防犯カメラの耐用年数、6年とは限らない!国税庁のルールを解説

防犯・監視カメラの耐用年数は何年?実際の寿命や長く使うための方法

防犯カメラの法定耐用年数は、一般に6年と言われます。しかし実は、用途によって耐用年数が変わるのをご存知ですか?国税庁が定めた内容を解説します。防犯カメラ購入時入れ替え時期の参考として実際の寿命や、長く使うための点検ポイントもご紹介。

防犯カメラの耐用年数

設備用途法定耐用年数
監視システムの一部事務機器及び通信機器6年
災害を報知する設備災害報知設備8年

監視システムの一部としての防犯カメラは、「事務機器及び通信機器」とみなされるため、耐用年数は6年(※)です。

一方で監視システムの一部ではない防犯カメラは「カメラ」とみなされますので、耐用年数は5年になります。なお、火災などの災害を報知する設備として利用されている防犯カメラは、「災害報知設備」として耐用年数が8年になります。

とはいえ絶対にこの限りではありませんので、ご自身の判断のみでなく税務署や税理士に相談してみることをおすすめします。

防犯カメラの設置に関する疑問やお見積りはお気軽にお問い合わせください。

※ 出典:“主な減価償却資産の耐用年数表”.国税庁.(参照 2024-10-3)

実際の防犯カメラの寿命は?

メーカーが定める耐久年数とは、使用できると思われる年数、つまりその物品の想定された寿命ということです。
もちろん使用環境や防犯カメラそのものの性能にもよりますが、実際にも一般的な防犯カメラの寿命は5~6年と言われています。

ただ、過酷な使用環境は防犯カメラの寿命を縮める原因になります。
たとえば高温多湿の環境や、温度変化が激しい環境だと劣化しやすくなるのです。
もちろん屋外用防犯カメラにとっては、激しい風雨などの悪天候も防犯カメラの破損や劣化を引き起こす要因となります。

見た目には軽微な破損でも、防犯カメラにとっては大ダメージ!という可能性も。
カメラは精密機械です。防水・防塵の機能がほどこされていたり、昔より耐久性があがったりしてはいますが、壊れやすいものであることは間違いないので大切に扱うようにしましょう。
そのために必要なのが、定期的な点検です。

防犯カメラを長く使うために点検すべき項目

防犯カメラを長く使うためには、定期的な点検をしましょう。とくに前述のような過酷な環境にあるカメラや、屋外にあるカメラはこまめに点検するようにしましょう
ここからは具体的な点検項目をご紹介します。

カメラ本体の点検

  • カバーに傷や汚れはないか
  • レンズに傷や汚れはないか
  • 取り付け部分がゆるんだり破損したりしていないか
  • カメラの動作に問題はないか(動きが鈍いなど) など

ケーブルの点検

  • ケーブルに傷や汚れはないか
  • 取り付け部分や差し込み部分がゆるんだり破損したりしていないか など

レコーダーの点検

  • レコーダーに傷や汚れはないか
  • 記録は正常に行われているか
  • レコーダーの時刻はずれていないか など

ホコリや汚れは防犯カメラの大敵ですので、定期的な清掃も大切です。
高い位置にあるカメラの清掃は難しく感じられるかもしれません。
実際に清掃を行う際は、怪我に気をつけながら進めましょう。

清掃と同時にカメラ自体の点検もすることができますので、レンズの傷や故障などに気づきやすいというメリットがあります。
防犯カメラの寿命を気にするのであれば、多少面倒だなと思っても、ぜひ定期点検・清掃を行ってください。

防犯カメラ自体は通常であれば5~6年保つと言われているものの、レコーダーのハードディスクやクーリングファンなどは2~3年ごとに買い替えた方がいいと言われています。
カメラからレコーダーに映像を送って保存するタイプの防犯カメラでは、注意した方が良いでしょう。

それに対して、映像をクラウド保存するタイプの防犯カメラはレコーダーが必要ありません。
防犯カメラ以外の機器の故障や寿命を考えなくていいというのは、映像をクラウド保存するタイプの防犯カメラの大きなメリットと言えます。

まとめ

防犯カメラの耐用年数と寿命はついて解説しました。
防犯カメラの使用目的によって減価償却の期間が変わりますので、税理士などに確認をしてください。
カメラ本体やレコーダーは、必要なときに録画できていなかったという状態にならないよう、寿命が来る前に買い替えもご検討ください。

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