防犯カメラには、オートスナップショット機能とスケジュール(タイマー)機能という主に2つのタイマー撮影機能があります。たとえば、オートスナップショット機能は工事現場の工程管理、タイマー撮影機能は録画期間の延長といったビジネスに活かせる使い方です。
それぞれの特徴や違い、や防犯カメラの録画時間を延長する方法について解説します。
目次
オートスナップショットとスケジュール(タイマー)機能の違い
「オートスナップショット」と「スケジュール(タイマー)」はどちらも防犯カメラの時間を指定する機能ですが、静止画と動画の違いがあります。まずは、それぞれの概要について簡単に把握しましょう。
オートスナップショットとは?
スナップショットは、映像の一瞬を切り取って写真を撮影する機能です。たとえば、スマホのスクリーンショットもスナップショットの一種であり、利用する方も多いかと思います。
オートスナップショットとは、一定間隔ごとに自動で写真を撮影する機能です。1時間ごとや1日ごとなど、設定した間隔で自動的に静止画を記録できます。たとえば、工事現場の進捗状況を1時間ごとに静止画で撮影するといった使い方が可能です。
スケジュール(タイマー)撮影機能とは?
防犯カメラのスケジュール(タイマー)機能は、指定した時間帯だけ映像を記録する機能です。たとえば、店舗閉店時間の22:00〜翌10:00に指定して、その時間だけ映像を記録できます。記録時間を制限できるため、記録媒体の容量を節約することが可能です。
静止画と動画の違いがある
オートスナップショットは一定間隔ごとに静止画を撮影する機能であり、タイマーは一定期間に映像を記録する機能です。静止画と動画の違いにより活用方法も異なるため、具体的な活用方法についてはそれぞれ後述します。
オートスナップショットのメリット
オートスナップショットとスケジュール(タイマー)機能のメリットとデメリットを把握することで、ビジネスシーンでの活用の幅も広がります。ここでは、オートスナップショットのメリットについて解説します。
データ容量の節約
動画データに比べて、静止画のデータ容量ははるかに低いため、オートスナップショットにより大量の画像データをまとめて保管することが可能です。たとえば、1時間ごとのスナップショットであれば、1日分の記録をたった24枚の画像に抑えることができます。
タイムラプス動画の作成
画角を固定したまま撮影する防犯カメラは、一定間隔で撮影したスナップショットを統合したタイムラプス動画の作成に最適です。たとえば、工事現場の写真を毎日記録することで、作業工程の一部始終をまとめたタイムラプス動画を作成することも可能です。
また、365日記録しても保存容量を圧迫しないため、日本庭園や寺社仏閣の四季のうつり変わりをひとつの動作にまとめるといった活用方法もあります。
オートスナップショットのデメリット
オートスナップショットはメリットばかりではありません。デメリットもあわせて把握することで、システム導入の判断材料にできます。
映像データではない
スナップショットは、映像の一瞬を静止画として切り抜く機能であるため、映像の保管には活用できません。ただし、記録した映像データからスナップショットを切り抜くことはできるため、映像を保管する記録容量を確保したうえでスナップショットを保存しましょう。
オートスナップショットを搭載した機種が必要
オートスナップショットは、すべての防犯カメラシステムに搭載される標準機能ではありません。そのため、オートスナップショットを搭載する防犯カメラシステムを選ぶ必要があり、お気に入りの機種が選択肢から外れることもあります。
オートスナップショットと似た機能
オートスナップショットと似た機能に「タイムラプスカメラ」があります。機能面での違いはなく、スナップショットのように一定間隔で撮影した静止画をつなぎあわせてひとつの動画として作り出す技術です。
また、クラウド録画サービスでタイムラプス機能を提供している場合があり、録画した映像データから一定間隔で静止画を切り出したタイムラプスも作成できます。
スケジュール(タイマー)撮影のメリット
スケジュール(タイマー)撮影のメリットについて解説します。
記録容量の節約
スケジュール(タイマー)で撮影した映像は、必要な時間だけ記録するため、不要な映像を記録せずにすみます。たとえば、24時間撮影で1週間の映像を記録できる防犯カメラであれば、1日12時間の記録に設定することで2週間分の映像が保存できるようになります。
録画容量を増やさずに保管日数を増やしたい場合に、スケジュール(タイマー)撮能があれば柔軟に対応することが可能です。
録画した映像を探しやすい
スケジュール(タイマー)で撮影した映像は、指定した時間の映像だけが残るため、目的の映像を探すまでの時間を短縮できます。たとえば、営業時間外の夜中2時の映像を探すために、前日の営業時間の映像まで遡る必要がなくなります。
ただし、記録映像を日時指定で検索できる防犯カメラシステムであれば、そもそも余計な映像を遡る手間がないため、特にメリットにならない場合もあります。
スケジュール(タイマー)撮影のデメリット
