店舗運営に必要な業務は、売上管理や在庫チェック、接客販売、従業員の勤怠管理などさまざまです。これらの業務をこなしながら店舗の売上や利益を上げるためには、業務を効率化させる店舗運営ツールの導入がおすすめです。
今回の記事では店舗運営ツールについて、導入メリットや選び方のポイントを解説します。店舗運営の効率化を実現できるクラウドカメラ「Safie One(セーフィー ワン)」も紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。
目次
店舗運営ツールとは?
店舗運営ツールとは、店舗の運営や管理業務をサポートするツールで、システムやアプリなども含まれます。売上や在庫状況の確認、本部と現場のコミュニケーション、従業員・顧客の管理など、手間のかかる店舗運営の業務を効率化します。
店舗運営ツールの導入によって、これまで手動でおこなっていた業務の自動化や、店舗ごと・業務ごとで管理していた情報の一元化を可能にします。業務効率化やサービス品質の向上、コストカット、最適な経営判断などを目指すためにも、店舗運営ツールの導入は必要不可欠です。
店舗運営ツールを導入するメリット
店舗運営ツールを導入することで得られるメリットについて解説します。
多数のデータを一元管理できる
店舗運営ツールを導入することで、本部側・店舗側で必要な情報を集約して管理できるようになるため、双方の負担を軽減できます。
店舗側は煩雑な業務が多いことから、報告作業が停滞する、データ入力やミス修正に時間がかかるといった課題を抱えていることが少なくありません。しかし、店舗運営ツールを使えば多数のデータを一元管理できるため、重複作業を防いでデータ管理業務を軽減することが可能です。これまで管理に費やしていた時間をコア業務に充てられるようになるでしょう。
本部側も各店舗の売上や在庫などの状況をリアルタイムで把握できるため、店舗ごとの課題抽出がしやすくなり、適切な改善策の立案やフォローがおこなえます。多数のデータをもとに経営戦略を立てる、過去のデータと比較して施策の効果を図るといったことも可能となり、企業成長にもつながるでしょう。
情報の共有が容易になる
店舗管理ツールは本部側・店舗側を結びつけるツールです。多数のデータを一元管理できると同時にリアルタイムで情報共有が可能となるため、店舗側は管理資料の提出や報告などの業務効率化が図れます。また、疑問点や対応してほしい依頼などがあれば、本部へすぐに伝えることも可能です。
本部側は店舗側の状況を正確に把握できるため、適切かつ迅速に指示を出せるようになります。また、誰がどのような指示を出しているかなどの指示内容や指示系統がわかる仕組みがある点もメリットです。複数の指示が重複することや情報のバラツキを防げるので、現場が混乱することなくスタッフ全員が共通認識を持てます。
そのほか、店舗の施策や接客方法などの優れた点を各店舗に共有しやすいという利点もあります。店舗管理ツールの導入によって、コミュニケーションを取る頻度も増えるため、本部と現場の信頼関係が構築しやすくなるでしょう。
店舗運営ツールを選ぶ際のポイント
さまざまな店舗運営ツールが展開されているため、どのように選べばよいか迷うかもしれません。ここではツールを選ぶポイントを紹介します。
自店舗が抱える問題解決につながるツールを選ぶ
自店舗の抱える問題はなにかを把握し、それらの問題を解決できるツールを選ぶことがポイントです。以下では、店舗運営において問題を抱えやすい業務と解決できるツールを紹介します。
多店舗業務支援システム=複数店舗の情報共有を円滑化
多店舗業務支援システムは、本部と店舗、複数の店舗間での情報伝達をスムーズにするためのシステムです。必要な店舗とのやりとりや全拠点への一斉連絡などが可能であるため、連絡や報告にかかる手間を大幅に削減できます。
新商品・イベント開催・プロモーション情報など、本部からの指示事項を複数の店舗へ一斉に共有することで、タイムラグや認識の齟齬を防げます。各店舗のノウハウや仕入れ状況などの情報共有によって、業務の効率化・接客品質の向上・商品の品質維持などにも役立ちます。
また、遠隔から現場の様子がすぐにわかるクラウドカメラを設置すれば、一箇所から複数の店舗を管理できます。現場の状況をリアルタイムで確認でき、店舗を訪問する移動時間も削減できます。映像を振り返って参考資料として共有もできるので、活用用途の幅が広いツールです。
POSシステム=売上管理の仕組みを構築
売上管理の方法に課題がある場合は、POSシステムの導入がおすすめです。POS(Point of Sales)とは、直訳で「販売時点情報管理」となり、POSレジを指すことが一般的です。レジ情報・商品販売数・売上時刻・決済情報・顧客情報などのデータを蓄積できます。
POSシステムの主な利点は、店舗運営に必要なデータを一括して管理できることです。収集されたデータは、売上管理や在庫管理などに効果的に利用できます。リアルタイムで最新の情報が取得できるため、「在庫がないのにオーダーを受注した」などのミスも防げます。
受発注システム=受発注の負担軽減
