラ

¥70,840 (税込)

外形奥行262mm 高さ112.5mm 幅112.5mm
重さ860g
防水性能IP66
ネットワーク接続有線LAN
PoE給電対応
画角水平43°~100° 垂直24°~56°
ズーム
マイク(音声入力)なし
スピーカー(音声出力)なし
暗所撮影対応

画角が広いドーム型

画角が広いカメラを探しているなら、ドーム型の屋内向けカメラ「VIVOTEK FD9166-HN(SF)」がおすすめです。小型で目立ちにくい上、赤外線照射ライトにより夜間や暗闇での撮影に強いです。また、ワイドダイナミックレンジ機能付きで、逆光に強いのも特長です。

FD9166-HN(SF)

VIVOTEK
FD9166-HN(SF)

コンパクトで暗闇に強い定番のドーム型屋内向けカメラ

¥54,780 (税込)

外形Ø 90 x 50 mm
重さ150 g
防水性能なし
ネットワーク接続有線LAN
PoE給電対応
画角水平109° 垂直60°
ズーム
マイク(音声入力)あり
スピーカー(音声出力)なし
暗所撮影対応

マンションの自転車盗難に防犯カメラを役立てよう

マンションの自転車盗難対策として、見回り強化・センサーライト設置・柵やフェンスの設置などが挙げられますが、中でも防犯カメラの設置がおすすめです。防犯カメラを設置することで盗難発生率低下に効果があるだけでなく、迅速な犯人特定に役立ちます。

特におすすめなのは、映像がクラウド上に保存される「クラウド型防犯カメラ」です。Safieのカメラは、高画質かつ高セキュリティ。屋外向けなら高い防水防塵性能・耐衝撃性をもちます。マンションの自転車盗難対策に、ぜひ防犯カメラを役立ててみてください。

セーフィー対応カメラ厳選6選
Safie対応 カメララインナップ紹介
クラウド録画サービスSafieをご利用いただける人気カメラ5機種をご紹介しています。

※1 出典: “令和5年版 犯罪白書”.法務省(参照 2025-2-14)
※2 出典: “犯罪発生情報(年計)”.警視庁.2024-10-21(参照 2025-2-14)
※3 出典: “地域安全対策ニュース”.愛知県警.2023-10-11(参照 2025-2-14)

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