スケジュール(タイマー)撮影はメリットばかりではありません。デメリットもあわせて把握することで、システム導入の判断材料にできます。
映像が撮影されない時間帯がある
スケジュール(タイマー)機能により撮影されない時間帯があることがデメリットになることがあります。たとえば、店舗が無人となる閉店時間だけ防犯カメラで撮影している場合、営業時間中のトラブルについては記録されません。
顧客の不手際でスタッフがトラブルに巻き込まれた場合であっても、説得力のある客観的なデータを提示できなくなる危険性があります。また、客同士のトラブルで防犯カメラの映像を見せて欲しいと頼まれた場合でも困ってしまうでしょう。
スケジュール(タイマー)機能を搭載した機種が必要
防犯カメラのスケジュール(タイマー)機能は、すべての防犯カメラに搭載された標準的な機能ではありません。そのため、タイマー機能を搭載した防犯カメラを選ぶ必要があり、気に入った機種が選択肢から外れることもあります。
ただし、タイマー機能付きのクラウド録画サービスであれば、クラウドサービス上でタイマー撮影ができるため、防犯カメラ本体に依存せず使うことができます。
タイマーと似た機能
決められたタイミングで必要な時間だけ映像を記録する機能は、検知式カメラも該当します。検知式カメラは、不審者や動物の動き、音などを検知したタイミングだけ映像を記録するカメラです。
ただし、被写体が検知されるまで映像が記録されない場合があり、不審者が現れた瞬間の映像は記録されない危険性があります。その点はスケジュール(タイマー)に比べるとデメリットです。
オートスナップショットとスケジュール(タイマー)機能の活用例
それぞれの機能について、企業での活用事例や活用シーンをご紹介します。
オートスナップショットで製造業の設備モニタリングに
素材メーカーとして世界トップクラスのシェアを誇る「AGC株式会社」では、Safie(セーフィー)のクラウド録画サービスの機能「オートスナップショット」を活用して、設備機器のモニタリングに活用しています。
オートスナップショットにて、一定間隔で撮影した画像を自社システムとAPI連携し、画像解析したデータを常時計測。これにより、現場での監視やメモを記録していた作業員の工数負担を大幅削減。また、同時に映像データを記録することで不具合の原因究明などにも役立っています。
タイマー撮影機能でスタッフ不在時のみ映像を記録
実際の導入事例ではありませんが、防犯カメラのタイマー撮影機能を活用することで記録容量の節約を期待できます。たとえば、小売店などで閉店後の防犯強化がしたければ、閉店〜翌開店までをタイマー撮影で録画するなど。これにより、映像データの保管日数を伸ばすことができ、過去の映像を振り返る際に容量オーバーで削除される危険性を回避できます。
防犯カメラの録画時間を長くするには?
オートスナップショットやスケージュール(タイマー)機能などは、防犯カメラの録画時間を伸ばす際によく利用されます。しかし、録画時間を伸ばす方法はそれだけではありません。次の手段を用いることで、防犯カメラの録画時間を伸ばすことが期待できます。
記録画質・fpsを下げる
1時間あたりの映像データの記録容量は、映像の「画質」と「fps(フレームレート)」により決まります。たとえば、4K映像で記録している映像をフルHDに画質を落とすと録画時間を2倍以上増やすことができます。
また、フレームレートは映像1秒あたりの画像枚数を表すため、高品質な60fpsから地デジクラスの30fpsに落とすことで録画時間を増やすことが可能です。
記録媒体の容量アップ
SDカードのように外部ストレージを取り外しやすい防犯カメラでは、SDカードの容量を変更することで録画時間を伸ばすことが可能です。HDD搭載のレコーダーの場合もHDDを交換することで録画時間を伸ばせます。
ただし、HDDの録画容量はシステムの仕様により最大容量が決まっている場合があります。その場合、最大容量を超えたHDDは動作することができません。
クラウドカメラの利用
もっとも手軽に記録容量を増やすには、クラウドカメラの利用がおすすめです。クラウドカメラは、インターネット経由でクラウド上に録画データを保存するため、カメラ本体のSDカードやレコーダーの用意は不要。利用するサービスにもよりますが、録画プランを選ぶことによって一年分の記録も可能です。
オートスナップショット・スケジュール(タイマー)機能付きの防犯カメラならセーフィー
セーフィーの防犯カメラは、オートスナップショットやタイマーなどをクラウド上のプラットフォームで実現するため、すべての防犯カメラでこれらの機能をご利用いただけます。
しかも、セーフィーのカメラはすべてクラウド録画のため、記録媒体の増設や画質調整は不要。画質を落とさずに7日〜365日まで録画期間を選ぶことができます。
オートスナップショット機能やタイマー撮影機能搭載の防犯カメラをお探しの際は、お気軽にご相談ください。
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