介護施設での職員による見守りの注意点|おすすめツールも紹介

安全対策

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介護施設の見守り注意点

介護施設では職員による見守りが重要な役割を果たしますが、利用者との適切な距離を保つなど、覚えておきたい注意点もあります。本記事では介護施設の見守りの目的と注意点、見守りに役立つツールを紹介します。記事を参考に、利用者が安心して施設で過ごせる適切な見守りを実践できるようになりましょう。

介護施設における見守りとは

介護施設における見守りとは、介護を必要とする利用者のそばについて、適切なタイミングで介助を実施できる態勢を整えておくことです。利用者によって身体の状態は異なるため、日頃から様子や行動などを見守り、転倒や誤嚥などの事故防止や急変時の対応に備えます。

基本的に見守りでは入居者の身体に直接触れず、利用者の様子を観察することに徹します。そのため、利用者の行動を常に見張るような行為は、適切な見守りではありません

また、自分の力で動ける利用者に対して何でもしてあげようとするのも、見守りとはいえません。なぜなら、介護施設における生活では、利用者それぞれが持つ能力を維持・向上させることが目的だからです。

見守りではできるだけ利用者の意思を尊重しつつ、必要に応じて、事故につながらないように移動・移乗介助、食事介助、更衣介助、排泄介助の4つの介助を行います

見守りの3つの目的

見守りには、次の3つの目的があります。

  • 事故を防止するため
  • 急変へ備えるため
  • 利用者の能力を引き出すため

それぞれ詳しく見ていきましょう。

事故を防止するため

職員が利用者を見守る目的の一つは、転倒・転落や誤嚥などの事故防止です。介護施設の利用者の中には、歩行が不安定になっている、摂食・嚥下機能が低下している人も多くいます。

高齢者に多いケガの原因の一つに、転倒が挙げられます。高齢者が骨折をすると、介護度数が高くなるだけでなく、命の危険を伴う恐れもあります。

見守りを適切に行うことで、転倒・転落や誤嚥といった介護事故を防げる可能性が高まり、介護施設での安全な生活につなげられるでしょう。

急変へ備えるため

介護施設の中には、基礎疾患(持病)を抱えている利用者も多くいます。急な体調の変化が起こった場合、すぐ気づけるように備えておくことも、見守りを行う目的の一つです。

適切に見守りができていれば、利用者の顔色や言動、動作の異変に気づくことができ、できるだけ早く対応できる可能性があります。

利用者の能力を引き出すため

見守りを行う目的には、利用者の能力を引き出すことも含まれています。介護施設での生活は、あくまで利用者自身の能力を維持・向上させることが目的です。

すべての行動に対して手を差し伸べるのではなく、あえて見守ることが、利用者自身の力で行動できる範囲を増やすことにつながります。たとえば職員が常に食べ物を口に運んであげるのではなく、基本的には利用者自身で食べてもらい、職員はその見守りをするなどです。

介護施設で見守りを行う際の注意点

介護施設で見守りを行う際には、特に注意しておきたい点があります。適切に見守るためにも、ぜひ参考にしてみてください。

利用者対象者と適度な距離感を保つこと

見守りを行う際には、利用者と適切な距離感を保つことを意識してください。必要以上に見たり声をかけたりすると、利用者が不快に感じてしまい、関係性にも大きく影響を及ぼしかねません

見守る際は、どのように見守るのか、立ち位置や目線などに配慮することが重要です。近距離で常に利用者を見守るのではなく、利用者が過ごしている空間を全体的に見るようにしましょう。

あくまでもさりげなく見守りを行い、介助が必要なときにすぐに職員がサポートできる体制が、理想的な見守りの形です。

行動を先読みすること

利用者の行動を先読みして対処することも大切です。

たとえば、車いすや歩行器を使用している人が向かっている方向に椅子などの障害物があれば、それに引っ掛かってつまずいたり、倒れてケガをしたりする恐れがあります。職員はこのような障害となり得るものを事前に察知して、撤去しておく必要があります。

また、歩行時に左側へふらつきやすい利用者であれば、左側から見守ることで転倒を防ぎやすくなります。利用者は一人ひとり違うため、各利用者の行動や習慣から、ある程度予測を立てられま。日頃から利用者の動きを見守ることで、効果的な事故防止につながります。

上手に見守るためのコツ

利用者を一人ひとり上手に見守るためには、ここで挙げる4つのコツについて押さえておきましょう。繰り返しになる内容も含まれますが、改めて確認してみてください。

利用者ごとに見守りの目的を理解する

利用者により介助が必要な動作や状況は異なるため、利用者ごとに見守る目的を明確にします。たとえば、誤嚥が心配な利用者なら一口の量を見守る、ふらつきが心配な利用者なら歩行時に見守るなど、利用者の「どの動作」に「何の目的」で見守りが必要なのか、事前の確認が大切です。

急変時の対処法を把握しておく

介護施設では、慎重に見守りをしていても事故が起きたり、体調が急変したりするケースがあります。そういったときに動揺せず、必要な行動を起こせるように、急変時の対処法を把握しておくことが大切です。

「急変時に現場で何をすべきなのか」「誰に協力を仰ぐべきか」といった対処法を理解しておき、さらに事後報告では何を報告するのかが分かっていれば、急変時でも冷静に対応に当たれるでしょう。

利用者対象者の心身機能や動作能力を理解しておく

歩行時のふらつきの有無や食べ物を飲み込めるかどうかなど、心身機能や動作能力は利用者によって異なります。適切に見守りを行うためには、それらの情報を利用者ごとに理解しておくことが重要です。

