CALSモードとは?工事現場に最適な理由とオススメのカメラを紹介!

CALSモードとは? 最適な理由やおすすめカメラ

工事現場での写真撮影は「CALS/EC(公共事業支援統合情報システム)」に適したサイズ・画質に設定することで作業効率を大幅に高めることができます。そのために必要な機能が「CALSモード」です。それでは、CALSモードで実際にどのようなことが実現できるのか、この記事ではCALSモードの仕組みや活用方法について解説します。

CALSモードとは

CALSモードの概要、関連するCALS/ECについて解説します。

CALS/ECに適した撮影モード

CALSモードは、工事写真の撮影に特化した機能です。このモードを使用すると、CALS/EC(公共事業支援統合情報システム)の基準に適合した画像サイズや画質を自動的に調整して写真を撮影できます。

CALS/ECに適した写真の基準

画像サイズ1280 × 960 ピクセル
縦横比4 : 3
ファイルサイズ500KB以下

撮影した写真が公共事業の電子納品に適合できるため、撮影後に画像編集する必要がなくなります。工事現場用カメラやスマートフォンのアプリに搭載されているほか、近年ではクラウド録画でも撮影できる機種が誕生しています。

CALS/ECとは

CALS/EC(Continuous Acquisition and Life-cycle Support)は、「公共事業支援統合情報システム」とも呼ばれ、公共事業における情報化を推進するための取り組みです。従来は紙で行われていた公共事業のやり取りを電子化することにより、入札や契約、納品などの効率化を実現します。

CALSモードが必要な理由

CALSモードが必要な理由は、CALS/ECでの電子納品、業務の効率化の主に2点です。

それぞれ解説します。

公共工事での電子納品の要件に適しているため

CALS/ECでの取引では、画像サイズやファイルサイズを制限することで基準を統一しています。先述したとおり、【画像サイズ】1280 × 960 ピクセル、【縦横比】4 : 3、【ファイルサイズ】500KB以下が基準であり、適合しない写真を納品することはできません。

CALSモードを使用することで、撮影者はCALS/ECの基準を意識することなく、スムーズに電子納品に適した写真撮影を行えます。

工事写真管理の効率化のため

撮影時点でCALS/ECの基準に最適化するほかに、工事写真管理の効率化に役立てることができます。たとえば、GPSから取得した位置情報を画像に付与することにより、位置情報を基に必要な画像をまとめて検索するといった使い方も可能です。

位置情報の取得には、GPSを搭載した機種でなければなりません。

CALSモード対応機器

CALS/ECに適した写真撮影は、主に次の3つの機器があります。

CALSモード位置情報クラウド保存月額利用料
デジタルカメラ搭載機種が必要GPSが必要×不要
スマートフォンアプリが必要⚪︎⚪︎必要 0円〜
クラウドカメラ搭載機種が必要GPSが必要⚪︎必要 980円〜

従来の機種では、工事現場専用のデジタルカメラを用いることが一般的でした。しかし、スマートフォンやクラウドの技術が発展したことにより、ネットワーク接続できる機種も増えてきました。

デジタルカメラ

コスト面でCALSモードを選ぶ場合は、工事現場用デジタルカメラがオススメです。月額料金が発生しないため、初期コストだけで利用することができます。ただし、ネットワーク接続ができないため、データ転送のために移動費用(人件費)がかかる点に注意が必要です。非効率な移動が増えてしまう場合は、コスト面でもマイナスになる危険性があります。

月額契約を結ぶ必要がなく、購入後に即座に利用できる点はデジタルカメラのメリットと言えるでしょう。一方で、SDカードの紛失といったセキュリティリスクも考慮しなければならない点はデメリットです。

スマートフォン

工事写真の撮影に適したアプリをインストールすることで、スマートフォンでもCALSモードを気軽に利用することができます。ネットワーク回線を用いて工事現場から画像データを送ることができ、位置情報の付与なども可能な点がメリットです。

ただし、すべての機能を利用するには月額料金が発生する場合がほとんどであり、最新OSに対応したスマートフォンの購入などのデメリットもあります。また、アプリのセキュリティ性能の課題、スマートフォンの紛失によるデータ漏えいなど、利用者に高いセキュリティ意識が求められることがあります。

クラウドカメラ

セキュリティ性能、利便性で選ぶなら、実はクラウドカメラがもっともオススメです。クラウドカメラ自体に画像データを保存する必要がないため、万が一にもカメラを紛失した場合であっても、撮影した画像データは高セキュリティのクラウドストレージに保護されます。

また、セキュリティ性能の高いクラウドカメラは、独自のプラットフォームを構築しているものもあり、外部からカメラ本体にアクセスを許すことなく、暗号化にデータ転送も正しく保護されています。

ただし、サービス提供事業者によってセキュリティ性能が大きく異なる点、月額料金や通信料金といったランニングコストがかかる点はデメリットです。

CALSモード搭載のカメラはsafieのウェアラブルクラウドカメラがオススメ

Safie Pocket2 Plus

Safie
Safie Pocket シリーズ

現場を見ながらリアルタイムに会話できる

料金はお問い合わせください

Safie(セーフィー)のウェアラブルクラウドカメラ「Safie Pocket(セーフィー ポケット)シリーズ」は、ただCALSモードが使えるだけではありません。工事現場で役立つ機能が豊富に搭載されています。