受発注業務の負担を軽減したい場合は、受発注システムを検討してみましょう。受発注システムは、商品注文や発注のプロセスを効率化するためのツールです。
受発注システムを活用することで、電話・FAX・メールなどによる受発注が必要がなくなるため、業務効率化や人為的ミスの削減、スタッフの負担軽減につながります。また、受発注の履歴を確認しやすくなることから、在庫量や受注量の推移を計測できます。在庫切れによる販売機会の損失や過剰在庫によるロスを軽減し、利益の最大化を目指せるでしょう。
店舗情報管理システム=店舗情報を素早く管理
店舗情報管理システムは、外部のポータルサイトやアプリなどで掲載される自社の店舗情報を一元管理できるシステムです。正確な情報を提供することで、顧客が来店前に店舗情報を調べやすくし来店を促進します。
営業日・営業時間・所在地・連絡先などの店舗情報の迅速な更新は重要です。顧客にとって有益な情報を定期的に更新することが求められますが、店舗数が増えれば増えるほど、これらの更新作業は負担が大きくなります。そのため、店舗情報管理システムの活用で、業務の効率化や集客力アップを図ることも大切です。
クラウド型かオンプレミス型かで選ぶ
多種多様な店舗管理ツールが展開されているため、クラウド型かオンプレミス型かという点も選ぶポイントに挙げられるでしょう。クラウド型は初期コストを抑えられる、オンプレミス型は店舗オリジナルの制御が可能になるなど、それぞれメリットなども異なるため、特徴を踏まえて選ぶことがポイントです。
クラウド型の概要
クラウド型の店舗管理ツールは、インターネットがあれば利用できるため、パソコンやスマートフォンがあればどこからでもアクセス可能です。導入は低コストで抑えられ、準備期間も短期間ですみ、クラウドサービスによっては柔軟にカスタマイズができるのも特長です。
アップデートやシステムの変更・廃止もオンプレミス型よりは柔軟であるため、消費者ニーズの多様化や社会変化の激しい現代においては主流となっています。ただし、セキュリティリスクやサービス終了のリスクがある点には注意が必要です。信頼性の高いベンダーを選ばなければなりません。
オンプレミス型の概要
オンプレミス型の店舗管理ツールは、店舗内に独自のサーバーを設置して利用します。データが店舗内に保管されるため、セキュリティ面で安心できる点が特長です。インターネット環境に頼らず、処理できる利点もあります。
近年の主流はクラウド型ですが、特殊な業務プロセスで独自の制御が求められる企業の場合、オンプレミス型を採用している傾向が高いといえます。
既存システムとの連携ができるかを確認する
何らかのシステムをすでに導入している場合は、新規システムが連携できるかをチェックしましょう。店舗の運営にはさまざまな業務があるため、一つのシステムですべてをカバーすることは難しいですが、関連業務を連携できるシステムであれば大幅に効率が向上します。
たとえば実店舗とオンラインショップを運営している場合、POSシステムとオンラインショップの販売管理システムを連携できれば一元管理が可能です。また、シフト作成・勤怠管理・給与計算などのシステムが連携できれば、一連の業務をまとめて効率化できるでしょう。
モバイル対応しているかを確認する
スマートフォンやタブレットから店舗管理を行いたい場合は、モバイル対応しているかもチェックポイントです。パソコン用のシステムの場合、視認性や操作性がよくないケースがあるからです。
スマートフォンやタブレットにも切り替えられる、またはモバイル向けに最適化されているアプリであれば、快適に操作・閲覧ができます。導入する前にアプリで使用感を試しておくのがおすすめです。
セキュリティ対策が万全かで選ぶ
店舗運営ツールには、売上・在庫数・本部間のやりとり・顧客情報・従業情報など、機密情報が多数蓄積されます。そのため、セキュリティ対策が万全であるかどうかの確認は必須です。
クラウド型のシステムはネットワーク上に情報を保管するため、強固なセキュリティ対策をしているベンダーを選定する必要があります。SSL暗号化通信やファイアウォールなどの基本的な対策は必須で、IPアドレスの制限や二段階認証などの対策までできていれば安心です。
また、外部からの不正アクセスやサイバー攻撃に備えるだけでなく、内部による情報漏洩を防止する対策も必要です。ログインや操作の履歴が記録できる店舗運営ツールであれば、万が一のトラブル発生時にも調査が容易になり、その後の対策も迅速に対応できます。
店舗運営ツールの導入は「Safie One」と「AI-App 人数カウント」がおすすめ
店舗運営ツールを選ぶポイントを解説しましたが、それでも特定のツールの選択を決めかねている方もいるでしょう。そのような場合には、セーフィーのクラウドカメラ「Safie One(セーフィー ワン)」と、カメラに追加するアプリ「AI-App 人数カウント」を検討してみてはいかがでしょうか。
店舗運営に「Safie One」がおすすめな理由
Safie
Safie One
エッジAIを搭載。画像解析による業務効率化も叶えるカメラ
¥41,800 (税込)
外形 | φ76.5×92.5mm |
重さ | 360g |
防水性能 | なし |
