DX(デジタルトランスフォーメーション)が社会のあらゆる分野で進んでいるなか、建設業界においても新しい技術の導入が積極的に進められています。そのひとつがタイムラプスカメラの活用です。
タイムラプスカメラを用いることにより、工事現場の変化を継続的に記録し、プロジェクトの進行管理や安全確認、技術継承においても大いに役立ちます。
この記事ではタイムラプスカメラを工事現場に導入するメリットを解説し、おすすめのカメラシリーズも紹介します。自身の職場で活用できるかをイメージしながら、参考にしてください。
タイムラプスカメラとは?

タイムラプスカメラとは、長期間にわたる映像を短い動画に圧縮してまとめる撮影手法です。数ヶ月におよぶ建設作業の工程の流れ、日本庭園の四季の移り変わりなどをたった数分の短い映像で表現できます。
タイムラプスの仕組み
時間をあけながら1枚1枚撮影した写真を並べることで、パラパラ漫画のように連続した映像にまとめるのがタイムラプスの仕組みです。撮影間隔や、フレームレート(動画1秒間あたりの画像枚数)を設定することにより、再生速度や映像の滑らかさを調整できます。
撮影間隔が長くなるほど長期間の映像を短い時間にまとめられ、フレームレートが高いほど滑らかな映像表現ができます。早送り再生のように見せるため、通常のままでは気付きにくい変化やミスを確認できる点が特徴です。
工事現場にタイムラプスカメラを導入するメリット
工事現場にタイムラプスカメラを導入すると得られるメリットは、以下の5つです。
- 工事現場の全工程の修正・改善に役立つ
- 技術の伝承や教育に活用できる
- 他事業部や関係者と映像を共有できる
- 人員や機材を最適化して作業効率の改善に役立てられる
- 採用やプロモーションなどの素材を撮影できる
それぞれ詳しく解説します。
工事現場の全工程の修正・改善に役立つ
毎日作成される作業日報や写真では、仕事全体を部分的にしか捉えられなくなりがちです。しかし、タイムラプスカメラを導入すると、プロジェクトを俯瞰して把握できます。
タイムラプスで全体を把握すると、特定業務の遅延や作業の流れの滞りなどが視覚的に確認でき、工程の修正や改善に役立ちます。
映像を残せるため、感覚や所感に左右されず、具体的なデータにもとづいて生産性の向上と業務改善が可能です。
技術の伝承や教育に活用できる
タイムラプス映像により工事の全体的な流れや施工順序を視覚的に学ぶことで、若手社員の理解度を深め、工程管理の知識や安全意識を効果的に高められます。
他事業部や関係者と映像を共有できる
大規模な工事現場ほど、発注者や設計事務所、管理部門など多くの関係者が関わるため、関係者間の情報共有はプロジェクト成功に欠かせません。情報共有を円滑に行うには、クラウド上にタイムラプス映像を保存し、関係者が自身の端末で映像確認できると便利です。
クラウド録画に対応したタイムラプス映像は文章やメール、電話などと違い、認識のズレを発生させにくいのがメリットです。コミュニケーションや移動のコスト削減にもつながるため、業務の円滑な進行にも役立ちます。
人員や機材を最適化して作業効率の改善に役立てられる
作業員の配置や重機の運用に関しても、タイムラプスカメラを用いることで効率化が可能です。
時間帯別やエリア別にタイムラプス映像を確認すると、スムーズに稼働しているように見えても、実際は人員配置や機材の稼働時間に偏りのある場合があります。偏りを正すことで作業効率の改善につながります。
また、作業員自身が映像を確認することで、経験や勘に頼った業務計画状況から改善点を見つけ出し、効率的な人員や機材の配置を理解しやすくなります。
採用やプロモーションなどの素材を撮影できる
規模の大きい作業や大きな達成感を得られる仕事内容は、建設業の魅力ではあるものの、直に見られる機会が少ないため、就活生や求職者には伝わりにくい部分です。
タイムラプスカメラで現場の業務を撮影すると、更地に基礎ができ、鉄骨が組まれ、建造物が完成するインパクトのある映像が完成します。工事現場の様子が視覚的に伝わることで、現場で働くイメージが湧き、仕事や会社に興味を持ってもらいやすくなるでしょう。
また、工事を依頼したいと考えているユーザーが動画を視聴したり、営業シーンで動画を活用して提案したりすることで、企業の高い技術力や実績のアピールにつながり、案件の獲得も期待できます。
Safie(セーフィー)による工事・建設現場でのタイムラプスカメラ活用事例
