学校・大学の防犯カメラ設置理由。必要性と注意点や活用事例も

学校に防犯カメラを設置する理由

学校に防犯カメラが設置される例はもとより少なくありませんでしたが、近年は学校でのトラブルが増えていることもあって、設置は増加傾向にあるようです。ただし、学校への防犯カメラ導入にあたっては、注意すべき点や検討すべき点が色々とあります。

この記事ではまず、学校や保育園などに防犯カメラを設置すべき理由や設置で得られる効果、そして設置に際して注意すべき点を解説します。その上で、小中学校や高校・大学などに共通するカメラを設置すべき場所を挙げ、学校で活用しやすい「クラウド型」の防犯カメラの特徴や機能をお伝えします。

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学校や幼稚園・保育園に防犯カメラを設置する理由

文部科学省が全国の学校や幼稚園を対象に行った調査によると、平成30年時点での学校の防犯カメラ設置率は58.1%でした(文部科学省:学校安全の推進に関する計画に係る取組状況調査〔平成30年度実績〕)。3年前の調査時点の47.7%から10ポイント以上上昇していたことから、学校への防犯カメラの導入は増加傾向にあったと言えます。

学校では、不審者の侵入や誘拐といった部外者による犯罪の危険性もあるほか、盗難やいじめ、ハラスメント、人間関係のトラブルなども考えられます。学校の敷地は広く、教員の目が届かない場所も多くあるため、防犯カメラを設置してこうしたリスクに備えるのは自然な流れと言えるでしょう。

学校などに防犯カメラを設置する時の注意点

このように防犯カメラは学校で起こりうる様々な問題の防止と解決に役立ちますが、導入に当たっては注意すべき点がいくつかあります。

プライバシー保護

毎日を学校で過ごす生徒や教員のプライバシーを侵害することのないよう、防犯カメラの設置位置や画角は十分に検討する必要があります。また、保護者から理解を得ることも不可欠ですので、生徒と保護者への十分な説明は徹底しましょう。

管理体制の構築

防犯カメラで取得する映像データのうち、個人を特定可能なものは個人情報に該当する可能性があります。

学校は公共の場にあたるため、防犯カメラの運用規定を策定し、その中で設置目的や管理責任者、録画データの管理方法、苦情への対応方法などを詳しく取り決める例も多く見られます。

公立学校の場合:自治体からの予算の承認

公立学校の場合は、防犯カメラの設置に際して自治体からの予算の承認が必要となる点にも注意が必要です。学校内のどこにどのような目的でどの製品を設置するのか、といった細かな部分までを決定して自治体の了承を得る必要があるため、導入は計画的に進めていく必要があるでしょう。

学校のどんな場所に防犯カメラを設置するか

それでは、防犯カメラは具体的に学校のどんな場所に設置されているのでしょうか。ここでは、主な設置場所と設置目的を個別に見ていきます。

校門

学校に防犯カメラを導入する最大の理由は、不審者の侵入に備えることでしょう。したがって、防犯カメラの設置場所として一番に挙がるのが正門や裏門を含む校門です

。威圧感を与えて侵入を思いとどまらせるためにも、目立つ位置に大きめの防犯カメラを設置するのが効果的と考えられます。

廊下・階段

学校内での様々なトラブルを抑制するには、生徒や教員の共用部分である廊下や階段への設置も有効です。侵入者が入り込んでしまった場合にも、廊下や階段にカメラがあれば動きを追跡することが可能になります。

ただし、生徒たちが委縮してしまわないように、こうした場所に設置するのは目立たないドーム型の防犯カメラが望ましいでしょう。

駐輪場・ロッカー・部室

駐輪場やロッカー、部室といった空間では、盗難や自転車のタイヤをパンクさせるなどの問題が起こりえます。特に部室には、貴重品を含む私物が無防備に置かれる場合があり、犯罪が起こりやすい場所であると言えます。

こうした場所は比較的人目につきにくく、いじめやハラスメントが行われる可能性もあるため、プライバシーの侵害にあたらない形で防犯カメラの設置を検討したいところです。

プール

学校のプールを部外者が無断で使用するケースがあるため、プールの周囲にも防犯カメラがあるとよいでしょう。こうした場合にしっかりと証拠を残せるよう、プライバシーに配慮した上で防犯カメラを設置できるとよさそうです。

通学路や校庭

生徒のリスクは、学校の屋内よりも通学路や校庭など屋外の方が高いかもしれません。生徒が校庭でケガをしたり、危険な行為をおこなっている場合にも状況を確認できます。通学路は、敷地外であるため学校だけの判断では決められませんが、学校の周囲に防犯カメラを設置することも検討してみましょう。

学校などでの活用ならクラウド防犯カメラが便利

このように、学校では様々な場所に防犯カメラの設置が求められるため、リアルタイムで複数台のカメラ映像を複数人が確認できる、クラウド型の防犯カメラが便利です。

クラウド録画サービスでシェアNo.1の「Safie」のクラウド防犯カメラなら使いやすさにも定評があるため、ICT機器の運用に慣れた教員がいない学校であっても、安心して利用していただけるでしょう。(※No.1:株式会社テクノ・システム・リサーチが調査した「2022年ネットワークカメラのクラウド録画サービス市場調査」より。)