ネットワーク接続 | 有線LAN、無線LAN |
PoE給電 | 対応 |
画角 | 水平114° 垂直60° |
ズーム | デジタルズーム 最大8倍 |
マイク(音声入力) | あり |
スピーカー(音声出力) | あり |
暗所撮影 | 対応 |
Safie Oneは、ハイビジョンの高画質となめらかな動きで鮮明に映像を記録できるクラウドカメラです。ナイトビジョンの性能も高いため夜間でも店舗の隅まで録画します。
ネットワークなどの工事も不要で、壁や天井に固定したり棚に置いたりと簡単に設置できる点も特長です。
Safie Oneで記録した映像はSafieのクラウドプラットフォームに保存され、Safie Viewer(セーフィービューアー)からアクセスすることでいつでも視聴できる仕組みです。遠隔から現場の様子をリアルタイムに確認できるので、本部側は移動せずに臨店がおこなえます。
マイク・スピーカーが搭載されており通話も可能なので、指示や報告など本部と現場のコミュニケーションをスムーズにします。そのほか、上記の「店舗運営ツールを選ぶ際のポイント」で紹介した内容も満たしています。
- POSシステムの連携
Safie OneはPOSシステムとの連携が可能です。会計ごとに1分間の映像が作成されるので、POSデータを照合しながら映像を確認できます。また、レシートNoなどのフィルタリング検索もできるので、映像を探す手間がかかりません。
- モバイルにも対応
Safie Oneはモバイルにも対応しているため、スマートフォンからでもスムーズに映像を視聴できます。「Safie Viewer」で複数のカメラを一元管理できるので、すべてのカメラ映像を一覧で確認できます。過去の振り返りもスマートフォンの操作からスムーズかつ簡単にチェックできます。
- 高いレベルでのセキュリティを実現
データがクラウドに保存されるときやクラウドから映像視聴するときには、暗号化通信によって機密性が高められているのも特長です。映像データは暗号化され、カメラ映像にアクセスできるIPアドレスが制限されています。アクセスする際のユーザー認証も必須であるため、強固なセキュリティを徹底しています。
「AI-App 人数カウント」との併用で混雑状況などをAI計測で可視化
AI-App(アイアップ)人数カウントは、3つの機能をひとつにまとめたアプリケーションです。Safie Oneにインストールすることで利用できます。
- 立ち入り検知機能
人の滞留を検知してスマートフォンやパソコンに通知する機能です。受付やレジなどの混雑状況を検知して知らせるため、ほかの作業中のスタッフでもすぐに対応に向かえます。販売機会の損失を防止し、サービス品質の向上にもつながります。
- 通過人数カウント機能
人の通過を検知して人数を自動で集計する機能です。カウントしたい境界線を設定することで、インとアウトをAIが検知して自動で集計をおこないます。入り口や商品棚の前の通過人数をカウントして、混雑する時間帯の把握や集客力の計測などがおこなえます。プロモーションやディスプレイ変更などの効果検証などにも活用できます。
- 立ち入りカウント機能
人の立ち入りを検知して人数を自動で集計する機能です。検知したいエリアを設置しておくことで、エリア内に人が立ち入ったことをAIが検知し、人数を集計する仕組みです。顧客が滞留しやすい場所がわかるので、人気エリアに特設コーナーやPOPを設置するなど、プロモーション施策の参考にする場合などに使えます。
「Safie One」や「AI-App 人数カウント」の導入で店舗運営が成功した事例
エンターテイメント分野を中心にさまざまな事業を展開する、ツムギホールディングス。同社の事業であるレンタルスタジオ「BUZZ」は、従業員を置かない無人営業をおこなうことで、顧客に低価格でのサービス提供を実現しています。
「BUZZ」の無人営業を支えているのが、「Safie One」と「AI-App 人数カウント」です。Safie Oneを受付やスタジオに設置して常時撮影し、必要があれば映像を確認しています。Safie Oneを設置することで正確な事実確認や犯罪の抑止につながることはもちろん、AI-App 人数カウントによってさらなる防犯性の向上が可能となりました。立ち入り検知機能を活用し、料金ボックス前に一定時間を超えて人がいると通知がくるように設定しています。
何かあってから映像を確認するというやり方から、必要なタイミングでリアルタイムに確認するやり方に切り替え、迅速な対応がとれる体制にしています。
▼ツムギホールディングス様の導入事例の詳細はこちら
自社に合う店舗運営ツールを導入して課題解決を図ろう
店舗運営を効率化できる店舗運営ツールにはさまざまなタイプがあります。ツールを導入する際は、自店舗の課題解決につながるか、既存のシステムと連携できるかなどのポイントに注意して選びましょう。
セーフィーはクラウドカメラやAIカメラを提供し、さまざまな企業の課題解決をサポートしています。小売業界の企業様への導入実績もあるため、ぜひ一度ご相談ください。
- かしこくなるAIカメラ「Safie One」
- エッジAIを搭載し、計測・検知を行うことで映像解析をより便利にします。