POPの効果をデータで検証!AIカメラを使った分析方法を解説

POPの効果や役割とは? 効果検証の方法もご紹介

POP広告に販促効果があることは、様々な研究者によって示されています。その一方で、実店舗でのPOPの効果の検証にはデータの取得が欠かせないため、実際にPOPの効果を把握することは簡単ではありません。そこで近年、店舗でのデータ取得を可能にするツールとして活躍の場を広げているのが、AIを搭載したカメラです。

この記事では、まずPOPの効果や役割をまとめたうえで、POPの効果を検証するためにはデータが必要であることを解説。続いて、AIカメラを使ったPOPの効果検証の方法を順を追って紹介し、AIカメラの例としてSafie(セーフィー)のAIカメラ「Safie One(セーフィー ワン)」の機能や特徴を詳しくお伝えします。POPの効果をデータで検証するためのヒントとしてお役立てください。

人数カウント

施策の効果、定量的に測れていますか?
リアルタイムなAI解析で見える化。来店数や混雑状況を計測して、次の施策や接客につなげる。集客力・販売力、業務効率の改善に役立つ、さまざまな機能をご利用いただけます。

POPは販促に効果あり!活用すべき様々な理由

販促に使われるPOP(ポップ)とは、「Point Of Purchase」の頭文字をつなげた略語で、直訳すると「購入する場所」という意味です。ここから、購入する場所、つまり売り場に設置される様々な広告のことを指して使われます。POPに販売を促進する効果があることは様々な研究論文で示されており、店舗でPOPを活用しない理由はないと言っても過言ではないでしょう。

具体的にPOPがどのような役割を果たしているかを細かく考えていくと、商品の魅力を伝えて購買意欲を向上するというわかりやすい効果以外にも、POPの掲示によって商品の認知度を上げ、購入につなげる効果もありそうです。また、POPで商品の説明を行うことでスタッフの接客の手間を省く効果や、どの商品がどこに陳列されているかをPOPで示し、来店客を誘導する役割もあるでしょう。

さらに、POPは店舗全体のイメージ作りにも貢献します。店内に活気を与えるだけでなく、季節に合わせたPOPを設置することで定期的にイメージを変えたり、手作り感のあるPOPで温かみのある雰囲気を生み出したりすることも可能。

POPはこのように実に様々な役割をとおして、店舗の売り上げ向上に貢献しているのです。

POPの効果の検証にはデータが必要

POPに効果があることは実証済みと言えますが、個別のPOPの効果を検証するためにはデータが必要です。より具体的に言えば、特定の一種類のデータではなく、来店客数や店内の特定エリアへの立ち寄り人数、売り場に興味を示した人の数など、複数のデータが求められるのが実態です。

サイト自体にAI解析ツールを組み込むことができるオンラインショップと違って、実店舗でこのようなデータを取るには、AIを搭載したツールが必要になります。

実際に、AIを使って店舗のPOPの効果検証を実施するケースもあります。POPなど販促アイテムによって立ち寄り率の変化を測定したり、店舗ディスプレイによる来店率の変化などを測定することで効果検証が可能です。AIを搭載したカメラを使って人数カウントや滞在時間を測定。入口や売り場を通過した人数、POPのあるエリア内に一定時間以上留まった人数などのデータを取得できるツールが必要です。

AIカメラを使ったPOPの効果検証の方法

ここで言うAIカメラとは、その名のとおりAI(人工知能)を搭載したカメラのことです。従来の防犯カメラと違って、撮影した映像をAIが解析する機能が備わっているため、人物を検知したり、通過した人数を自動的に集計したりすることができます。AIカメラを使えば、これまでは集めることが難しかったデータを取得して蓄積し、様々な分析を行うことが可能になるため、業務課題の解決やマーケティング施策の立案を目的として活用されるケースが増えています。

AIカメラを使ってPOPの効果検証を行う場合、一般的に「立ち入りカウント」などと呼ばれる機能を活用することになります。

まずは、POPを掲示した売り場にAIカメラを設置して売り場全体を撮影し、売り場を通過した人数と、売り場で足を止めて滞在した人数をAIで集計します。売り場内に何秒以上滞在した場合を「売り場で足を止めて滞在した」ものと見なすかは、POPの内容や売り場の広さを考慮して決める必要があるでしょう。

この2つの人数を集計することで、そのエリアを通過した来店客のうち、どの程度の割合の人がそこで足を止めているのかを表す「滞留率」を計算することができます。滞留率を「商品に関心を示した人」の割合ととらえると、これがPOPの集客効果を表すデータとなります。

カメラの映像データと照合しながら、時系列での滞留率の変化を分析すれば、POPを設置する前と後で滞留率がどの程度変化したかを検証することも可能です。さらに、複数のPOPの効果を比較したり、毎日POPの位置やサイズを変えて効果の違いを検証したりすれば、POPの内容やサイズ、設置場所などの改善を重ねて、販促効果の最大化を図ることもできるのではないでしょうか。

SafieのAIカメラ「Safie One」でできること

Safie One

Safie
Safie One

エッジAIを搭載。画像解析による業務効率化も叶えるカメラ

¥41,800 (税込)