ここではSafieのタイムラプスカメラを活用することで、さまざまな課題を解決した企業の成功事例を紹介します。
- 安全点検時の業務効率化|青木あすなろ建設株式会社
- プラント建設のノウハウを施工会社と共有|関西電力株式会社
- 完成までのプロセスを動画化|清水建設株式会社
- 教育用映像をタイムラプスで制作|旭化成株式会社
それぞれの内容を確認して、自社の問題点と照らし合わせてみてください。
安全点検時の業務効率化|青木あすなろ建設株式会社
青木あすなろ建設株式会社は、時代のニーズにいち早く対応して現場員全員にタブレットを配るなど、新技術の拡大を積極的に進める企業です。
導入の目的
Safie導入前から使用していたカメラがあったものの、アナログな点や画質の悪さに課題があり、Safie導入を決定しました。
導入した結果
試験段階から鮮明に録画できる点が現場からは好評で、加えてタイムラプス機能やムービークリップ機能が便利との声がありました。
「導入したい」との声が多数で本格導入に踏み切り、現場では緊急時の確認や業務効率化に一役買っています。以前は数時間に1回は現場に異常がないか点検していたのが、Safie導入後からは現場に行く回数を減らせたとの声もあります。
また、タイムラプスで撮影したコマ送り動画は社員教育や、会議での施工順序確認にも使用されており、幅広い活用法で恩恵をもたらしています。
プラント建設のノウハウを施工会社と共有|関西電力株式会社
関西電力とIMTエンジニアリングが設立した海幸ゆきのやは、エビの陸上養殖を手がける会社です。養殖プラントの建設現場にSafieの屋外向け固定カメラを導入しています。
導入の目的
陸上養殖のノウハウを映像で蓄積し、商談やPR用として活用したり、建設現場の遠隔サポート用として活用したりするために、Safieを導入しました。
導入した結果
映像による遠隔サポートにより、スムーズな施工管理が可能になりました。さらに、ノウハウの共有もできたことで、関係者間の円滑なコミュニケーションが実現しました。また、PR用のタイムラプス映像素材をストックできたことも、得られた成果のひとつです。
タイムラプス映像はクライアントに「事業が動いている」という実感を与え、商談をスムーズに進める効果があることも確認されています。
陸上養殖プラントは、関西電力の中でもチャレンジ中の新規事業であり、Safieのカメラ導入は事業をスムーズに進行する一助になっています。
完成までのプロセスを動画化|清水建設株式会社
建設業界のDX先進企業として知られる清水建設株式会社も、Safieの屋外向け固定カメラを採用し、さらなる社内全体のデジタル化を推進しています。
導入の目的
現場の防犯や安全管理を主な目的としながら、遠隔からの作業支援ツール、画像共有システムとの連携によるデジタルツイン(現実の物体やシステムをサイバー空間で再現すること)も目指し、Safieを導入しました。
導入した結果
屋外向け固定カメラを導入したおかげで、防犯や現場の安全管理・進捗の確認に役立っています。ビデオ会議ツールを使って行う遠隔立ち合いにも利用できており、利便性が上がっているのが主な成果です。
また、完成までのプロセスを短い動画にするタイムラプス機能は発注者から好評を得ており、竣工時に依頼されることも多いとのことです。
教育用映像をタイムラプスで制作|旭化成株式会社
旭化成株式会社には、プラントの施工管理業務があり、現場にてSafieのウェアラブル型カメラ(身に着けられるハンズフリーのカメラ)を導入しています。
導入の目的
東京から地方への安全パトロールは、時間・費用の両面で大きなコストが発生していました。このコスト削減と、担当者が現地に向かえない場合にも現場確認ができるよう、Safieのウェアラブル型カメラを導入しました。
導入した結果
施工現場に向かえない際の遠隔確認や、緊急時のスピーディな対応が可能になりました。また、現場作業の様子をタイムラプス映像として記録し、教育用映像の制作として頻繁に利用しています。
ハンズフリーでの撮影や会話、録画の解像度など細かい機能面に関しても充実しており、便利との声も上がっています。
タイムラプス撮影に適したカメラの選び方
工事現場でタイムラプス撮影を最大限に活用するには、設置するカメラ選びが重要です。
カメラ選びで確認しておきたいポイントは、以下の5点です。
- 長時間稼働させられる性能を持っているか
- 天候に耐える防水・防塵性能を備えているか
