備で役立つツールとしてボディカメラがあります。ボディカメラを導入することで、警備員の安全を確保したり、警備の質を上げたりすることが可能です。
本記事では、ボディカメラの導入が増加している理由や、撮影する際に注意すべきポイントを解説します。また、警備に使うボディカメラに必要な機能や性能、おすすめのボディカメラを紹介するので、ぜひ参考にしてください。
目次
ボディカメラの導入が増加している理由とは
ここでは、ボディカメラの導入が増加している理由を説明します。主な理由は、次の3つです。
- 警備員の安全を確保するため
- 警備員の質向上につながるため
- やり取りを証拠として残せるため
次に詳しく解説します。
警備員の安全を確保するため
近年、セントラル警備保障やJR東日本をはじめ(※1)警備業務でのボディカメラの活用が増えています。
ボディカメラの活用は、駅構内および列車内の状況を的確に記録し、駅係員の応対における適切性と透明性を確保することを目的としています。近年、駅係員に対する不適切な言動等が増加傾向なため、ボディカメラの導入により、駅係員の安心・安全な就業環境の整備が期待されます。
さらに、警察でも2025年からボディカメラを試験導入することが発表され、これまで以上にボディカメラへの注目が高まっています。(※2)
警備員の質向上につながるため
警備員の質を向上させるためにも、ボディカメラの導入が増えています。トラブルの抑止や安全性の向上を主な目的として活用されているボディカメラですが、得られる効果はそれだけではありません。
単独警備など、警備員が1人で対応するケースでは、業務態度が他者から見えづらく、評価しづらい環境です。ボディカメラを導入することで、普段見えないような努力や行動も記録されるため、警備員の公正な評価が可能になります。
一人ひとりの警備員が適切に職務を遂行しているかを会社側がカメラを通じて確認する体制は、その警備会社のサービスの付加価値となり、受注率の向上につながるでしょう。
やり取りを映像と音声で残せるため
ボディカメラの導入が増加している理由には、警備業務中に発生した生活者や利用客とのやり取りの一部始終を映像と音声で記録できる点が挙げられます。映像と音声は事件や事故が起きた際の事実確認として活用できるほか、警備員の対応の透明性を高める効果があります。
また、リアルタイムに指令センターなど遠隔にいる監督者へ映像や音声を共有できれば、警備業務の連携強化にもつながり、緊急時の迅速なサポート体制の構築にも役立ちます。
ボディカメラで撮影する際は生活者のプライバシーへの配慮が必要
ボディカメラを着用して撮影する際は、個人情報保護法等の関係法令の遵守に加え、写り込む人々、写り込む可能性のある人々のプライバシーへの配慮が求められます。
▼カメラとプライバシーの関係については、こちらの記事で詳しく解説しています。
アクションカメラやウェアラブルカメラとの違い
身に着けて使うカメラには、「ボディカメラ」のほかにも「アクションカメラ」や「ウェアラブルカメラ」があります。一般的には、次のようにシーン別に使い分けます。
カメラの呼称 | 主な利用シーン | 利用の目的 |
ボディカメラ | 警察、警備など | 状況の記録、トラブル防止 |
アクションカメラ | スポーツやアウトドア | 臨場感のある映像撮影 |
ウェアラブルカメラ | 幅広い業界 | 遠隔でのサポート、現場確認など |
ボディカメラは、警察や警備員など治安の維持に関わる人物が装着するカメラを指すことが多いです。アメリカの警察装備から名称が広まったと考えられ、警備においてもボディカメラという言葉が使われる傾向があります。
一方、アクションカメラは、スポーツやアウトドアのシーンで使われるカメラを指すのが一般的です。臨場感のある映像を撮影することを主な目的としているため、装着した状態で激しく動くことを想定しており、手振れ補正やフレームレートといった性能が充実しているのが特徴です。
ウェアラブルカメラは、身に付けて利用するカメラの総称です。ボディカメラのほかメガネ型のスマートグラスなどもウェアラブルカメラに含まれます。
近年は、DXの流れを受けて、建設や製造など業界を問わずウェアラブルカメラの導入が広がり、遠隔でのサポートや現場確認などに活用されています。
警備に使うボディカメラに必要な機能・性能とは
警備に使うボディカメラに必要な機能や性能は、次のとおりです。
- 録音機能がある
- 長時間録画が可能
- 録音・録画を即時停止/再開できる機能がある
- HD画質以上である
- クラウド上に保存できる
- 防水・防じん機能
- 手振れ補正機能
次に、それぞれの機能や性能について詳しく解説します。
