従来の交通量調査は、天候に関わらず長時間かけて人が路上で計測をしており、計測する調査員の確保に課題を抱えている自治体・企業が多いのが現状です。そこで注目を集めているAIカメラによる交通量調査をご紹介します。
今回は、AIカメラを活用した交通量調査のメリットやデメリット、「Safie Survey(セーフィー サーベイ)」や導入事例にも触れていますのでご一読ください。
目次
交通量調査AIカメラの必要性とは
交通量調査を、人手ではなくカメラでおこなうケースが増えてきました。
国土交通省が推進している
国土交通省は、機械観測を推進することで従来の人手による観測を廃止し、効率的な調査実施をはかることを示しています。(※)今後は交通調査員による調査ではなく、AIカメラによる交通量調査の導入が全国的に進んでいくのです。
※出典:“ICTを活用した交通量・旅行速度調査の方向性”.国土交通省 道路局 企画課.2019-8-9,(参照 2024-5-20)
映像データを活用することでDXが加速する
AIカメラで撮影した映像データは通行量のカウント以外にも活用可能です。例えば、収集したデータを解析すれば、交通量の予測にも役立ちます。
コスト削減と安全性確保を両立できる
AIカメラを導入することで、交通調査員が必要なくなり人件費を削減し省力化できます。
また、調査に伴う事故などの危険も減り安全性を確保できるのも魅力の一つです。
交通量調査AIカメラのメリットとは?
AIカメラによる交通量調査のメリットは、大きくわけて以下の3点です。
効率化できる
AIカメラを使って交通量調査をすることで、交通管理を効率化することができます。車種ごとの方向別の運行台数を集計でき、多彩な車種に対応しているのでより詳細なデータを効率よくとれるのも嬉しいポイントです。
常時稼働できる
AIカメラは、一度設置してしまえば24時間いつでも常時稼働可能です。
人件費が削減できると共に、リアルタイムで映像情報把握ができ、状況の確認が可能。交通渋滞の予測をしたり過密状態を防げ、事故のリスクを減らせるのも嬉しいポイントです。
低コストで交通量調査ができる
カメラを使用すれば、調査員の手配が不要になります。運用コストは安価になり、低コストで交通量調査ができます。
交通量調査AIカメラのデメリットとは?
交通量調査AIカメラを設置するには、以下のようなデメリットもあります。
導入費用がかかる
AIカメラの設置には以下の費用がかかります。
・カメラの購入費や設置費用
・映像を保管するサーバーやハードディスクの購入費
・インターネット接続料金
また、映像データの管理・分析を外部に委託する際にはその費用もかかります。カメラを複数購入する際には、導入費用が嵩むのはデメリットといえるかもしれません。
環境に依存してしまう
カメラを設置した場所や角度、明るさなどによって取得することができるデータの内容や制度が変わってしまいます。自分で設置できるカメラもありますが、必要に応じて設置を業者に任せるのもおすすめです。
データプライバシーにおけるリスクがある
カメラを設置する場所や角度によっては、個人の居宅などが映ってしまうことがあります。設置の際は必ず映像を確認し、カメラのプライバシーマスク機能なども活用し画角を調整しましょう。
データを活用するには知識が必要
収集したデータを活用するには、そのための知識が必要になります。知識やノウハウがない場合には、解析やデータ加工そしてレポートの作成を任せられる業者を選びましょう。
誤検出や検出漏れの可能性がある
AIカメラの精度は100%ではないので、誤検出や検出漏れなどがあります。人力よりも安定してデータ収集や分析ができるのは魅力ですが、誤差がでる可能性を考慮した運用が必要です。
交通量調査AIカメラの導入なら「Safie Survey(セーフィーサーベイ)」
AIカメラの交通量調査には、「Safie Survey」がおすすめです。
Safie Surveyとは?