外形φ76.5×92.5mm
重さ360g
防水性能なし
ネットワーク接続有線LAN、無線LAN
PoE給電対応
画角水平114° 垂直60°
ズームデジタルズーム 最大8倍
マイク(音声入力)あり
スピーカー(音声出力)あり
暗所撮影対応

クラウド録画サービスでシェアNo.1※の「Safie」も、AIを搭載したカメラを提供しています。

※テクノ・システム・リサーチ社調べ「ネットワークカメラのクラウド録画サービス市場調査(2023)」より、エンジン別カメラ登録台数ベースのシェア(54.1%)

AI-App 人数カウントの機能

1つ目の「立ち入り検知」は、設定したエリア内での人の滞留を検知して、パソコンやスマホに通知を送る機能です。たとえばレジ前が混雑してきた時にそれを検知して通知するように設定すれば、タイムリーにスタッフを補充することができるため、来店客の満足度の向上と機会ロスの最小化を一度に実現することができるでしょう。ほかにも、立入禁止エリアに侵入した人を検知して通知するように設定すれば、不審な行動をリアルタイムで把握することができます。

2つ目の「通過人数カウント」は、設定した検知ラインを通過した人の数を自動で集計する機能です。たとえば店舗の入り口にカメラを設置して来店客の数を集計すれば、店舗全体の集客力を定量的に把握することとなり、商品入れ替えやイベントなどの効果が可視化されます。また、店前の通行人数と来店者数をそれぞれ集計して来店率を計算し、期間別に比較すれば、それぞれの期間の店頭ディスプレイの効果を検証することが可能です。

3つ目の「立ち入りカウント」は、すでに解説したとおり、POPの効果検証に欠かせない機能です。設定したエリアへの人の立ち入りを検知し、立ち入った人数を自動で集計するもので、POPなどの効果検証に役立つほか、店内の各エリアの魅力度を定量的に計測することもできます。

高画質で高感度の「Safie One」なら、従来の防犯カメラでは判別不可能だった文字もくっきりと映し出すことが可能。ワイド・ダイナミック・レンジ(WDR)を搭載しているため、従来のカメラでは逆光や陰で判別できなかった部分もくっきり鮮明に記録します。ナイトビジョンモードをオンにすれば、夜間など光の少ない環境でも、店舗の隅々までをしっかりと録画できます。

電源とインターネットにさえ接続すれば置くだけで使える、設置の簡単さも「Safie One」の魅力です。さらに、内蔵マイク・スピーカー、Bluetoothを標準搭載しているため、離れた拠点間のコミュニケーションや遠隔での接客にも活用できます。

AIだけじゃない!Safieのクラウドカメラの魅力

「Safie One」を含むSafieのクラウドカメラの最大の特徴は、パソコンやスマートフォンを使ってリアルタイムでどこからでもカメラの映像を確認できることです。

Safieのカメラなら、複数のカメラを一覧で表示したり、見たいカメラだけをソートして表示したりすることも可能なので、店舗内外に多数のカメラを設置する場合でも、効率よく映像を確認することができます。ほかにも、タイムマシンのように過去の映像を振り返ったり、必要な部分の映像をムービークリップとして保存したりと、様々な機能が標準搭載されているため、幅広い用途でお役立ていただけます。

そんなSafieのカメラの特徴を一言で言えば、高画質かつ高セキュリティで、使いやすいこと。テレビと同等のくっきりなめらかな映像で、細かな部分まで正確に把握することが可能です。録画データはもちろん、ユーザーやカメラが利用する通信経路も暗号化されているので、セキュリティの面でも安心してお使いいただけます。さらに、視聴画面では直観的な操作が可能で、使いやすさに定評があります。

充実した機能を備えていながら、低価格で利用できる点もSafieの防犯カメラの特徴です。毎月のクラウド利用料金は7日間の録画プランだと1台1,320円(税込)と、大変手ごろに設定されています。最もよく利用されている30日間の録画プランでも、税込みわずか2,200円。設置が簡単な「Safie One」の場合、毎月のクラウド利用料金とは別にかかる初期費用は、41,800円の本体料金のみです。今回ご紹介した「AI-App 人数カウント」をご利用いただく場合は、オプションとして月額5,500円(税込)で付けることが可能です。

終わりに

POPには販売を促進する効果があることが立証されていますが、POPの果たす役割を細かく検討していくと、商品の魅力を伝えたり認知度を上げたりする以外にも、様々な役割を通じて店舗の売り上げ向上に貢献していることがわかります。その一方で、POPの効果を検証するためにはデータが必要であり、実店舗においてはAIを搭載したツールの導入が欠かせません。

この記事では、AIカメラを使ったPOPの効果検証方法を解説しましたが、AIカメラには他にも様々な機能が搭載されており、マーケティングや店舗の業務改善に幅広く役立てることができます。

AIカメラSafie One
かしこくなるAIカメラ「Safie One」
エッジAIを搭載し、計測・検知を行うことで映像解析をより便利にします。