(1)録音機能がある
警備に使うボディカメラに必要な機能のひとつは録音機能です。警備員がボディカメラを使う主な目的は、状況の記録やトラブル防止であるため録音機能は欠かせません。
万が一トラブルが生じても、録音機能があれば、誰がなにを言ったのかを正確に記録でき、迅速に問題を解決することが可能です。
(2)長時間録画が可能
警備に使うボディカメラには、長時間録画が可能なバッテリーの搭載が必要です。警備員はボディカメラを身に着けて常時録画を行いますが、頻繁に充電できるわけではありません。
警備の間中、録画し続けられるバッテリーを搭載していることが、導入するボディカメラの必須条件といえます。
(3)録音・録画を即時停止/再開できる機能がある
録音・録画を即時停止/再開できる機能も、警備に使うボディカメラに必要です。警備場所には、公共の場が多く含まれています。このような場所では、撮影してはいけない場所ではすぐに録画を停止し、また撮影してもよい場所に戻ったら、即座に録画を再開する必要があります。
そのため、録画や録音の停止と再開を素早く切り替えられるボディカメラが必要です。
(4)HD画質以上である
警備に使うボディカメラには、HD画質以上が求められます。周囲の状況を正確に記録するうえでは、一定以上の画質が不可欠です。
おおよそ100万画素あれば実用に耐えうるため、HD画質以上のボディカメラであれば安心です。少し離れた場所でも、細部をより鮮明に記録でき、さまざまな事態に備えられます。
(5)クラウドに自動保存・視聴できる
警備に使うボディカメラは、撮影した動画や写真映像がクラウド上に自動保存できると、より実用的です。
万が一、ボディカメラが壊れてしまった場合でも、撮影した映像がカメラ本体以外の場所にも自動で保存されていれば、映像をすべて失うことはありません。また、本体以外の場所に保存することで、映像データが消えてしまうような事態も避けられます。
また、視聴する際にクラウドにアクセスする仕様のボディカメラであれば、リアルタイムでの確認が可能となり、指示やサポートが必要な場合にスムーズな対応ができるでしょう。
(6)防水・防じん機能
屋外の警備に使うボディカメラには、防水・防じん機能が必須です。
ボディカメラはどのような環境下においても、機能しなければなりません。屋外や厳しい環境でも安心して利用できるように、防水・防じん機能が搭載されているものを選びましょう。
(7)手振れ補正機能
警備に使うボディカメラには、手振れ補正機能があると便利です。警備の間は常に動いているため、撮影した映像にも動きが生じます。
手振れ補正機能で撮影された映像であれば、長時間の視聴でもより快適です。警備のように動きながら撮影する用途で使う場合は、手振れ補正機能が搭載されているかどうかを確認しましょう。
ボディカメラにおすすめの「Safie Pocket シリーズ」
警備業のボディカメラとしておすすめなのが、クラウド録画サービスでシェアNo.1(※)「Safie(セーフィー)」のウェアラブルカメラ「Safie Pocket(セーフィー ポケット)シリーズ」です。
Safie Pocket シリーズには、次の2つのモデルがあります。
モデル | 画像 | 特長 | 防水防塵 |
---|---|---|---|
Safie Pocket2 | ![]() | シンプルな機能構成のエントリーモデル | IP67 |
Safie Pocket2 Plus | ![]() | 遠隔業務に必要な機能をフルパッケージ | IP67 |
搭載されている機能や性能を詳しく紹介します。
警備用ボディカメラに必要な機能を搭載
Safie Pocket シリーズは、警備に必要な機能を搭載しています。リアルタイムの映像共有や双方向通話、録音、写真撮影機能などはもちろんのこと、動画の画質は100万画素と画質のよさにも定評があります。
最大30fpsのなめらかでクリアな映像により、細部まで鮮明に確認することが可能です。背面ディスプレイがついており、撮影中であってもプレビュー表示で警備員自らが映像を確認できます。
バッテリーの耐久時間は8時間と、長時間撮影にも十分です。カバーの上げ下げだけで録画の停止と再開ができるなど、使い勝手のよさも魅力といえます。またIP67の防水防塵機能があり風雨の強い屋外での使用でも問題ありません。LEDライトも搭載されており、暗い場所や時間帯の警備でも撮影できます。
好きな場所に自由に着けられる装着性の高さや、初期設定不要で電源を入れればすぐに使える便利さはとりわけ好評です。
さらに「Safie Pocket2 Plus(セーフィー ポケットツー プラス)」であれば、手振れ補正機能とデジタルズーム機能が搭載されており、歩いたり走ったりしながらの撮影時でも快適に視聴できます。