「Safie Survey」は、交通量調査に必要な「カメラの手配・AI解析設定・レポート作成」をオールインワンパッケージにしたBPOサービスです。AI解析前に実環境で精度検証を行い、精度を担保するので安心です。
カメラ設置と精度検証をセーフィーが行うことで、「環境に依存してしまう」「データプライバシーにおけるリスクがある」といったデメリットを回避。さらに、画像の分析もセーフィーがサポートするので、「データを活用するには知識が必要」「誤検出や検出漏れの可能性がある」などのデメリットも気にする必要がありません。
Safie Surveyのサポート
「Safie Survey」では、事前にヒアリングを行い必要に応じて現地調査を実施。お申し込み後にカメラの設置や画角の設定、そしてご要望の解析内容に合わせてAI解析に使用するツールの設定や精度のチェックをおこないます。
レポート形式は原則として固定ではありますが、分類などはニーズに合わせて調整可能です。
Safie Surveyで使えるカメラ
Safie Surveyでは以下のカメラから、現場にあったカメラを選ぶことが可能。買取だけではなくレンタルできる機種もあるので、「導入費用が嵩む」というコスト面の不安も解消できます。
また、既に設置をしているSafieのカメラがあれば、流用することも可能。導入コストを抑えることができます。
Safie Pocket(セーフィー ポケット)シリーズ
Safie Pocket シリーズは、定点カメラとして設置できるだけではなく、移動しながらの撮影も可能なウェアラブルクラウドカメラ(レンタル商品)です。
現場で装着・設置して撮影した画像を、リアルタイムで確認し会話ができるクラウド録画型で、動画や写真はSafieクラウドに30日間分保存できます。
Safie GO(セーフィーゴー)シリーズ
Safie GOシリーズは、LTE搭載でカメラ単体でクラウド接続が可能、電源さえあれば設置可能な屋外向けのクラウドカメラ(レンタル商品)です。
IP66防水防塵なので、屋外設置も安心。PTZ PlusにはGPS機能を搭載しているので、映像を見ながらどこのカメラの画像なのかもひと目で確認できます。Safie GO 360は、360°の広角映像に対応していて、見落としなく現場の確認ができるのも嬉しいポイントです。
Safie One
Safie
Safie One
エッジAIを搭載。画像解析による業務効率化も叶えるカメラ
¥41,800 (税込)
外形 | φ76.5×92.5mm |
重さ | 360g |
防水性能 | なし |
ネットワーク接続 | 有線LAN、無線LAN |
PoE給電 | 対応 |
画角 | 水平114° 垂直60° |
ズーム | デジタルズーム 最大8倍 |
マイク(音声入力) | あり |
スピーカー(音声出力) | あり |
暗所撮影 | 対応 |
Safie Oneは高画質・高感度で、工事不要の簡単設置が可能な屋内向けAIカメラです。
さらに、Safieのクラウド録画サービスは、PCとスマホがあればいつでもどこでも映像を視聴できます。
また、オプションのLTEドックを使用することで、インターネット環境がない場所でも撮影が可能になります。
Safie Surveyの導入事例
「株式会社奥村組」は、交通量の多い交差点での大規模工事での交通量調査にSafie GO PTZを活用。交通量調査のコストを、従来の調査員による目視調査の約1/3に圧縮することができました。
低コストで調査をおこなえるため調査頻度を増やせること、撮影済みの映像を活用することで天候に左右されずに調査できることが評価されています。
おわりに
AIカメラによる交通量調査の導入をお考えの方は、「Safie Survey」にご注目ください。
オールインワンのパッケージで、カメラの選定・設置から調査の解析、レポートの作成まで一貫して対応可能。導入の初期コストを安く抑えられるレンタルカメラもありますので、お気軽にお問い合わせください。
- 交通量・人流調査 サポートサービス「Safie Survey」
- AI解析×ヒトの目による精度検証。カメラ手配からレポート作成までを低コストで実現するワンストップ調査サービス