スーパーの売り場レイアウトのポイントとは?陳列の改善好事例も解説

スーパーの売り場レイアウト ポイントや事例紹介

スーパーの売り場レイアウトを検討する際は、「ついで買いを促す」「滞在時間を延ばす」などのポイントを押さえましょう。スーパーの売り場レイアウトのポイントや、商品カテゴリー別のおすすめレイアウトをまとめました。実際の売り場での改善好事例もお伝えしますので、ぜひ参考にしてみてください。

スーパーの売り場レイアウトが重要とされる理由

スーパーの売り場レイアウトは、売上に大きな影響を及ぼします。商品や商品棚を無秩序に店頭に並べただけでは、売上を確保することは困難でしょう。スーパーの売り場レイアウトが重要な理由は、主に以下のとおりです。

  • 利便性の向上につながるため
  • 購買意欲を促すため

それぞれの理由を確認しましょう。

利便性の向上につながるため

スーパーの売り場レイアウトは、顧客の利便性を踏まえて作られています。顧客には、親子連れもいれば、働き盛りで一人暮らしのビジネスパーソンもいるでしょう。さまざまな属性の顧客が、商品を探しやすく買いやすいレイアウトになっている必要があります

たとえば、忙しい合間をぬって買い物にきた人が、短時間で目当ての商品を探し出せなかった場合、再びそのスーパーを利用する可能性は低くなるでしょう。売り場のレイアウトは、顧客のニーズや購買意欲を考慮することはもちろん、利便性を重視することが重要です。

購買意欲を促すため

スーパーのレイアウトを工夫することで、顧客の購買意欲を促します。何の工夫もせず、商品をただ山積みにしても、売上を維持・向上させるのは難しいでしょう。

季節にちなんだイチオシの商品などは、顧客の目に止まりそうな目立つ場所に配置します。ついで買いを促すために、カレー・シチュールーの売り場にコーンの缶詰を置く、野菜売り場の近くに鍋の素を置くなど、あえて別ジャンルの商品を近くに置く工夫もおすすめです。

スーパーの売り場における商品別おすすめレイアウト

スーパーの売り場における、おすすめのレイアウトを見ていきましょう。商品カテゴリは、以下のように分類します。

  • 野菜・果物
  • 肉・魚
  • 卵・牛乳
  • 惣菜・パン

それぞれの商品の特性を踏まえ、店内のどこに配置するべきかを確認してみてください。

野菜・果物

野菜や果物は、目につきやすい入り口付近に配置されることが一般的です。季節感をアピールできるだけでなく、ほかの生鮮食品に比べて色とりどりの商品が並ぶため、顧客の購買意欲を喚起します。

野菜を入り口付近に配置する理由としては、野菜から献立を考える人が多いことや、野菜をまったく使わない料理は少ないことなどが挙げられるでしょう。このように、購買意欲を喚起する目的のほか、顧客の利便性も考慮した結果、野菜や果物を入り口付近に配置しているスーパーが多いと考えられます

肉・魚

肉や魚は、野菜や果物からつながるような配置にすることが多いです。メイン料理の大半は、野菜と肉または魚を組み合わせて作ります。そのため、野菜とつながっている配置にすると、その日の料理を考えやすかったり、予定している献立に応じた買い物がしやすくなったりするでしょう

傷みやすい肉や魚は、気温が変わりやすい入り口よりも奥に置いたほうが管理しやすいという、スーパー側の事情もあると考えられます。

卵・牛乳

卵や牛乳を動線の最後に配置しているスーパーが多いのは、それらの商品は購入頻度が高いためです。卵や牛乳、乳製品などは店内のどこに置いていても売れるため、店内を一通り見てもらってから購入してもらおうという考えにもとづきます。

これらの商品は顧客が探してでも購入してくれる可能性が高いため、綿密に配置場所を検討する必要がありません。むしろ動線を作る存在であるともいえるでしょう。

惣菜・パン

惣菜やパンも、野菜や肉・魚などの生鮮食品の後にくるようなエリアに配置することがおすすめです。

これらの商品は1つで完結し、何かと組み合わせて料理を作るといったことはレアケースといえます。そのため、生鮮食品の前に置いてしまうと、生鮮食品の売上が落ちてしまうリスクがあります。

しかし、生鮮食品をカゴに入れた後に惣菜やパンを見ると、追加の一品や翌朝のパンなどを購入してもらえる可能性が高いです。つまり、生鮮食品の後に惣菜やパンを配置したほうが、客単価の向上が見込めます。

スーパーの売り場レイアウトのポイント

スーパーの売り場レイアウトのポイントは、主に以下のとおりです。

  • ついで買いにつながるように工夫する
  • 別ジャンルの関連商品を近くに並べる
  • 滞在時間が延びるように配置する
  • 死角が生まれないようにする

それぞれのポイントを解説します。

ついで買いにつながるように工夫する

スーパーの売り場レイアウトでは、ついで買いにつながるような工夫が必要です。レジ横にお菓子や乾電池を並べるのは、それらの購入を目的に来店したわけではなくても、「ついでに買っておこうかな」と考えてもらい、客単価を向上させるためです。

消耗品であるため定期的に購入しなければならないことに加え、少額であるため財布の紐が緩みがちになります。また、レジが混雑していて待ち時間があるときは、目に入ったレジ横の棚の商品をつい購入してしまう可能性が高いでしょう。