- 120°以上の広角撮影ができるか
- ソーラーバッテリーで稼働できるか
- クラウド録画サービスを利用できるか
それぞれ解説します。
長時間稼働させられる性能を持っているか
工事現場での録画・撮影は数ヶ月から1年を超えるケースもあるため、長期間にわたって撮影し続けられるカメラの選択が必要です。
タイムラプス映像は建物が少しずつ作られ、完成するまでの過程を撮影することに価値があるため、途中のデータが抜け落ちないようにする必要があります。
コンセントで給電するタイプのカメラであれば、安定して電源を確保しやすいため、長期間の運用におすすめです。
厳しい気象条件に耐える防水・防塵性能を備えているか
屋外に設置されるカメラは、梅雨の豪雨や台風、強風、直射日光などの過酷な環境条件に耐えられるモデル選びが重要です。
防水防塵の機能が低いものを選択すると、内部の基盤に水が入ってショートしたり、レンズ付近に粉塵が入って不鮮明な映像になったりする可能性があります。撮影の中断や修理、交換といったコストがかかるため、防水防塵の等級であるIPコードを確認してください。
IP66と記載があれば、一般的には「台風などの激しい雨でも浸水のおそれがない」と評価されます。安定して稼働し続けるカメラを選びたい場合は、最低IP66の記載があるモデルを選択しましょう。
120度以上の広角撮影ができるか
建設現場で使用するカメラは、最低限120度以上の広角撮影が可能なカメラが推奨されます。
広角カメラはピンポイントでの撮影が不向きな代わりに、全体の映像を網羅的に撮影できます。広い視野角で大きな建設物全体を映すことが可能です。広角に映像を残せると死角が少なくなり、設置するカメラの台数を減らすことでコストカットにもつながります。
広角カメラの活用シーンやメリットはこちらでも解説しています。
設置環境に対応できるモデルか
屋外で近くにコンセントを用意できない場合、長時間撮影し続けるにはソーラーバッテリーでの駆動が必要になります。日中に電力量を確保し、夜間に録画し続けられるカメラが求められます。
製品によってはコンセント給電とソーラーバッテリーの両方に対応したモデルもあるため、購入前に確認してください。
また、氷点下まで気温が下がるような環境で運用する場合は、動作周囲温度が対応しているかも重要です。デバイス仕様を事前にチェックしておきましょう。
クラウド録画サービスを利用できるか
建設現場で長時間稼働させてタイムラプス映像を作るには、クラウド録画サービスの利用がおすすめです。
タイムラプス映像は業務改善や技術継承、プロモーションなどに活用する性質上、多くの人数に共有する必要があります。クラウド上に保存しておけば、簡単に共有できて映像の確認も容易です。録画データの保存期間や画質は製品や契約によって異なるため、必要に応じて選択しましょう。
工事現場に適した「Safie GO シリーズ」「Safie Pocket シリーズ」
工事現場でタイムラプス撮影するなら、「Safie GO(セーフィー ゴー)シリーズ」と「Safie Pocket シリーズ(セーフィー ポケット シリーズ)」がおすすめです。
どちらも撮影した映像がインターネットを介してクラウド上に保存されるクラウドカメラで、IP66の防水防塵性能を備えています。とくにSafie GO シリーズには180度や360度の超広角撮影が可能なモデルもあり、設置場所や撮影目的に応じて最適なカメラを選べます。
それに加え、おすすめのポイントとして以下3点が挙げられます。
- LTE搭載のためインターネット回線がなくても撮影可
- 必要なものがパッケージになったレンタルプラン
- オプション利用で活用の幅も拡大
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
LTE搭載のためインターネット回線がなくても撮影可
工事現場や山間部、着工して間もない場所の場合、インターネット回線が確保できずカメラのクラウド録画を開始できない場合があります。このようなケースではLTE通信機能があるカメラが便利です。
Safie GO シリーズは電源に挿すだけで、Safie Pocket シリーズは本体横のボタンを押すだけですぐに使えるため、即日から録画を開始したい場合におすすめです。インターネット回線工事が不要になるため、経費の削減につながるのも特徴です。
