「窓」とは
MUSVIのテレプレゼンスシステム「窓」は、目の前にいるかのような「臨場感」と同じ空間にいるかのような「気配」を最大限に感じられるように設計されたデバイスです。
「窓」は、MUSVIを支援しているソニー株式会社(現ソニーグループ株式会社)で長らく研究・開発された技術がベースとなっています。「臨場感」については、ソニーの強みである映像や音響のクオリティを追究。「気配」については、そもそも人間がどのように人や空間を認識しているのかという認知心理学の知見まで考慮された設計となっています。
「窓」とテレビ会議ツールの違い
①目の前に相手がいるかのような自然でインタラクティブな会話
「窓」とテレビ会議ツールとの大きな違いは、会話が重なっても、ボイスミュートやハウリングすることなく「音」が双方に自然に聞こえる点です。
一般のテレビ会議ツールは音が重なった場合、どちらかの音声が自動でミュートされてしまう一方で、「窓」は独自のステレオエコーキャンセル技術で自然なコミュニケーションを実現しています。
さらに、縦型大画面による等身大の相手や“周辺視野”に映る空間の奥行きや、常時・双方向で会話だけでなく相手の存在感や環境音を伝えること等によって、あたかも同じ空間にいるような感覚をつくりだしています。
②離れていても同じ場所にいるような感覚でコミュニケーションを開始
オンライン会議ツールではMTGの調整に時間がかかったり、ちょっとしたその場での相談が難しかったりと、本来すぐに報告や相談をすべきであった重要な事項の共有が遅れてしまうこともあります。
常時空間を接続している「窓」を活用すると、会議の予定を入れたり断りを入れる必要がなく、「窓」の向こうの人に、話しかけるようにコミュニケーションを始められます。
常時接続性により、咄嗟の相談やお願いも可能になり、加えて温度感や細かいニュアンスまでも瞬時に相手に伝わることで、拠点間のコミュニケーションを円滑にし、意思決定までのスピードを大幅に改善しています。
実際の導入事例
富士通コミュニケーションサービス株式会社さま
「窓」を用いて相談時間を1/10に短縮。離れた空間が常時繋がることで実現できる現場のDX
企業向けヘルプデスク、カスタマーサポートなどのBPOサービスを提供する「富士通コミュニケーションサービス株式会社」さまでは、セーフィーのテクニカルサポートを運営してくださっています。
もともとはセーフィー社内に常駐する形で業務をされていたのですが、執務エリアの引越しに伴い、セーフィー社員とは離れた状態でコミュニケーションを取る体制になりました。
そのため、チャットツールや会議ツールを使ってオンライン上でのやりとりはできるものの、「同じ空間で業務をしていたときのようにはいかず、必要最低限のやりとりしかできなくなってしまうのでは?」という懸念を感じ、「窓」の導入に至ったそうです。
現在は、日中の業務時間中はずっとセーフィーのオフィスとつないでおり、現場判断の枠を超えた案件が発生したら、「窓」ごしにセーフィーの社員へ報告・相談するという方法で運用。
オンライン会議ツールと「窓」の大きな違いは、あくまで風景の一部としてその空間にあり、隣にいる人に話しかけるような気軽さで声をかけられるということだそうで、オンライン会議ツールでカメラに映っている先の人に話しかけるときのような心構えが全く不要だと言います。
チャットで長い文章を考えながら作ったり、打ち合わせの予定を設定して、という場合だと「そこまでして相談することではないのでは」と躊躇したり、相談しなかったりがあったといいますが、「窓」はあくまで自然にコニュニケーションが取れるので、「窓」越しにセーフィーのオフィスの様子を見て映っている範囲の人に声をかけたり、相談ではない偶発的なコミュニケーションが発生しやすくなっているそうです。
