万引きや盗難、接客時のトラブルなど、店舗運営にはさまざまな防犯上のリスクがつきものです。何から始めればいいか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、店舗運営における防犯上のリスクと、今すぐできる対策から防犯カメラの導入まで、段階的に解説します。設置場所の考え方やカメラの選び方もあわせてお伝えします。ぜひ参考にしてみてください。
目次
店舗における防犯対策の重要性
小売店や飲食店などの店舗において、防犯対策は重要です。防犯対策をすべき理由は、主に以下の4つです。
- 店舗・施設への無断侵入や商品の持ち去りなどを抑止するため
- 接客時の行き違いやトラブルを確認するため
- 内部不正を防ぎ、従業員を守るため
- 少人数体制での業務負荷を軽減するため
それぞれ詳しく解説します。
店舗・施設への無断侵入や商品の持ち去りなどを抑止するため
店舗の資産を守るうえで大きな課題となるのが、万引きや無断侵入といった外部からの被害です。被害を防ぐためには、犯行しづらいと感じさせる環境づくりが重要です。たとえば、防犯ガラスやシャッター、防犯ネットを設置することで、侵入に時間がかかると判断させ、諦めさせる効果が期待できます。
また、夜間でも周囲が見渡せるよう、十分な明るさを確保することも欠かせません。防犯フィルムやセンサーライトなどの防犯グッズを組み合わせることで、狙いにくい店舗であることを視覚的にアピールでき、被害の防止につながります。
接客時の行き違いやトラブルを確認するため
近年の店舗運営では、対人トラブルやカスタマーハラスメント(カスハラ)への対応が大きな課題となっています。2025年6月には法改正が行われ、企業等にはカスハラ防止のため、雇用管理上、必要な措置を講じることが義務付けられました(※1)。こうした背景からも、企業が主体となって従業員を守るための対策に取り組むことがより一層重要になっています。
音声記録機能を備えた防犯カメラであれば、トラブル発生時の状況を正確に把握でき、事実確認のための客観的な映像として活用できます。従業員が過度な不安を感じることなく接客に集中できるよう、店舗運営を行いましょう。
内部不正を防ぎ、従業員を守るため
防犯対策は、外部からの被害だけでなく、内部不正の抑止にも役立ちます。レジやバックヤードなど店舗全体に防犯対策を行うことで、不正が起きにくい環境を整えられます。
防犯カメラを設置する際は、設置目的やルールを従業員に説明し、従業員を守るための仕組みとして運用することが大切です。
少人数体制での業務負荷を軽減するため
人手不足が深刻化するなか、ワンオペや少人数で店舗を安全に運営するためには、防犯対策が欠かせません。
たとえば、防犯カメラの映像をスマートフォンと連携できれば、責任者が外出中やバックヤード作業中であっても、手元の端末でリアルタイムに様子を確認できます。限られた人員でも安定して運営できる環境を整えましょう。
今すぐできる店舗の防犯対策

店舗の防犯対策は、今すぐに取り掛かれるものから行いましょう。防犯対策の種類は、大きく分けてソフト面とハード面に分かれます。
費用をかけず仕組みや社内教育で行う対策と、機材や設備を導入する対策を整理し、優先的に何に取り組むべきか考えていきましょう。
ソフト面における対策
防犯対策におけるソフト面での対策は、主に以下が挙げられます。
- 能動的な声かけとあいさつ
- 不正が起きにくい仕組みづくり
- カスハラ対策のルール設定
まずは顧客に対してあいさつや声がけを積極的に行いましょう。活気あるあいさつが行き届いた店舗は、スタッフの目が細部まで届いているという安心感を与えます。こうしたコミュニケーションの活性化が、結果として不正の心理的ハードルを上げ、誰もが安心して買い物を楽しめる環境づくりにつながります。
バックヤードへの私物持ち込みやレジ締めの手順を明確にしておくと、不正が起きにくい環境を整えられます。ルールをマニュアルとして明文化し、全員がルールを遵守する体制を構築しましょう。
近年はカスハラ対策として、お店のルールを店内に掲示しているケースもみられます。トラブルが発生した際に、個人の判断ではなく店舗のルールに基づいて対応できるため、従業員の心理的負担の軽減につながります。
これらの対策は、大掛かりな導入コストを必要とせずすぐにはじめられるため、店舗全体で積極的に取り組みましょう。
ハード面における対策
防犯対策におけるハード面での対策は、主に以下が挙げられます。
- レジ位置や店内が見通しやすい店舗設計
- 防犯フィルム・防犯ミラー・センサーライト
- 防犯カメラの設置
店内の防犯対策として、まず見通しのよい店内づくりが重要です。キッチンやバックヤードの配置は変えにくいものの、レジの位置や座席の配置は調整できる場合があります。従業員がどこからでも店内を見渡せる設計を心がけましょう。
防犯フィルムは、窓ガラスからの侵入対策に効果があります。ガラス破りに5分以上耐えられる性能を示す「CPマーク」がついた製品を選ぶのがおすすめです。防犯ミラーやセンサーライトも導入することで、店内の状況把握がしやすくなります。
さらに本格的な対策として、防犯カメラの導入も効果的です。防犯カメラについては次章で詳しく解説します。
本格的な店舗の防犯対策には防犯カメラがおすすめ

