防犯カメラの侵入検知機能は従来の防犯カメラとは異なり、人が行っていた監視や確認作業を補ってくれる便利な機能です。この記事では、防犯カメラの侵入検知機能についての概要、メリットや選び方を解説します。
目次
防犯カメラの侵入検知機能とは?
防犯カメラの侵入検知機能とは、事前に設定した任意のエリアに侵入があった際に検知する、AI(人工知能)による画像解析を利用した機能です。
従来の防犯カメラは、侵入を確認するため人の目で長時間モニターを見続ける必要がありました。異変に気づくために常に映像を監視しなければならず、過去の侵入を確認する際は、膨大な映像をさかのぼって見直すことが必要でした。
防犯カメラに侵入検知機能があれば、これまで人が行っていた監視・確認作業の一部をAIによって自動化できるため、作業者の負担を大きく軽減できます。また、AIが活用された侵入検知機能は人物や動きを判断し、データ解析も行われるため、現場状況に応じた判断や課題の抽出にも利用可能です。たとえば店舗ビジネスにおいてはレジの混雑や集客数の把握、商品の入れ替え時期やプロモーションの効果検証などにも活用できます。
防犯カメラの侵入検知の仕組み
一般的な防犯カメラの侵入検知の仕組みを簡単に説明します。
検知したいエリアの設定
パソコン上の操作で防犯カメラの映像を確認しながら、検知したいエリアを設定します。エリアに合わせて角度やサイズなどを細かく調整しながら枠で囲えば検知エリアを設定できます。
任意の条件を登録
検知したいエリア内に、何人がどれくらいの時間滞留すれば侵入と判断すればよいか、人数と時間の条件を登録します。次に、設定した条件をもとに侵入検知と判断した際の通知条件を設定します。常に通知することも日時の範囲を指定して通知することも可能です。
通知を受け取るための設定
侵入検知の通知を受け取る方法を設定します。通知方法は、登録メールアドレスにメール送信、ビューアーにポップアップ通知、モバイルアプリへのプッシュ通知などがあります。
カメラのAI機能が画像を解析
AIがカメラ画像を解析し、登録した条件を満たしたエリア内の侵入を検知すると、通知される仕組みです。
防犯カメラの侵入検知機能のメリット
防犯カメラの侵入検知機能がどのような働きができるかも踏まえながら、メリットを紹介します。
レジの混雑状況を確認できる
侵入検知機能で離れた場所にいても、レジ前の混雑を把握できます。レジの混雑状況は常に変動するため、スタッフがレジ対応をしながら混雑を察知して応援を呼ぶのは一苦労です。ほかのスタッフもレジのようすに配慮しながら作業する必要がありますが、検知機能からの混雑状況の知らせを受けてスムーズにフォローに入れるため、業務の効率化とお客様の満足度向上につながります。
▼実際にスーパーマーケットにて、AIカメラの侵入検知機能でレジ前混雑を解消した事例
店舗の来客数を集計できる
カメラ画角にラインを指定してライン上のイン・アウトを判断しその人数をカウントできます。また店舗の入り口にラインを設定しておけば、来客数の集計も簡単です。集計データは混雑状況などの分析にも活かせるため、課題の抽出やマーケティング施策にも有効です。
▼実際に小売店舗にて、AIカメラの侵入検知機能で来店数や購買率を可視化した事例
侵入禁止エリアへの立ち入りを検知できる
カメラ画角の一部のエリアを指定することで、人が侵入した場合にアラート機能が作動して管理者に知らせてくれます。立ち入り禁止区域への侵入防止や、就業後の防犯などに活用できリアルタイムに異変に気づけます。
侵入検知機能付き防犯カメラの選び方
侵入検知機能付き防犯カメラを選ぶポイントを3つ紹介します。
カメラ機能のスペックで選ぶ
防犯カメラの機能は複数あり、撮影する対象物やシーンや目的に合わせて必要な機能が備わっているかを確認する必要があります。映像の画素数や撮影できる距離・角度、AI機能のスペックを確認し、さらに屋外設置する場合は防水防塵機能のあるもの、暗所撮影することがあれば赤外線カメラや高感度カメラなどを選びます。また、防犯カメラを設置することで問題解決につながる機能が備わっているかといった視点も大切です。
操作性のよさで選ぶ
防犯カメラを実際に取り扱う担当者が、操作性がよいと感じるものがおすすめです。防犯カメラ本体や侵入検知機能の操作、映像の監視、データの確認といった一連の操作を確認しておきましょう。
侵入検知機能は検知したいエリア・ラインの調整や、検知された場合のアラート設定などを行わなければなりません。また、カウントの集計や状況分析などデータ収集の方法が難しい場合は活用しきれない可能性もあります。防犯カメラと侵入検知機能の操作性のよさも確認して、実際の使用をイメージしたうえで選ぶとよいでしょう。
導入のしやすさで選ぶ
防犯カメラの侵入検知機能は、カメラ本体にコンピュータシステムが搭載されておりネットワークにもつながっています。そのため、カメラ本体の設置だけではなく周辺機器のシステム構築や通信回線の接続などが必須のため、導入に向けてある程度の期間を設ける必要があります。
一方、防犯カメラの機種によっては簡単に設置できるカメラや、ダウンロードするだけすぐに使えるアプリなど便利なクラウドサービスや機種が豊富に展開されています。防犯カメラの導入のしやすさといった点も選ぶ際のポイントです。
おすすめの侵入検知機能付き防犯カメラ
侵入検知機能付きの防犯カメラはAIカメラ「SafieOne」と人検知AIオプションアプリ「Ai-App 人数カウント」がおすすめです。
Safie One
Safie
Safie One
エッジAIを搭載。画像解析による業務効率化も叶えるカメラ
¥41,800 (税込)
外形 | φ76.5×92.5mm |
重さ | 360g |
防水性能 | なし |
ネットワーク接続 | 有線LAN、無線LAN |
PoE給電 | 対応 |
画角 | 水平114° 垂直60° |
ズーム | デジタルズーム 最大8倍 |
マイク(音声入力) | あり |
スピーカー(音声出力) | あり |
暗所撮影 | 対応 |
セーフィーの屋内向けAIカメラ「Safie One」は、人検知機能を搭載しており、スマホ通知機能が備わっているため防犯対策だけでなく店舗マーケティングやオペレーション改善にもおすすめです。
カメラ映像はHD画質と30fpsの性能を備えているため、鮮明な画質とテレビなみの滑らかさで映像を確認できます。ナイトビジョンなど防犯カメラの標準的な機能に加え、工事ナシでかんたんに設置できるのも嬉しいポイントです。
AI-App 人数カウント
「AI-App 人数カウント」は「Safie One」に追加できるAIオプションアプリで、「立ち入り検知」「通過人数カウント」「立ち入りカウント」といった3種類のAI人検知機能が使えるようになります。
侵入エリアの設定や任意の条件、通知の受け取り設定を行うことで、人の立ち入りをリアルタイムで把握できます。さらに通過した人の人数やエリア内の滞在人数をカウントし、グラフやデータを自動的に作成してくれます。
まとめ
防犯カメラ映像の活用は大きく広がっています。侵入検知機能は省人化というメリットもありますが、AI解析によって気づかなかった傾向やニーズなどの発見にもつながる可能性もあります。
店舗に侵入検知機能が付いた防犯カメラを導入しマーケティング活動に活用し分析することで、集客力や売上の改善にも役立つでしょう。
- かしこくなるAIカメラ「Safie One」
- エッジAIを搭載し、計測・検知を行うことで映像解析をより便利にします。