※以下の動画で実際の画質をご確認いただけます。
Safie Pocket シリーズはレンタルでご利用いただけます。カメラ本体と付属品一式に加え、LTEでのデータ通信費用とクラウド録画費用がすべてパッケージになったわかりやすい料金体系で、後から予期せぬ費用が発生することはありません。1ヶ月からレンタルできるため、短期間だけ使用したい場合でも費用を抑えられます。
警備業務におけるSafie Pocket シリーズの活用事例
ここでは、Safie Pocket シリーズの活用事例を紹介します。活用事例は次の2つです。
- セントラル警備保障株式会社
- 株式会社ガードアクシス
ボディカメラの導入を検討している方は、ぜひ活用事例を参考にしてください。
セントラル警備保障株式会社の事例
セントラル警備保障株式会社は、Safie Pocket2シリーズを数百台規模で導入しています。手のひらに収まるコンパクトサイズで、撮影・通話・クラウド自動保存ができるオールインワン型というオリジナリティに惹かれて導入を決めたとのことです。
機器本体に「防犯カメラ作動中」と明示し、目につきやすいよう警備員の胸部に装着し、常時活用しています。
導入した結果、カメラの装着による安全性の向上を実感しているだけでなく、遠隔の後方支援が充実し警備強化につながったとのことです。Safie Pocket2は「今や警備業務の必携アイテム」だと語っていただいています。
株式会社ガードアクシスの事例
大阪に本社を構える株式会社ガードアクシスは、小中学校における夜間の巡回警備にSafie Pocket2 Plusを活用しています。
夜間撮影でも見やすい画質のよさや全体管理のしやすさ、ビューアーのシンプルな操作性により映像共有の利便性が高い点が決め手になったとのことです。
Safieを導入後、週3件ほどあったクライアントからの問い合わせは、月1件以内に激減しました。クライアント対応だけでなく、勤怠管理や現場警備員とのコミュニケーション、教育における活用メリットも実感しているとのことです。
「クライアント様との信頼関係や警備員を守る砦として、Safieは心強いソリューション」だと、導入の感想を述べています。
警備用のボディカメラを導入するならSafie Pocket シリーズがおすすめ
警備の際にボディカメラを導入すると多くのメリットが得られます。警備員の安全の担保や、警備の質向上にも役立ちます。
警備用のボディカメラには、さまざまな機能や性能が求められます。そこでおすすめなのが、「Safie Pocket シリーズ」です。高性能で使い勝手のよさに定評があります。
Safie Pocket シリーズのサービス概要や機能、活用シーンなどをまとめた資料は、以下よりダウンロードできます。ご希望の期間に応じたレンタル料金や導入の流れについて知りたい方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
- 「Safie Pocket」シリーズ紹介
- ウェアラブルクラウドカメラでの遠隔業務をご検討中の方はお気軽にご相談ください。
※1 出典:“駅社員へのウェアラブルカメラの導入について”.東日本旅客鉄道株式会社.2022-12-22.(参照 2025-5-24)
※2 出典:“警察官にカメラ装着、2025年試行”.日本経済新聞.2024-10-17.(参照 2025–5-24)
※テクノ・システム・リサーチ社調べ「ネットワークカメラのクラウド録画サービス市場調査(2024)」より、エンジン別カメラ登録台数ベースのシェア(55.3%)。
※顧客や従業員、その他の生活者など人が写り込む画角での防犯カメラの設置・運用開始には、個人情報保護法等の関係法令の遵守に加え、写り込む人々、写り込む可能性のある人々のプライバシーへの配慮が求められます。防犯カメラとプライバシーの関係については、こちらの記事で詳しく解説しています。
▶「防犯カメラとプライバシーの関係。事業者が注意すべき設置のポイント」
※カメラの設置に際しては、利用目的の通知を適切に行うとともに、映像の目的外利用を決して行わないことが求められます。適切なデータの取り扱いについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
▶「カメラ画像の取り扱いについて」
※ セーフィーは「セーフィー データ憲章」に基づき、カメラの利用目的別通知の必要性から、設置事業者への依頼や運用整備を逐次行っております。
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