ソフト面・ハード面ともにさまざまな防犯対策がありますが、本格的に対策するなら防犯カメラの導入がおすすめです。
ここでは、防犯カメラが店舗の防犯に有効な理由を3つ紹介し、適した設置場所とカメラの選び方を解説します。
防犯カメラが店舗の防犯に有効な理由
防犯カメラが店舗の防犯に有効な理由は、以下の3つです。
- 抑止効果によりトラブルの発生を未然に防げる
- トラブル発生時に事実確認がしやすい
- 少人数体制でも安心して店舗を運営できる
それぞれ確認していきましょう。
抑止効果によりトラブルの発生を未然に防げる
店舗の防犯では、盗難やトラブルが起こってから対処するよりも、未然に防ぐことが重要です。防犯カメラが設置されていることで、犯罪を未然に防ぐ強い抑止力になります。
入り口や通路、バックヤードなど各所に設置して死角をなくすようにしましょう。加えて、「防犯カメラ作動中」と店舗内に告知を行うことで、より高い防犯効果が期待できます。
トラブル発生時に事実確認がしやすい
店舗では接客時の行き違いによるトラブルが発生することがあります。そうした際、防犯カメラの映像は客観的な事実確認に役立ちます。
たとえば、お釣りの渡し間違いがあっても、映像が残っていれば客観的な情報をもとに適切な対応ができます。また、映像データがあれば万が一のトラブル時にも事実に基づいた公正な対応ができ、従業員を守ることにもつながります。
映像データの保存場所や保存期間を適切に管理し、すぐに確認できる体制を整えておきましょう。
少人数体制でも安心して店舗を運営できる
人手不足が深刻化するなか、ワンオペや少人数で店舗を運営する飲食店やアパレル店が増えています。そうした環境で不安になりやすいのが、接客中にレジやバックヤードへ目が行き届かなくなる点です。
防犯カメラをスマートフォンやタブレットと連携させれば、作業中でも店内の様子をリアルタイムで確認できます。不審な動きがあればすぐに気づき、声かけなどの対応が可能です。通知機能が搭載されたカメラなら、常に画面を見続ける必要もありません。
人手が限られていても、防犯カメラの活用で店舗の安全性を保てます。従業員の安心感にもつながり、少人数体制でも落ち着いて接客に集中できる環境を整えられます。
設置場所の考え方

効果的な店舗の防犯には、防犯カメラの設置場所を戦略的に決めることが重要です。特に重視したいのは以下の3箇所です。
- 出入口
- レジ付近
- 死角
出入口には、来店者の顔を正面から捉えられる位置に設置することで、抑止効果が高まります。レジ周辺は金銭や商品のやり取りが集中するため、手元の動きを確認できる画角での設置が適しています。
商品棚の陰や柱の裏など、目が届きにくい死角は万引きが起こりやすいため、広角カメラや複数台を使ってカバーしましょう。
また、バックヤードや勝手口、駐車場などの屋外エリアも侵入リスクがあるため、夜間に対応できるカメラの設置が有効です。設置時は、カメラや配線が破損・妨害されにくい位置を選ぶことや、プライバシーに配慮した画角調整も行いましょう。
防犯カメラ選びのポイント
店舗に設定する防犯カメラを選ぶ際は、以下の点を重視して選びましょう。
| カメラの画質 | 100万画素以上が実用的な目安。これ未満では、離れた場所の人物や手元の細かい動作が不鮮明になる |
| 撮影機能 | 夜間の防犯には赤外線(IR)暗視機能があると、24時間体制での状況把握が可能になる |
| 録音機能 | トラブル発生時の「言った・言わない」などの食い違いが発生した際、音声が記録できるカメラなら客観的に事実確認が可能 |
| 録画期間・管理 | 最低でも2週間、可能であれば1カ月を目安にする |
| 録画機(レコーダー)の管理 | 録画機のHDDは消耗品のため、定期的な動作確認が不可欠 |
店舗におすすめの防犯カメラ
店舗に防犯カメラを導入するなら、クラウド型の防犯カメラがおすすめです。
クラウド型は、撮影した映像をインターネット経由でクラウド上に保存するタイプの防犯カメラです。録画機(レコーダー)が不要で、機器の故障やカメラ本体の盗難によるデータ消失リスクを軽減できます。また、スマートフォンやパソコンから遠隔で映像を確認できるため、外出中や複数店舗の管理にも便利です。

