現場監督として働くなかで、「現場が終わってからも事務作業が山積み」「複数の現場を掛け持ちしていて残業せざるを得ない」といった悩みを抱えていないでしょうか。
工務店やハウスメーカー(住宅メーカー)では、人材不足や業務の兼任により、現場監督ひとりあたりの負担が大きくなる傾向があります。2024年4月からは建設業にも、時間外労働の上限規制が適用され、これまでの働き方を見直す必要性が高まっています。
本記事では、現場監督の残業が多くなる主な理由を整理し、業務改善やITツールの活用によって残業を減らす方法を解説します。現場管理の負担を軽減し、効率的な働き方を実現するため、ぜひ参考にしてください。
目次
現場監督の残業時間が多い理由とは?
現場監督の残業が多い原因は、個人の働き方の問題だけではなく、業務の構造も関係しています。現場監督の残業時間が多い主な理由は、以下のとおりです。
- 現場以外の業務も兼任しているため
- 人材不足による業務量増加のため
- 突発的なトラブルによる工期調整が必要なため
- 複数の現場を同時に担当しているため
- 現場間の移動時間が長いため
1. 現場以外の業務も兼任しているため
現場監督の残業が増える理由のひとつは、現場管理と事務作業を同時に担う必要があることです。
現場監督の仕事は、工事現場の管理だけではなく、さまざまな視点から現場全体を管理する役割があります。
具体的な業務の例は以下のとおりです。
- 工事の進捗確認や品質チェック
- 作業員の安全管理
- 報告資料の作成や資材の発注
日中は、職人が作業している時間帯であるため、現場監督は基本的に担当している現場を巡回しながら行う管理業務がメインになります。そのため、書類作成などの事務作業については、現場が終わってから事務所に戻って進める働き方になりがちです。現場管理と事務作業を同時に担う業務の構造が、現場監督の長時間労働を生み出す原因のひとつとなっています。
2. 人材不足による業務量増加のため
人材不足による業務集中も、現場監督の残業が増える要因です。
日本建設業連合会による2024年の調査(※1)によると、建設業就業者数は年々減少しています。一方で、65歳以上は2005年の37万人台から2024年には80万人台へと増加しており、現場の主力人材は高齢化が進んでいるのが現状です。
ベテランの引退に対して、新しい人材の確保が追いつかず、現場全体の人員が不足しやすい状況になっています。
3. 突発的なトラブルによる工期調整が必要なため
工期を守るための突発対応も、現場監督の残業が増える理由です。
建設現場では、あらかじめ計画された工程どおりに作業が進むとは限りません。資材の納入遅れや天候の悪化など、予測できないトラブルが発生するおそれがあります。
そのため、現場監督は、遅れを最小限に抑えるため、工程全体を再設計するような調整を行う必要があります。具体的な調整の内容は以下のとおりです。
- 作業スケジュールの見直し
- 職人の配置変更
- 資材の再手配
複数の業者や職種が関わる建設現場では、関係者との調整にも時間がかかります。遅れを取り戻すために、作業時間の延長や休日対応が必要になると残業増加につながります。
4. 複数の現場を同時に担当しているため
複数の現場を同時に担当することも、現場監督の残業が増える原因です。
工務店では、限られた人員で業務を行うために、ひとりの現場監督が複数の現場を同時に管理するケースが少なくありません。
複数の現場を同時に担当すると、以下のような業務の傾向があります。
- 現場ごとに異なる職人や協力会社との調整が必要
- 事務作業も現場ごとに個別の対応が必要
- 予定外の対応が重なって発生しやすい
複数現場を同時に担当する体制は、業務量と管理負担を増やし、残業増加の要因となります。
5. 現場間の移動時間が長いため
現場間の移動時間が長いことも、現場監督の残業が増える要因のひとつです。
建設現場はさまざまな場所に点在しているため、現場監督は担当する現場や事務所、資材置き場、取引先などを行き来しながら業務を進める必要があります。
現場間の距離によっては、1日に数時間を移動に費やすことも珍しくありません。直接作業をしているわけではないため見落とされがちですが、実際には業務に使える時間が大きく削られています。
特に、現場が広い範囲に分散している住宅建築では、移動時間が長くなりやすく、業務時間を圧迫する要因になります。
2024年4月から時間外労働の制限が設けられる
2024年4月から、建設業界にも時間外労働の上限規制が適用され、工務店は従来の長時間労働に依存した働き方の見直しが必要です。
これまで、建設業界は上限規制の適用が猶予されていましたが、一部のケースを除き現在は原則として時間外労働は月45時間・年360時間以内と定められています。(※2)そのため、残業で業務を補う慣例的な体制では、対応が難しくなっています。限られた時間の中で、業務を遂行できる体制を整えることが重要です。
現場監督の残業時間を減らすための方法
