企業が顧客や取引先からの信頼や自社の企業価値を守るため、法人のセキュリティ対策は不可欠です。この記事では、法人が押さえておくべきセキュリティ対策のポイントや、役立つツール・システムをご紹介します。
目次
法人のセキュリティ対策が重要な理由
企業が顧客や取引先からの信頼を守り、事業を円滑に継続していくためには、オフィスのセキュリティ対策は必要不可欠です。オフィスには、主に「物理的資産」「人的資産」「情報資産」の3つがあります。
それぞれの資産とセキュリティ対策を解説します。
物理的な資産を守る
オフィスにおける物理的資産には、以下のような金銭的な価値のあるものが該当します。
- 現金や小切手
- パソコン
- オフィス家具
- 従業員の貴重品
これらの物理的資産は盗まれてしまう可能性があります。また、空き巣に入られた際には、窓や備品を壊されてしまうこともあるでしょう。
盗難以外でも、セキュリティ対策は必要です。たとえば、インフラ設備を壊されたり、社用車に傷をつけられたりすることがあります。そのほか、地震や火災、台風などの災害が原因で建物が倒壊したり、重要な書類を紛失したりする可能性があることも想定しておく必要があるでしょう。
従業員を守る
法人のオフィスには、人的資産である従業員も働いています。オフィスのセキュリティが機能していないと、不審者が侵入し、従業員や経営者にケガを負わせるリスクが生じてしまいます。
このようなリスクを防止するために、オフィス内に不審者を入室させないセキュリティ対策を講じましょう。具体的には、出入口付近への認証システムの設置などが効果的です。
情報漏洩を防ぐ
情報資産を守るための対策も必須です。情報資産とは、企業が保有する情報全般を指します。具体的にはサーバーやデータベース、USBメモリーに保存されている情報、紙ベースで保存されている情報などです。パソコンなどの端末や社内のマニュアルも、情報資産に含まれます。
サイバー攻撃などによってデータが流出するほか、従業員のパソコンの操作ミスや書類の持ち出しも、情報漏洩の原因となり得ることを押さえておきましょう。
法人のセキュリティ対策のポイント
法人のセキュリティ対策におけるポイントは、主に以下の4点です。
- ゾーンセキュリティを実施する
- 防犯セキュリティを行う
- 入退室の管理をする
- 金庫などの鍵の運用管理を徹底する
各ポイントを解説します。
ゾーンセキュリティを実施する
ゾーンセキュリティとは、オフィスをセキュリティレベルごとにゾーニングし、それぞれに適したセキュリティ対策を講じる方法のことです。ゾーンごとによってセキュリティレベルや必要な対策が異なるため、オフィス全体に対して一律にセキュリティ対策を行うよりも効果的といえます。
具体的には、オフィスを大きく以下の4つのゾーンにわけましょう。
- パブリックゾーン:不特定多数が出入りできるゾーン(エントランス・廊下・エレベーターなど)
- 来訪者ゾーン:目的を持った来訪者が立ち入るゾーン(受付・ロビー・打ち合わせスペースなど)
- ワークゾーン:従業員が入室できるゾーン(デスクスペース・会議室・休憩室など)
- 機密ゾーン:高いセキュリティ対策が求められるゾーン(役員室・サーバールーム・金庫)
上記のようにゾーンわけをしたら、それぞれのゾーンに適したセキュリティシステムを導入します。
防犯セキュリティを行う
その場に常に人がいたとしても、時間帯によっては無人になったり、隙をつかれて盗難が発生したりすることもあります。従業員以外も出入り可能なパブリックゾーンや来訪者ゾーン、高いセキュリティ対策が必須な機密ゾーンには、防犯カメラを設置するのがおすすめです。盗難やトラブルの発生に対する抑止効果が高まります。
入退室の管理をする
オフィスエントランスやワークゾーン、機密ゾーンなどでは、入退室管理も推奨されます。ICカードを用いる入退室管理のほか、とくにセキュリティを強化する必要のある機密ゾーンでは、生体認証システムを導入することで、不審者の侵入や盗難を防止します。
金庫などの鍵の運用管理を徹底する
法人のオフィスにおけるセキュリティ強化のためには、金庫やキャビネットなどの鍵の運用管理を徹底する必要があります。重要書類は、施錠できるキャビネットに保管することが基本です。さらに、金庫やキャビネットの鍵を管理するセキュリティケースを導入すると、盗難や情報漏洩を防止する効果が高まるでしょう。
法人のセキュリティ対策に役立つツール・システム
法人のオフィスで役立つセキュリティツール・システムは、主に以下のとおりです。
- 入退室管理システム
- 金庫・鍵付きの書庫
- シュレッダー
- サウンドマスキング
- 防犯カメラ
それぞれの特徴を解説します。
入退室管理システム
入退室管理システムとは、その名のとおり入退室を管理するシステムです。人の出入りを制限し、権限を与えられた人のみが入室可能になります。
主に、「テンキー錠」「ICカード認証」「スマホ認証」「指紋・顔認証」といった認証方法があり、もっともセキュリティレベルが高いのは「指紋・顔認証」の入退室管理システムです。求められるセキュリティレベルに応じて、適切な認証方法のシステムを導入しましょう。