チャットやオンライン会議ツールで相談していたときは、1案件で準備や返信待ちを含め30分ほど時間を要していたそうですが、「窓」を導入した後では2〜3分程度で終わるようになり、大幅な時短になっているとのこと。
また、業務効率化以外でも、コミュニケーションの活性化が期待できるとのことで、同じ空間にいたときほどとは言い切れなくても、「窓」がない場合と比べるとコミュニケーションの密度という意味では格段に上がったといいます。
福井倉庫 株式会社バン・ソフト・コミュニケーションさま
「窓」越しに至急の出荷作業を数十秒で判断。それまで写真や動画で共有していた製品情報も瞬時に伝達され大幅な業務改善に
セーフィー製品の出荷業務のほとんどを担っている福井倉庫(株式会社バン・ソフト・コミュニケーションさま)。セーフィー本社の出荷や検品をオペレーションする部署と、福井倉庫の出荷チームでは、「窓」で常時つながり、相談ややりとりをできる環境をつくっています。
これまで、緊急性が高いことや難易度の高い内容を、メールやチャットで確認依頼をすることが負担になっていたそう。また、破損状況など製品の状態を文面や口頭で伝えるとミスコミュニケーションが発生するという課題がありました。
「窓」を活用することで、重要な確認の為にわざわざウェブ会議を設定する必要がなくなり、気軽にわからないことを聞けるような環境から、小さな確認も放置することがなくなったそう。また、製品の状態報告を「窓」ごしに指を差しながら話し合うことで、製品確認のミスコミュニケーションがなくなり、これまで送付していた写真や説明文作成の業務が削減されました。
業務の効率化だけでなく、同じ空間で働いている感覚が「窓」によって醸成され、信頼関係や一体感が生まれました。
「窓」の活用シーン例
オフィスと現場
オフィスと現場(店舗等)にテレプレゼンスシステム「窓」を設置し、遠隔での双方向コミュニケーションに活用する体制が導入され始めています。たとえば、金融機関では「窓」を用いて、遠隔地にいる専任のアドバイザーと対面に近い感覚で資産運用などを相談できる体制をリモートで構築。
距離があるシーンでの業務も、まるで同じ空間にいるかのように相手の気配や雰囲気を感じられる「窓」を導入することで、質を高く保ったまま遠隔業務を運営できる環境が構築できます。
医療・介護施設
遠隔診療や、病院での隔離病棟とのコミュニケーションやサービス付き高齢者住宅での高齢者と家族宅との遠隔同居やお看取り等、面会や面接が制限される状況下において「窓」が導入されています。
例えば遠隔診療では、医師不足や医師の高齢化、働き方改善への対応のため、遠隔地での診療に「窓」を活用。診療所と病院を「窓」でつなぎ、遠隔診療を実施しています。
診療所には看護師や医療事務が勤務しており、医師のみ遠隔での診察(デジタル聴診器や電子カルテの活用)により、医師は往来のPCやウェブカメラでのオンライン診療に比べ、「窓」を通して多くの判断材料を取得することが可能です。
また、面会や面接などの制約があるシーンにおいて、家族間などの親和的コミュニケーションの活性化を実現しています。
地域創生・教育
地方創生や教育のシーンでも、「窓」の導入・活用は広がっています。
離島や中山間地域などの地理的な制約を抱える地域において、遠隔アクティブラーニング授業に「窓」を活用することで、対面で授業をしているような感覚で学習プログラムが提供可能になります。
遠隔地であっても「窓」越しに空間がつながり、教育やワークショップ、トークイベントなどで、会場・講師や生徒などの間に一体感のある雰囲気や臨場感を醸成することができます。
サービス紹介動画
お問い合わせ
あたかも同じ空間にいるように、離れた空間にいる人と自然なコミュニケーションができるテレプレゼンスシステム「窓」。
「窓」を活用した遠隔地とのコミュニケーション・遠隔業務をご検討されてみてはいかがでしょうか。テレプレゼンスシステム「窓」についてもっと詳しくお知りになりたい方は、お気軽にお問い合わせくださいませ。