現場監督の残業を減らすためには、業務量そのものを減らすだけでなく、働き方を見直すことが重要です。具体的な方法は以下のとおりです。
- 残業につながる要素を洗い出す
- 人材の見直しと増員をおこなう
- 現場への訪問回数を削減する
- 施工管理アプリやクラウドカメラで業務の効率化を図る
現場監督の負担を軽減するには、さまざまな業務の見直しが必要です。なかでも、現場訪問の回数を減らしながらも、品質や安全管理を維持できる仕組みを作ると、現場監督の負担軽減につながります。
残業につながる要素を洗い出す
残業を減らすためには、まず残業につながっている業務の明確化が重要です。現場監督の業務は、現場管理だけではなく、書類作成や資材手配、関係者との調整など多岐にわたります。そのため、どの業務が時間を圧迫しているのかを把握しないまま対策を進めても、根本的な改善にはつながりません。
残業につながっている要素を洗い出す方法は、以下のとおりです。
- 業務を書き出して整理する
- 従業員へのアンケートをとる
- 作業時間の記録を活用する
残業の原因となる業務を洗い出したうえで、訪問回数の見直しや業務の効率化など、具体的な改善策を検討していくことが大切です。
人材の見直しと増員をおこなう
残業を減らすためには、人員配置を見直し、業務を分担できる体制を整えられるか検討してみましょう。残業が常態化している場合、多くはひとりあたりの業務量が多すぎることが原因だからです。
現場監督が書類作成や資材発注、近隣対応など多くの業務を抱えている場合は、役割を整理して人員配置を見直す必要があります。たとえば、書類作成や写真整理などの事務作業を専門スタッフに任せると、現場監督は品質管理や安全管理といった本来の業務に集中しやすくなります。
▼建設業の人手不足対策は、以下の記事で解説しています。あわせて参考にしてください。
現場への訪問回数を削減する
現場監督の残業を減らすうえで効果的なのが、現場への訪問回数を減らすことです。移動は業務に必要ですが、その時間は直接作業ができないため、事務作業が後ろ倒しになり残業につながりやすくなります。特に、住宅建築は、現場が広い範囲に分散しているため移動に費やす時間が長くなりやすく、1回でも多く訪問回数を減らすことで現場監督の残業時間を減らすことができます。
そこで重要になるのが、現場に行かなくても状況を把握できる仕組みを整えることです。たとえば、朝礼や協力会社との打ち合わせをオンラインで行うなど、コミュニケーションの方法を見直すとよいでしょう。直行直帰やモバイルワークを取り入れれば、現場や移動の合間に事務作業を進めることも可能になります。
施工管理アプリや現場カメラで業務の効率化を図る
施工管理アプリや現場カメラの導入は、現場監督の業務効率を高め、残業を減らす有効な方法です。
施工管理アプリを利用すれば、写真整理や工程管理、報告書作成などをスマートフォンやタブレットで管理できます。そのため、現場にいながら報告書の作成や情報共有が可能になり、書類作成のためだけに事務所に戻らなくて済みます。
現場カメラを活用すれば、遠隔からでも現場の状況を確認することが可能です。複数の現場を同時に管理する場合でも、移動時間を最小限に抑えることによって、確認のためだけに現場を訪れる必要が少なくなり、管理品質を維持したまま業務効率を上げることが可能になります。
工務店の現場管理にはクラウド型の現場カメラがおすすめ
クラウド型の現場カメラを活用すれば、現場に行かなくても状況を確認できる体制を構築できます。
工務店では複数の住宅現場を同時に管理することが多く、現場監督がすべての現場を頻繁に巡回すると負担になります。移動時間が増えるほど、事務作業の時間が後ろ倒しになり、残業につながりやすい点に注意しなければいけません。
そこで有効なのが、クラウド型の現場カメラを活用した遠隔管理です。
ここでは、クラウド型の現場カメラの特徴と、クラウド録画サービス「Safie(セーフィー)」のカメラのなかから、以下を紹介します。
- 上棟前・基礎工事中におすすめの「Safie GO 360(セーフィー ゴー サンビャクロクジュウ)」
- 上棟後の内装工事中におすすめの「Safie Pocket2 Wide(セーフィー ポケット ツー ワイド)」
クラウド型の現場カメラの特徴
クラウド型の現場カメラとは、撮影した映像をインターネット上のクラウドに保存するカメラのことです。
クラウド型の特徴は以下のとおりです。
| 特徴 | 詳細 |
| リアルタイム確認 | 事務所や外出先から現場の映像を確認でき、進捗や安全を遠隔でチェックできる |
| 複数現場の管理 | クラウド上で映像を一元管理でき、複数の現場を同時に確認できる |
| 遠隔で情報共有 | 映像を見ながら職人と確認・指示ができ、トラブルの早期発見につながる |
クラウド型の現場カメラは、現場を遠隔で確認しながら管理できる仕組みを構築できるのが特徴です。現場訪問の移動時間を削減しつつ、必要都度遠隔から施工状況を把握できるため、現場監督の負担軽減や残業削減に役立ちます。
上棟前・基礎工事におすすめのカメラ「Safie GO 360」