別ジャンルの関連商品を近くに並べる

ついで買いにもつながりますが、別ジャンルの関連商品を近くに並べることも、顧客の利便性の向上と購買意欲の促進効果が見込めます。具体的には、野菜の近くに鍋の素が置いてあったり、肉類が陳列されている棚の脇に焼き肉のタレが置いてあったりする手法です。

このように別ジャンルであっても関連した商品を並べて置いてあると、買い物をしながら献立を考えやすくなります。また、1つの献立に使う材料を同じ場所で購入できるため、スーパーの店内を探し回る必要もありません。そのため、短時間のうちに買い物を済ませたいと考えている人にとっても便利なレイアウトといえます。

滞在時間が延びるように配置する

滞在時間が延びるようにすることも、スーパーの売り場レイアウトを考えるうえで欠かせないポイントです。

店舗レイアウトは、お客様の滞在時間に大きな影響を与えます。店内が整理され、どこに何があるかがわかりやすいことは、お客様の利便性の観点からは望ましいことです。しかし、あまりにも店内の動線が単純すぎると、目当ての商品以外を手にとったり購入を検討したりすることなく、短時間で買い物を終えてしまうでしょう。

お客様の滞在時間を延ばすためには、たとえば店舗入り口からは中央の陳列棚の内容が見えないように、低い陳列棚を設置する方法が有効です。店の中央まで行かないと、どのような商品が置いてあるかがわからないようにします。

また、動線上にあえて商品棚を置き、顧客の進行方法を変更させるなど、レイアウトに工夫を凝らすことも効果的です。

死角が生まれないようにする

スーパーの店内に、死角が生まれないようにすることも大切です。店内に死角があると、お客様はその場所にある商品の存在に気づきにくくなるでしょう。その分、販売機会のロスが起きてしまいます。どうしても死角になってしまう場所については、目立つPOPや商品棚を設置することがおすすめです。

また、死角は防犯面からも、生まれないようにする必要があるでしょう。

AIカメラの利用でスーパーのレイアウトの改善を

AIカメラは、スーパーのレイアウトの改善に役立ちます。AIカメラで顧客の動線を分析し、レイアウトに反映することで、売上機会の損失を防ぐことが可能です。また、レイアウトの変更を含め、行った施策の効果も、顧客の「滞留数・時間」を計測することで把握できます。これらによって、効果的にPDCAを回せるようになるでしょう。

さらに、バックヤードにいても欠品に素早く対応できたり、レジ混雑を把握して速やかにレジスタッフの増援を行ったりすることで、スーパーの顧客満足度向上を実現します。もちろん、防犯面でも活躍するでしょう。

セーフィー株式会社が提供するAI搭載カメラ「Safie One(セーフィーワン)」は、スーパーのレイアウト改善や店内の状況の可視化、防犯に活用できます。

Safie One

Safie
Safie One

エッジAIを搭載。画像解析による業務効率化も叶えるカメラ

¥41,800 (税込)

外形φ76.5×92.5mm
重さ360g
防水性能なし
ネットワーク接続有線LAN、無線LAN
PoE給電対応
画角水平114° 垂直60°
ズームデジタルズーム 最大8倍
マイク(音声入力)あり
スピーカー(音声出力)あり
暗所撮影対応

テレビと同等のくっきりなめらかな映像で、細かい部分まで正確に映し出すことが特長です。オプションのアプリケーション「AI-App(アイアップ)人数カウント」を追加すれば、レジ前における混雑状況の可視化や、顧客分析による店舗マーケティングに活かせます。レジ前などの顧客数のカウントを行うことも可能です。

▼小売店舗向けAIカメラの使い方はこちら

売り場でのAIカメラの活用事例

小売店内

イタリアのミラノに拠点を置くステーショナリーブランドの日本法人、「モレスキンジャパン株式会社」は、日本初の直営店にセーフィーのAIカメラを設置しました。

オプションの「AI-App 人数カウント」も導入し、「通過人数カウント」「立ち入りカウント」「立ち入り検知」の3つのAI機能を使用しています。得られたデータは、これまでに「売り場のレイアウト変更」「販促施策の追加」「イベント日程の設定」などに活かしてきました。

たとえば、「顧客の流入はメインとなる出入口からである」と想定して売り場計画を策定していましたが、Safieの映像により2ヶ所の出入口の利用数に大きな違いがないことが判明し、レイアウトを再編。商品体験スペースの場所も変えた結果、体験の顧客が1.5倍ほど増加しました。

さらに、Safieで顧客の属性分析や、店舗スタッフの動きを確認し、接客や販促の向上にも役立てています。

スーパーの売り場レイアウトを見直して売上を向上させよう

スーパーの売り場レイアウトは利便性や購買意欲の促進に影響を及ぼし、売上を左右するため、適宜見直しを行うことが重要です。

ついで買いにつなげる」「別ジャンルの関連商品を近くに並べる」「滞在時間が延びるように配置する」といったポイントを押さえ、改善を行いましょう。ぜひ本記事を参考に、スーパーの売り場レイアウトの見直しを実施してみてください。

AIカメラSafie One
かしこくなるAIカメラ「Safie One」
エッジAIを搭載し、計測・検知を行うことで映像解析をより便利にします。

※ セーフィーは「セーフィー データ憲章」に基づき、カメラの利用目的別通知の必要性から、設置事業者への依頼や運用整備を逐次行っております。
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