クラウド録画サービス「Safie(セーフィー)」では、屋内に設置できる防犯カメラを多数取り扱っています。中でも店舗の防犯に役立つモデルとして「Safie One(セーフィー ワン)」をご紹介します。

Safie Oneは、エッジAIを搭載した置き型防犯カメラです。HD画質&30fpsで「くっきり」「なめらか」な映像に加え、逆光や陰に強いWDR(ワイドダイナミックレンジ)機能、夜間撮影に強いDay & Night機能など、店舗での防犯に役立つ機能を多数備えています。
防犯用途を想定したAIモデルの実装により、人だけを検知する「人検知」機能を標準搭載しているのも特長です。

店舗にネットワーク回線が無い場合は、オプションのLTEドックを活用することで、ネットワーク工事不要で通信が可能です。

Safie
Safie One
エッジAIを搭載。画像解析による業務効率化も叶えるカメラ
¥50,600 (税込)
| 外形 | φ76.5×92.5mm |
| 重さ | 360g |
| 防水性能 | なし |
| ネットワーク接続 | 有線LAN、無線LAN |
| PoE給電 | 対応 |
| 画角 | 水平114° 垂直60° |
| ズーム | デジタルズーム 最大8倍 |
| マイク(音声入力) | あり |
| スピーカー(音声出力) | あり |
| 暗所撮影 | 対応 |
店舗防犯にSafieカメラを導入している事例2選
Safieの防犯カメラを店舗防犯に役立てている導入事例として、2つご紹介します。自社の環境と照らし合わせながら、防犯カメラを活用するイメージをしてみましょう。
- 株式会社RESTA
- イオン九州株式会社
※各事例内容は取材当時のものです。
株式会社RESTA

株式会社RESTAは、大阪・滋賀で24時間無人営業の古着専門店を運営している企業です。
無人営業のお店である性質上、商品や金銭の窃盗被害リスクを抱えており、防犯を強化するためにSafie導入を決めました。映像が高画質である点や、リアルタイム映像とクラウド録画ともに手元の端末で見られる点を評価しています。
24時間店舗内の様子が確認できるよう、店舗入口に向けて1台、死角を作らないように複数の店内カメラを設置しています。取締役を含めた本部の4名が、いつどこにいてもすぐにスマートフォンでライブ映像を確認できるようにしています。
実際に、在庫や金銭データの不一致から録画をさかのぼったところ、万引きが発覚したことがありました。Safie Oneの人検知機能を活用して効率的に確認できるようにしたことで、タイムリーに通報できたため、本当に導入して良かったと思っています。
イオン九州株式会社

イオン九州株式会社は、九州全域と山口県の一部で総合スーパー、食品スーパー、ホームセンターなどを展開する、地域の人々の暮らしを支える企業です。Safieは、同社の移動販売車や店舗敷地内のリサイクルスペースで活用しています。
移動販売車は業態的に従業員ひとりですべてを行っており、安全・安心の担保を目的にカメラを導入することにしたのがSafie導入の背景です。加えて、カメラの存在自体がインシデント抑止につながるのではないかという期待もありました。
導入後は、当初の目的通り、移動販売車の従業員の安全・安心を強化できたと感じています。設置から現在までに対応が必要なインシデントは発生しておらず、カメラが抑止力になっているという実感もあります。
まとめ:防犯カメラを活用して適切な店舗防犯を行おう
店舗には金銭や商品の持ち去り、内部不正、顧客トラブルなどさまざまなリスクがあります。こうしたリスクに備えるためには、防犯カメラの導入が有効です。
防犯対策は、声かけやルール整備といったソフト面の対策と、店舗レイアウトや防犯グッズの導入といったハード面の対策を組み合わせることが大切です。さらに本格的な対策として防犯カメラを導入することで、犯罪の抑止、トラブル時の事実確認、少人数体制での安心した運営が可能になります。
店舗の防犯対策やカメラ導入をご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。
- 「現場ルール」から
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