セーフィーでは、固定型の現場カメラとして「Safie GOシリーズ」を提供しています。
なかでも、上棟前や基礎工事中の現場管理には、超広角レンズ搭載で広範囲を一度に確認できる現場カメラ「Safie GO 360」がおすすめです。
Safie GO 360は、前方360°の超広角撮影に対応しており、1台のカメラで現場全体を見渡せるのが特徴です。最小限の台数で現場全体を確認できるので導入費用も抑制することができます。
また、画面をスクロールするだけで視点を動かせるため、基礎工事の進捗確認や資材の配置、高所作業の安全装備などをまとめて確認できます。Safie GO 360は設置も簡単です。LTE搭載で通信機能付きのため電源を挿すだけで使用でき、特別な工事や複雑な設定は必要ありません。
Safie GO 360を活用すれば、現場全体を遠隔から確認できるため、確認のための現場訪問の削減につながります。

▼Safie GO 360で撮影した建設現場での360°ビュー映像は以下の動画からご覧いただけます。あわせて参考にしてください。
内装工事におすすめのカメラ「Safie Pocket2 Wide」

セーフィーではバッテリー内蔵で移動中やポータブルでの撮影を想定した「Safie Pocketシリーズ」を提供しています。なかでも、内装工事の現場管理には、「Safie GO 360」と同様の超広角撮影が可能な「Safie Pocket2 Wide」がおすすめです。
「Safie Pocket2 Wide」は大容量バッテリー内蔵で約6時間の連続稼働が可能なため、単管パイプに固定できる取り付け用クリップや三脚を利用して当日の作業場に設置することで作業の進捗を確認できます。また、スクロールやズーム機能を使えば気になる作業箇所に対して簡易的な仕上がり確認なども可能です。
固定型の「Safie GO 360」と違い、「いま見たい箇所」に移動させながら撮影できるので、内装工事の施工管理に最適です。

Safieの現場カメラを導入している工務店の事例
Safieの現場カメラは、大手企業だけでなく、地域密着型の工務店でも導入が進んでいます。Safieを導入している工務店の事例は以下のとおりです。
- フクダハウジング株式会社
- 大鎮キムラ建設株式会社
- ライフデザイン・カバヤ株式会社
フクダハウジング株式会社

新潟県に本社を置くフクダハウジング株式会社は、新築住宅やリフォームなどを手がける、地域密着型のハウスメーカーです。総合建設会社「福田組」のグループ会社として、住宅事業や不動産事業などを展開し、新潟の住環境づくりを支えています。
同社では、ひとりの現場監督が3~4棟の住宅を担当しており、複数の現場を巡回する必要がありました。遠方の現場では移動時間が負担となり、現場監督の労働時間の増加が課題でした。
Safieの現場カメラの導入を検討する際には、現場監督が行っている業務を整理し、遠隔対応できるか検証しました。この検証によって、Safieを活用すれば、移動時間の削減や業務効率化につながることが確認できたため、導入を決断しています。
Safieを導入したことで、基礎工事中の現場では移動時間が最大で従来の1/2まで削減されました。移動時間が減ったため、品質管理や現場チェックなど本来の業務に時間を使えるようになり、現場管理の効率化と施工品質の向上につながっています。
▼フクダハウジング株式会社の導入事例の詳細は、以下のページからご覧ください。
大鎮キムラ建設株式会社

