CCTVカメラとは?最新機能やネットワークカメラとの違いまで解説

CCTVカメラとは? 最新機能も解説

CCTVカメラと普通の防犯カメラの違いについて分からない方も多いのではないでしょうか。防犯カメラについて調べるとCCTVカメラやネットワークカメラなど、さまざまな名称で表記されるため、混乱しやすいでしょう。

本記事ではCCTVカメラの概要、ネットワークカメラやITVカメラとの違いなどについて解説します。防犯カメラを選ぶ際の参考になる情報も多いため、ぜひ最後までご覧ください。

CCTVカメラとは?

CCTVとは、「Closed Circuit Television(閉回路テレビジョン)」の略称であり、施設内やグループ内だけで利用するクローズドなテレビシステムの総称です。テレビ放送のように誰でも視聴できるオープンなテレビシステムと対義する言葉として使われます。

CCTVカメラとは、このようなクローズドなCCTVシステムの中のカメラ機器を意味する言葉です。CCTVにはレコーダーやモニターなどの機器も含まれるため、特に防犯カメラを指してCCTVカメラと呼ぶこともあります。

CCTVとテレビ放送は基本的に装置の仕組みに違いはありません。公共の電波で放送する点、また機器の性能こそ違いますが、①光を機器で変換し、②ケーブルで伝送し、③レコーダーで記録し、④モニターで映像を映す、という点で仕組みは同じです。

しかし、YouTubeなどでスマートフォンやパソコンから世界に向けて発信できる現代では、公共の監視カメラの映像が公開されていることもあります。そのようなカメラをCCTVカメラと呼ぶことは難しく、現代ではやや古い概念になりつつあります。用途によっては、アナログカメラを指してCCTVカメラと呼ぶこともあります。

CCTVカメラの仕組みと最新機能

CCTVとは、テレビ放送のようなオープンな映像システムと対比した言葉です。そのため、基本的には一般的な映像システムとの違いはありません。デジタルとアナログによる違いや電源方式、最新の機能などにより名称が変わることがあります。

デジタル録画方式

一部ではCCTVは同軸ケーブルを用いたアナログ伝送の防犯カメラを意味することもありますが、それは正しい概念ではありません。正確にはLANケーブルを用いたデジタル伝送の防犯カメラであろうともCCTVの一種です。

そのため、最新のデジタル機能を用いたNVR、アナログ伝送を用いたAHDカメラなどもCCTVカメラと呼ぶことができます。

クラウド録画サービス

クラウド録画サービスとは、CCTVカメラで記録した映像をクラウド上のストレージに記録するサービスです。データセンターに映像が保管されるため、スマートフォンやパソコンからクラウドサーバーにアクセスすることで、遠隔地からでも映像を確認できます。

AIカメラ

エッジAIやクラウドAIなど、CCTVカメラで撮影した映像を人工知能で解析できる機能も登場しています。画像認識と分析による「顔検知」や「モーション検出」など、まるで人の目で見ているようにAIカメラが映像を判断することが可能です。

AIカメラの機能や活用事例については、こちらの記事で詳しく解説しています。

ネットワークカメラやITVカメラと何が違う?

ネットワークカメラやITVカメラなどは、CCTVカメラの一種になることがあります。機能性や利用目的により名称が変わるためそれぞれ解説します。

ネットワークカメラとCCTVカメラの違い

ネットワークカメラとは、インターネットなどのネットワークを通じて映像を伝送するカメラです。IPカメラと呼ばれることもあります。無線LANやLANケーブルでネットワークと接続でき、遠隔地からの映像確認やクラウド録画などを実現できます。

ネットワークカメラはCCTVカメラの一種にもなり得るため、名称によりどのカメラに当てはまるかは正確には判別できません。ただし、CCTVカメラが同軸ケーブルでアナログ伝送するカメラを意味する場合、ネットワークカメラと区別されることもあります。

ITVカメラとCCTVカメラの違い

ITVカメラとは、「Industrial Television」の略で、主に工場やプラントなどで活用する監視カメラを意味します。カメラの利用目的を明らかにすることで機能性を差別化した名称であり、ITVカメラもCCTVカメラの一種に含まれる場合がほとんどです。

CCTVカメラはクローズドなカメラの総称

CCTVカメラの正確な意味は、クローズドなカメラ全般を意味するやや古い言葉です。また、同軸ケーブルを用いたアナログ伝送の防犯カメラをCCTVカメラと呼ぶこともあります。

ただし広義では、デジタル伝送を用いるネットワークカメラやクラウド録画サービスなどもCCTVカメラに含まれるため、正確な意味の把握が難しい言葉であるかもしれません。

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