防犯カメラを導入する際には、レンズの特性を把握し、用途に応じて選択することが重要です。この記事では、防犯カメラに使用されているレンズの種類やメリット・デメリット、おすすめの防犯カメラを紹介します。
これから設置しようと考えている方は、種類や機能とあわせて防犯カメラ購入の参考にしてください。
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目次
防犯カメラのレンズの種類
防犯カメラのレンズには、固定レンズ・バリフォーカルレンズ・PTZレンズ・魚眼レンズの4種類があります。
それぞれの特徴とメリット・デメリットは以下のとおりです。
固定レンズ | バリフォーカルレンズ | PTZレンズ | 魚眼レンズ | |
---|---|---|---|---|
概要 | ズームができず、決められた画角を撮影するレンズ。単焦点レンズとも呼ばれる | ズームとフォーカスを 調整できるレンズ | 左右、上下、遠近の調整ができるレンズ 遠隔操作も可能 | 超広角レンズの一種 180度以上を写せるレンズ |
メリット | 価格が安い 設置後の調整の手間がない | 設置後でも画角を調整できる 人物などを拡大して鮮明に確認できる | 遠隔操作で広範囲を撮影できる 対象物が動いてもカメラを動かして確認できる | 全体を把握できる 人の動きや流れの確認に適している |
デメリット | 画角の調整ができない | 固定レンズと比較すると価格が高い | 価格が高い カメラの向きを動かすと死角ができる | 設置場所が部屋の中央などに限定される 歪みが生じるため、人物の特定などには適さない(歪み補正機能を搭載した機種もある) |
以前はレンズとカメラが別売りだったため、用途に応じたレンズの付け替えができました。しかし、近年はレンズ内蔵型のカメラが主流のため、カメラの購入後にレンズを付け替えることが難しくなってきています。レンズの付け替えを希望する方は、ボックス型カメラを選択するとよいでしょう。
防犯カメラは、レンズの種類ごとのメリット・デメリットをあらかじめ確認し、設置後のイメージをつけてから導入する必要があります。
レンズは、焦点距離により広角レンズ(広範囲に全体を映す)と、望遠レンズ(挟角・狭い範囲で遠くのものを大きく映す)に大別されます。固定レンズはあらかじめどちらかを選択する必要がありますが、バリフォーカルレンズやPTZレンズなら設置後に調整可能なため、必要に応じて選んでください。
固定レンズ
固定レンズはズームができず、決められた画角を撮影するレンズで、単焦点レンズとも呼ばれます。一度設置すると、位置や焦点が固定されます。固定レンズの英語表記ではfixed-focalで、fixedは「固定された」、focalは「焦点の」という意味を持つ言葉です。
固定レンズは焦点距離により、広角と望遠の2種類があるため、それぞれの特徴を知っておきましょう。
広角は、画角が広いため映る範囲・ピントの合う範囲が広く、遠近感が強調されることから、広範囲の一カ所の撮影に適しています。一方の望遠は、画角が狭く映る範囲が狭いものの、鮮明な映像を取得可能です。小さな被写体・遠くの被写体の撮影に適しています。
固定レンズのメリット
固定レンズのメリットは、価格が安く、設置後の調整が不要な点です。固定レンズは構造上、レンズの部品が少なく済むため低価格になっています。
固定レンズのデメリット
固定レンズのデメリットは、画角の調整ができない点です。ズームができないため、細かいところまでは撮影できません。
それでも犯罪抑止効果は期待できるため、低価格で手間をかけずに防犯カメラを導入したい場合には便利なレンズです。
バリフォーカルレンズ
バリフォーカルレンズとは、ズームとフォーカスを調整できるレンズです。「可変焦点レンズ」とも呼ばれ、広角・望遠の両方に対応できます。英語表記はvari-focalで、variは「さまざまな・可変(性)」、focalは「焦点の」という意味を持つ言葉です。