安全性の高いクラウド録画サービス

Safie システム図解

Safieのクラウドストレージは、ISMS認証(情報セキュリティマネジメントシステム)を取得した高セキュリティのデータセンターに保護されます。通信データも暗号化されており、利用者登録していない第三者が映像を閲覧することはできません。

GPS機能で効率よく映像を確認

Safie Viewer画像

Safie PocketシリーズはGPS機能を搭載しています。スナップショットが撮影された位置を地図上に表示させることができます。これにより複数現場の映像確認がスムーズになり業務効率化を図れるほか、事故やトラブル発生時の早急な安全確保に繋げることが可能になります

遠隔臨場のライブ配信と録画を同時に

Safie Pocket 使い方

国土交通省が令和4年度に発表したように、建築現場では遠隔臨場の実施が推奨されています。そのために、スマートフォンのアプリを検討する方も増えているでしょう。

しかし、スマートフォンの映像はライブ配信にこそ適していますが、機器内に録画した映像データを転送する場合に作業ステップが複雑になり、転送時間がかかってしまいます。

クラウドカメラであれば、遠隔臨場のライブ配信と同時に映像データをそのままクラウドストレージに保管することが可能です。関係者へ映像データを転送する際も、切り抜き映像(ムービークリップ動画)のURLを送付するだけで、即座に共有することが可能です。

さらにセーフィーのクラウドストレージであれば、最長365日分のデータストレージを契約手続きだけで確保できるため、映像データの容量が不足した際にかかるストレージ増設のコストが圧倒的に少なくなります。

CALSモード搭載のSafie Pocket2の導入事例

「Safie Pocketシリーズ」を実際に利用した事例を紹介します。

奥村組土木興業株式会社

社会基盤の整備で全国的に寄与する奥村土木興業株式会社は、2024年問題(働き方改革によるドライバー不足)の対策として、現場DXに取り組み、全現場でICTツールの活用を進めていました。

そこで、建築業界でも評判となっているSafieのウェアラブルカメラ「Safie Pocket2」を導入したところ、次のような効果を感じています。

  • 遠隔臨場による工期短縮を
  • 安全管理や施工品質が向上
  • 複数現場のスムーズな状況把握
  • 映像共有による現場とのコミュニケーションの円滑化
  • 作業員の安全意識が向上し、2年間事故ゼロ
  • 実際の映像による教育教材の作成

コンパクトで配線も不要であるため、設置の手間がかからずに遠隔コミュニケーションの円滑化を実現できるようになりました

東日本高速道路株式会社(NEXCO東日本)

東日本の高速道路を管理、建築を行う「NEXCO東日本」、そのなかでも重交通区間の降雪地帯を管轄する札幌管理事務所では、2021年の組織再編成で降雪量の多いエリアを管轄することになりました。

そこで、限られた人員で効率的に作業を進めるため、ICTツールの活用が不可欠だと考え、ウェアラブルカメラ「Safie Pocket2」を導入しました

次のような効果を感じています。

  • 雪害現場の報告負担が軽減
  • ライブ映像の共有により意思決定がスムーズに
  • 確認作業の人員の削減

コンパクトなウェアラブルカメラであるため、パトロールカーに固定することもでき、ムービークリップ動画を簡単に共有できるようになりました。

株式会社大林組

スーパーゼネコンの1社として、建築業界を牽引する株式会社大林組では、20204年問題に向けた働き方改革の一環として、現場DXを推進しています。特に、労働時間の上限規制適用に備え、業務効率化と生産性向上が急務となっていました。

そこで、i-Conセンターを新設し、「土木デジタルコンシェルジュ」を配置して、現場でのICTツール活用を支援。その一環として、ウェアラブルカメラ「Safie Pocket2」を導入しました。

次のような効果を感じています。

  • 遠隔臨場により発注者の現場訪問時間を削減
  • 実際の映像による教育教材の作成
  • レアな作業を記録して技術継承に
  • 遠隔臨場によるテレワークの拡充
  • グループ通話により複数の関係者とリモート会議に

現場のデジタル化の推進につながり、遠隔臨場やコミュニケーション向上など、作業者にとっても分かりやすい業務削減につながっています

工事現場のCALS対応カメラのご相談はセーフィーへ!

CALSモードは、工事現場における写真撮影と管理を革新的に変える機能です。国土交通省の基準に準拠した画像サイズと画質で自動的に撮影できるため、公共事業の電子納品の手間を大幅に削減します。

CALS対応の製品のなかでも特にオススメしたいのが、クラウドカメラによる撮影方法です。リアルタイムでの映像共有、GPSによる位置情報の自動付与、そしてセキュアなデータ管理が実現できるためです。これらの機能により、工事現場の進捗管理や品質管理が格段に向上します。

セーフィーでは、防犯カメラやAIカメラを用いた映像ソリューションを提供しています。このようなCALS対応のクラウドカメラをお求めの場合は、ぜひ一度セーフィーまでご相談ください。

Safie Pocket2、Safie GOパンフレット
レンタルサービス「Safie Pocketシリーズ」「Safie GO」のご紹介
「Safie Pocketシリーズ」「Safie GO」の活用方法を事例を交えながらご紹介をしています。