なお、Safie GO シリーズのうち、一部モデルはソーラーパネル・バッテリーのレンタルプランも用意しているため、周囲からの電源確保が難しい場合に有効です。
必要なものがパッケージになったレンタルプラン
Safie GO シリーズやSafie Pocket シリーズは本体を購入するのではなく、レンタルで使用できます。
飲食店のように同じ場所で何年も使用するのであれば、本体を購入したほうが良いこともありますが、工事現場のように撮影期間が限定的な場合はレンタルのほうが費用対効果に優れていることもあります。
Safie GO シリーズは月額制のレンタルプランで、カメラ本体・ルーター・30日録画・LTE通信量がレンタルパックになっています。Safie Pocket シリーズは長期レンタルプランと短期レンタルプランがあり、カメラと付属品一式・データ通信費用・クラウド録画費用がパッケージになっています。
料金の詳細はお気軽にお問い合わせください。
▶お問い合わせフォーム
オプション利用で活用の幅も拡大
パッケージに含まれている機能以外に、オプションを利用して機能を拡張できます。
オートスナップショットやオートタイムラプスを駆使すれば、好きな時間帯の好きな場所を録画・撮影でき、レポート用動画も作成できます。データ無制限ダウンロードのオプションを利用すれば、直近30日分の映像をダウンロードし、さかのぼることが可能です。
▼Safie GO シリーズのラインナップはこちら
モデル | 画像 | 特長 | 防水防塵 |
---|---|---|---|
Safie GO 180 | ![]() | 180度の広角レンズ | IP66 |
Safie GO 360 | ![]() | 360度全方位を撮影 | IP66 |
Safie GO PTZ | ![]() | PTZ操作が可能 | IP66 |
Safie GO PTZ Plus | ![]() | GPS搭載で設置位置を確認 | IP66 |
Safie GO PTZ AI | ![]() | エッジAI搭載で人物検出可能 | IP66 |
▼Safie Pocket シリーズのラインナップはこちら
モデル | 画像 | 特長 | 防水防塵 |
---|---|---|---|
Safie Pocket2 | ![]() | シンプルな機能構成のエントリーモデル | IP67 |
Safie Pocket2 Plus | ![]() | 遠隔業務に必要な機能をフルパッケージ | IP67 |
工事現場をDX化するならタイムラプスカメラを

工事現場は人員や予算の減少から技術革新、いわばDX化が必要とされ、現場に理解を得ながら導入を進めるべきものと考えられています。
とくに工事現場におけるタイムラプス活用は、プロジェクトの進捗管理、移動時間の短縮などに活用できるため最適な選択です。人材不足に直面している建設業界にとって重要な、DX化を進める具体的な取り組みのひとつでもあります。
現場監督の経験値や勘で解決していた問題が映像により明確化され、それを共有することで仕事の効率化につながったり、技術継承用の教材として活用されたりするケースもあります。
工事現場の課題解決に取り組みたい場合は、まず1台から導入を進めてみましょう。工事現場と相性の良いタイムラプスカメラをお探しの場合は、ぜひセーフィーまでお気軽にご相談ください。
- レンタルサービス「Safie Pocketシリーズ」「Safie GO」のご紹介
- 「Safie Pocketシリーズ」「Safie GO」の活用方法を事例を交えながらご紹介をしています。
※顧客や従業員、その他の生活者など人が写り込む画角での防犯カメラの設置・運用開始には、個人情報保護法等の関係法令の遵守に加え、写り込む人々、写り込む可能性のある人々のプライバシーへの配慮が求められます。防犯カメラとプライバシーの関係については、こちらの記事で詳しく解説しています。
▶「防犯カメラとプライバシーの関係。事業者が注意すべき設置のポイント」
※カメラの設置に際しては、利用目的の通知を適切に行うとともに、映像の目的外利用を決して行わないことが求められます。適切なデータの取り扱いについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
▶「カメラ画像の取り扱いについて」
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