バリフォーカルレンズでズームとフォーカスを調整する方法には手動と電動がありますが、より便利なのは電動のほうでしょう。手動の場合は、カメラについているレンズを直接調整する必要があります。
一方、電動の場合はパソコンなどでレンズのズームやフォーカスの調整が可能です。また、電動の場合は、設置後も撮影範囲を確認しながら簡単に位置や焦点を変更できます。
バリフォーカルレンズのメリット
バリフォーカルレンズのメリットは、設置後でも画角を調整できる点です。人物や不審車のナンバープレートなどを拡大して、鮮明に確認できます。
バリフォーカルレンズのデメリット
バリフォーカルレンズのデメリットには、固定レンズと比較すると価格が高い点が挙げられます。
PTZレンズ
PTZレンズとは、左右・上下・遠近と自由に動かすことができるレンズです。PTZのPはパン(Panoramac:水平方向)、Tはチルト(Tilt:垂直方向)、Zはズーム(Zoom:拡大・縮小)の意味があり、広角・望遠に対応できます。
スマートフォンアプリやパソコンなどで遠隔操作ができる点も、PTZレンズの大きな特徴といえるでしょう。設置後にもカメラの向きを変える、画角を調節するといった微調整が可能です。
なかには、撮影範囲の人を自動的に追尾したり、人の顔を自動ズームで確認できたりする機種もあります。
PTZレンズのメリット
PTZレンズのメリットは、遠隔操作で広範囲を映せるため、1台でのカバー範囲が広くカメラの台数を減らせる点です。また、対象物が動いたときにカメラを動かして確認できる点もメリットといえます。
PTZレンズのデメリット
PTZレンズのデメリットは、一般的に価格帯が高めである点です。ただし、昨今では見守りカメラのカテゴリに、小型でPTZ機能を搭載したタイプも登場しています。また、カメラの向きを動かすと死角ができる点もデメリットですが、固定カメラとの併用によってカバー可能です。
魚眼レンズ
魚眼レンズは、180度以上の広範囲を撮影できる超広角レンズの一種です。英語ではFisheye(魚眼)と表記されます。
魚眼レンズで撮影すると、画像の中心はまっすぐに映り、中心から離れていくほど映像が歪みます。焦点距離が非常に短いため遠近感が誇張され、画面中央が大きく映るのが一番の特徴といえるでしょう。
広角レンズはカメラの端での湾曲が少なくなるよう設計されているのに対し、魚眼レンズは湾曲の補正なしでそのまま映します。
魚眼レンズのメリット
魚眼レンズは全体を把握できるのがメリットです。人の動きや流れの確認に適しています。
魚眼レンズのデメリット
魚眼レンズのデメリットとしては、特性上、設置場所が部屋の中央などに限定される点が挙げられます。また、画像に歪みが生じるため、人物の特定などには適していません。
ただし、魚眼レンズのなかには、歪み補正機能を搭載した機種もあります。録画データを魚眼モードと歪み補正モードの2種類で再生できるものもあり、さまざまな用途で使用可能です。
Safieのカメラの特徴
防犯カメラの導入を検討しているなら、クラウド録画サービスシェアNo.1「Safie(セーフィー)」がおすすめです。Safieの防犯カメラには、次のような特徴があります。
カメラのほとんどは広角レンズを使用
Safieで取り扱っている防犯カメラの多くは、広範囲を映せる広角レンズを採用しています。広範囲にピントを合わせられる防犯カメラとして最適です。
PTZレンズ搭載のモデルもラインナップ
Safieでは、遠隔でカメラの向きやズームの調整が可能で、広角・望遠に対応できるPTZレンズも取り扱っています。スマートフォンやパソコンからカメラのレンズを操作できる「リアルタイムPTZ機能」を提供しているため、撮影範囲を確認しながらカメラの向きとズームを調整可能です。
リーズナブルかつシンプルなクラウド価格
Safieは、月額1,320円(税込)というリーズナブルな料金から導入可能です。
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