金庫・鍵付きの書庫
重要書類は、金庫や鍵付きの書庫などに収納するのが適しています。ただし、鍵が簡単に持ち出せるようでは意味がありません。鍵も厳重に管理するようにしましょう。
ICカードや指紋・静脈認証の金庫もあるため、とくに重要度が高い書類の保管場所については、導入を検討する余地があります。
シュレッダー
重要な書類は二次利用を防ぐため、シュレッダーにかけて捨てましょう。裁断サイズが大きいと内容が判別しやすいため、注意が必要です。
シュレッダーには、シンプルなカット方法であるストレートカットのほか、さまざまなカット方式があります。縦にストレートカットするだけでなく、さらにスパイラルカッターで横切りするスパイラルカットや、横に切る機能を加えたクロスカットができるなど、細かくカットできるシュッレダーを選ぶと安心です。
サウンドマスキング
サウンドマスキングとは、空調音のような背景音を部屋に流すことで音漏れを防ぎ、オフィス内のセキュリティ向上を図る機能です。
漏れ聞こえる会話から重要な情報が漏洩してしまうことも、珍しくありません。サウンドマスキングを設置することも、オフィス内のセキュリティ向上に有効な手段の1つです。
防犯カメラ
防犯カメラを設置することで、不審者の侵入や従業員の不正行為などの抑止効果が期待できます。防犯カメラの存在に気づき、見られているという意識が働くためです。
人の出入りがある場所だけでなく、倉庫や駐車場など目が行き届かない場所への設置も有効です。
法人のセキュリティ対策におすすめの防犯カメラ
ここからは、法人のセキュリティ対策におすすめの防犯カメラをご紹介します。
Safie One
Safie
Safie One
エッジAIを搭載。画像解析による業務効率化も叶えるカメラ
¥41,800 (税込)
外形 | φ76.5×92.5mm |
重さ | 360g |
防水性能 | なし |
ネットワーク接続 | 有線LAN、無線LAN |
PoE給電 | 対応 |
画角 | 水平114° 垂直60° |
ズーム | デジタルズーム 最大8倍 |
マイク(音声入力) | あり |
スピーカー(音声出力) | あり |
暗所撮影 | 対応 |
Safie One(セーフィー ワン)は、エッジAIを搭載した防犯カメラです。HD画質でくっきりとした画像を撮影でき、ナイトビジョンの性能向上により、夜間などの光の少ない状況でも、隅々までの録画も可能です。
簡単に設置できることも魅力的で、置くだけで利用できるのはもちろん、ライティングレールや三脚などさまざまなアダプターが利用できるため、工事不要で利用できる点もメリットといえるでしょう。
i-PRO WV-U1532LA(SF)
i-PRO
WV-U1532LA(SF)
防犯抑止効果の高いガン型カメラ
¥70,840 (税込)
外形 | 奥行262mm 高さ112.5mm 幅112.5mm |
重さ | 860g |
防水性能 | IP66 |
ネットワーク接続 | 有線LAN |
PoE給電 | 対応 |
画角 | 水平43°~100° 垂直24°~56° |
ズーム | – |
マイク(音声入力) | なし |
スピーカー(音声出力) | なし |
暗所撮影 | 対応 |
i-PRO WV-U1532LA(SF)は、ガン型の屋外ハウジング一体カメラです。ガン型は不審者の侵入を抑止する防犯効果が期待できます。
IK10の耐衝撃性やIP66防水防塵を有し、−20℃〜50℃までの幅広い気象条件下でも動作できる設計のため、屋外の厳しい環境にも設置可能です。電動バリフォーカルレンズを搭載し、設置場所から離れた場所の撮影にも適しています。
VIVOTEK FD9166-HN(SF)
VIVOTEK
FD9166-HN(SF)
コンパクトで暗闇に強い定番のドーム型屋内向けカメラ
¥54,780 (税込)
外形 | Ø 90 x 50 mm |
重さ | 150 g |
防水性能 | なし |
ネットワーク接続 | 有線LAN |
PoE給電 | 対応 |
画角 | 水平109° 垂直60° |
ズーム | |
マイク(音声入力) | あり |
スピーカー(音声出力) | なし |
暗所撮影 | 対応 |
VIVOTEK FD9166-HN(SF)は、小型で美しいデザインが特徴のドーム型カメラです。10m先まで照射できる赤外線IR機能や最低照度の低さから、暗闇での撮影を得意とします。
さらに、WDR(ワイド・ダイナミック・レンジ)Pro搭載により、逆光などの高コントラストの状況で鮮明な撮影が可能です。
法人のセキュリティ対策を徹底して資産を守ろう
法人のセキュリティ対策は、企業が顧客や取引先や企業価値を守るためには欠かせない取り組みです。オフィスのセキュリティ対策においては、ゾーンセキュリティを実施する、防犯セキュリティを行う、入退室の管理をするといったことを意識しましょう。セキュリティ対策を徹底して、自社の資産を守りましょう。
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