理解しておきたい心身機能や動作能力には、次のようなものが挙げられます。

  • 立位は安定しているか
  • 自力で椅子から立ち上がれるか
  • 自力で座れるか
  • 食具を自力で口元に運べるか
  • 危険行動は見られるか など

これらの状態を利用者ごとに把握しておけば、適切な見守りにつながりやすくなります。

職員間で情報共有をする

介護は職員一人でできるものではありません。適切な見守りを行うためには、職員間で声を掛け合ったり利用者の情報共有を密に行ったりして、協力し合うことが重要です。

介護施設での見守りに役立つツール

常に職員だけで見守りを実施するのは、困難なこともあります。介護施設での見守りを効率的に行うためには、ツールの導入がおすすめです。ここでは、介護施設での見守りに役立つツールを紹介します。

見守りセンサー

見守りセンサーとは、利用者がある一定の動作をするとセンサーが反応し、利用者が動作を起こしたことが職員に伝わるツールです。代表的な見守りセンサーは次の4つです。

  • マットセンサー
  • 超音波センサー
  • マグネットセンサー
  • 赤外線センサー

マットセンサー

マットセンサーは床に敷くツールのことで、介護施設では主にベッドの降り口付近に敷いて使われます。利用者がベッドから降りる際にマットセンサーを踏むことで、ベッドから移動しようとしていることを検知できます

なお、ベッドで使用するセンサーには、ベッドの柵に巻きつけるタイプのベッド柵センサーもあります。利用者がベッド柵センサーをつかむとセンサーが作動し、職員に通知が行く仕組みです。マットセンサー同様、利用者がベッドから移動することを察知できます。

超音波センサー

超音波センサーとは、超音波の照射範囲に利用者が入ると作動し、職員に通知が行くツールです。部屋のドア付近に設置しておくと、部屋から出ようとしていることを把握できます。施設内や廊下などに設置しておけば、どこに移動しているのかがわかるため、徘徊時などにも安心です。

マグネットセンサー

施設の部屋からの移動を検知したい場合には、マグネットセンサーも有効です。マグネットセンサーには磁気が使われているため、ドアや扉に簡単に設置でき、ドアや扉を開閉すると通知が行きます。

赤外線センサー

赤外線センサーは人の体温に反応する仕組みで、赤外線の照射範囲に利用者が入ると職員に通知が行くツールです。使用方法は超音波センサー同様で、各所に設置することにより、利用者の安全確保に役立ちます。

見守りカメラ

見守りカメラは、カメラを通して施設内の様子や利用者の状態を見守るツールです。見守りカメラであれば、リアルタイムで利用者の行動を映像を通して確認できます。また、クラウド対応した見守りカメラであれば、映像をクラウド上に録画することも可能です。

見守りカメラなら「Safie One」がおすすめ

介護施設へ見守りカメラを設置するのであれば、映像がクラウド上に保存されるクラウドカメラがおすすめです。中でもおすすめなのは、「Safie(セーフィー)」のクラウドカメラです。Safieのクラウドカメラは、インターネットに接続するだけで、介護施設内のライブ映像をスマートフォンやパソコンなどから手軽に確認できます。撮影された映像はクラウド上に保存されるため、録画機を購入する必要もありません。

Safie One

中でもおすすめなのは、AI搭載のクラウドカメラ「Safie One(セーフィーワン)」です。Safie Oneは、工事不要で簡単に設置できるだけでなく、多彩なアダプターにも対応。壁や天井へのネジ止めはもちろん、ライティングレールに取り付けもできます。

また、HD画質・30fps対応のため、テレビ並みの高画質でなめらかな映像を確認できます。施設利用者の転倒・ケガといったインシデントが発生した場合でも、客観的な状況把握に役に立つでしょう。

カメラを複数台設置している場合は一括画面で確認できるため、通常は映像で様子見を行い、異変があったときだけ職員が駆け付けるなど、職員の負担軽減にも役立ちます

ほかにも、利用者の離床や、部屋から出た際の検知に役立つ検知機能や、暗い夜間の施設内でも撮影できるナイトビジョン機能など、介護施設の安全確保に役立つ機能を多く搭載しているのも特徴です。

設定したエリアで動きを検知すると、スマートフォンなどに通知を受けられる
Safie One

Safie
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外形φ76.5×92.5mm
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Safie Oneの特徴や機能については、こちらのページをご確認ください。

こちらのページでは介護施設においてのクラウドカメラの使い方について紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

介護施設における見守りの注意点には見守りカメラが有効

介護施設における見守りは、介護が必要な利用者のそばについて、適切な介助を行える態勢をとることです。利用者が施設で安全な生活を送るためには、見守りが重要な役割を担います。

見守る際には、利用者と適切な距離感を保つことや利用者の行動を先読みすることが重要です。必要以上に距離感を縮めすぎると、利用者に不快感を与え、関係性にも大きく影響を及ぼしかねません。

適度な距離感を保ちつつ、適切な見守りを実現するためには、見守りセンサーや見守りカメラなどのツールの導入も有効です。見守りカメラの設置を検討中なら、Safieのクラウドカメラおすすめです。インターネットに接続するだけで、介護施設内のライブ映像をスマートフォンやパソコンなどから手軽に確認できるため、利用者の見守りはもちろん、職員の負担軽減にも役立つでしょう。

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※ セーフィーは「セーフィー データ憲章」に基づき、カメラの利用目的別通知の必要性から、設置事業者への依頼や運用整備を逐次行っております。
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