北海道苫小牧市に本社を置く大鎮キムラ建設株式会社は、苫小牧・室蘭・日高・千歳エリアを中心に住宅事業を展開する、地域密着型のハウスメーカーです。地域内で豊富な施工実績を持ち、戸建住宅の建築を多数手がけています。
同社は施工エリアが広く、本社から片道2時間ほどかかる現場もありました。現場監督は、複数の住宅工事を担当しているため、現場を巡回するだけで多くの時間を費やしてしまう状況でした。また、建築現場でごみ投棄などのトラブルが発生したこともあり、防犯対策の必要性も高まっていました。
こうした課題を背景に、遠隔で現場を確認できる仕組みとしてSafieのクラウドカメラを導入しています。現場監督の移動時間を減らすことに加え、建築現場の防犯対策としても活用できる点が、導入の決め手となりました。
導入後は、基礎工事期間中に現場監督が6回訪問していた現場では、1回程度の訪問に減り、1現場あたり最大15時間の移動時間削減につながったケースもあります。移動時間が減ったことで、現場監督はサービス品質の向上や施工管理に、より多くの時間を使えるようになりました。防犯カメラとしての効果もあり、ゴミ投棄などのトラブル抑止にも役立っています。
大鎮キムラ建設株式会社の導入事例の詳細は、以下のページからご覧ください。
ライフデザイン・カバヤ株式会社

岡山県に本社を置く、ライフデザイン・カバヤ株式会社は、中四国エリアを中心に戸建住宅販売やリフォーム、不動産事業などを展開するハウスメーカーです。現在は、九州や沖縄などにも事業エリアを拡大し、住宅事業を幅広く展開しています。
事業エリアの拡大に伴い、現場監督が担当する住宅現場の数も増加していました。拠点から1〜2時間かかる現場もあり、現場訪問の移動時間が負担となっていました。
遠隔臨場の方法として、スマートフォンのビデオ通話も検討されましたが、リアルタイム対応が必要になるため、スケジュール調整の負担が大きいという課題がありました。Safieのカメラであれば、クラウド録画機能によって、リアルタイム視聴だけでなく、録画映像の振り返り視聴も可能です。現場監督が都合のよいタイミングで映像を確認できる点が評価され、導入の決め手となりました。
Safieのカメラの導入により、現場監督が現場を訪問する頻度が減り、移動時間を大幅に削減できました。リアルタイム映像と録画映像を使い分けにより、効率的な情報共有が可能になり、遠隔からのサポート体制も整っています。
ライフデザイン・カバヤ株式会社の導入事例の詳細は、以下のページからご覧ください。
現場カメラを活用し、移動と無駄を減らして現場監督の負担を減らそう
現場監督の残業が多い背景には、建設業界特有の構造的な課題があります。しかし、業務の進め方を見直すことで、負担を軽減することは十分に可能です。
とくに重要なのが、現場への訪問回数を減らすことです。クラウド型の現場カメラを活用すれば、遠隔からでも現場の進捗や安全状況を確認できるため、確認のためだけに現場へ行く必要がなくなります。移動時間を削減できれば、現場監督は品質管理や施工チェックなど本来の業務に集中しやすくなり、残業時間の削減につながります。
中でも、広範囲を一度に確認できる「Safie GO 360」や「Safie Pocket2 Wide」は、住宅の現場管理に適したカメラです。1台で広範囲を見渡せるため、少ない台数でも効率的に現場の状況を把握できます。
Safieでは、カメラの導入だけでなく、業務効率化に向けた現場での活用方法など運用面のサポートも行っています。現場管理の効率化や残業削減を検討している場合は、まずはお気軽にお問い合わせください。
建設現場における現場カメラ運⽤のポイントは以下の資料で解説しているので、あわせて参考にしてみましょう。
- 現場カメラ導入・活用マニュアル
- 防犯・安全管理の強化や遠隔施工管理を実現するための現場カメラ活用方法を業務別に紹介!
※1 出典:“建設業の現状 4.建設労働”.一般社団法人 日本建設業連合会.2025−05.(参照 2026-03-31)
※2 出典:“建設業・ドライバー・医師の働き方改革総合サイト「はたらきかたススメ」-建設業”.厚生労働省.(参照 2026-03-31)
※顧客や従業員、その他の生活者など人が写り込む画角での防犯カメラの設置・運用開始には、個人情報保護法等の関係法令の遵守に加え、写り込む人々、写り込む可能性のある人々のプライバシーへの配慮が求められます。防犯カメラとプライバシーの関係については、こちらの記事で詳しく解説しています。
▶「防犯カメラとプライバシーの関係。事業者が注意すべき設置のポイント」
※カメラの設置に際しては、利用目的の通知を適切に行うとともに、映像の目的外利用を決して行わないことが求められます。適切なデータの取り扱いについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
▶「カメラ画像の取り扱いについて」
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