Safieの防犯カメラの大きな特徴は、高画質かつ高セキュリティであること。テレビと同等のくっきりなめらかな映像で、細かな部分まで正確に把握することが可能です。セキュリティ対策の水準は高く、録画データはもちろん、ユーザーやカメラが利用する通信経路も暗号化されています。生徒や保護者から理解を得るためにも、セキュリティ対策がしっかりしていることは大きなポイントではないでしょうか。

視聴画面では直観的な操作が可能で、導入いただいている多くの企業から使いやすさを高く評価されています。複数のカメラの映像を一覧で表示できるのはもちろん、動体検知機能が搭載されているので、人の出入りが少ない場所で動きがあれば、その部分だけを効率よく確認することができます。

他にも様々な充実した機能を備えていながら、低価格で利用できる点もSafieの防犯カメラの特徴です。最もよく利用されている30日間の録画プランでも、毎月のクラウド利用料金は税込みでわずか2,200円です。本体料金はこれとは別に必要ですが、このあと紹介する高機能なモデルでも、5万円台から6万円台です。

学校や幼稚園、保育園におすすめの防犯カメラと活用事例

この記事の締めくくりとして、学校などでの活用におすすめできるクラウド防犯カメラを2種類ご紹介します。さらに、活用イメージをふくらませていただけるよう、保育園での実際の活用事例を詳しくお伝えします。

i-PRO WV-U1532LA(SF)

i-PRO WV-U1532LA(SF)

i-PRO
WV-U1532LA(SF)

防犯抑止効果の高いガン型カメラ

¥70,840 (税込)

外形奥行262mm 高さ112.5mm 幅112.5mm
重さ860g
防水性能IP66
ネットワーク接続有線LAN
PoE給電対応
画角水平43°~100° 垂直24°~56°
ズーム
マイク(音声入力)なし
スピーカー(音声出力)なし
暗所撮影対応

「バレット型」などと呼ばれるハウジング一体型で存在感があるカメラです。-30℃から+50℃の幅広い気象条件下で動作するよう設計されており、IP66に準拠した防水・防塵性能も備えているため、屋外設置に適しています。また、IK10の耐衝撃性能により、外部からの衝撃に強いのも特徴です。

さらに、電動バリフォーカルレンズ搭載で、「設置場所から遠く離れた場所を見守りたい」といったニーズに適しています。校門や駐輪場、通学路等の防犯におすすめのカメラです。

VIVOTEK FD9166-HN(SF)

FD9166-HN(SF)

VIVOTEK
FD9166-HN(SF)

コンパクトで暗闇に強い定番のドーム型屋内向けカメラ

¥54,780 (税込)

外形Ø 90 x 50 mm
重さ150 g
防水性能なし
ネットワーク接続有線LAN
PoE給電対応
画角水平109° 垂直60°
ズーム
マイク(音声入力)あり
スピーカー(音声出力)なし
暗所撮影対応

直径90mmとコンパクトでスタイリッシュな、屋内向けの小型ドーム型カメラです。10mまで照射可能な赤外線機能IRカメラを搭載しているので、暗闇での撮影に強いのが特徴です。さらに、WDR Pro搭載で、明るいところと暗いところが混在する映像も鮮明に撮影することが可能。逆光など高コントラストの環境下でも鮮明に撮影ができます。

ドーム型カメラの中では非常に小型で、設置が難しい環境でも簡単に設置することが可能です。学校内の廊下や階段、ロッカー、部室などへの設置に適しているでしょう。

保育園での活用事例:東京児童協会さま

東京都内で認可保育園18園、認定こども園3園を運営するONEROOF ALLIANCE グループ社会福祉法人東京児童協会さまは、都内最大級の社会福祉法人です。保育施設では職員が子どもたちから目を離さずに複雑な業務を行う必要がありますが、そんな現場の負担を軽減するために導入されたのがSafieのクラウド防犯カメラでした。

園内では、過去に備品が壊れてしまうトラブルがあったそう。そこで、園の入り口から事務所までを防犯カメラで確認できるようにしたところ、同じようなトラブルがなくなり、職員の心労が減ったといいます。

さらに、防犯カメラの設置をきっかけに、職員の事務所内での振る舞いが改善され、職場の雰囲気もよくなったそうで、次のようなコメントをいただきました。

「大勢の子ども、大人が出入りする保育園では大小、様々なトラブルがつきものです。トラブル解決の際、重要になるポイントが正確な記録です。職員や子供の状態をしっかり記録しておくことで、トラブルの解決だけではなく、問題を未然に防ぐことにも役立っています。」

東京児童協会さまでの防犯カメラ活用事例は、こちらの記事で詳しくお読みいただけます。

終わりに

学校への防犯カメラの導入は増えており、今後もその傾向は続きそうです。不審者の侵入など部外者による犯行だけでなく、いじめやハラスメントなど学校内で起こる問題への対策としても、防犯カメラは役立ちます。

一方で、導入に際してはプライバシーへの配慮や管理体制の構築など、十分な注意が求められる点も複数あります。この記事の内容を参考に、どんな場所にどんな目的で設置するのかをしっかりと検討するとよいでしょう。

クラウド型の防犯カメラなら、学校内にタイプの異なる多数のカメラを設置しても、一覧で映像を確認することができるため、学校全体の安全対策をスムーズに実現するのに適しています。Safieのクラウド録画サービスについてもっと詳しく知りたい方は、お気軽にお問い合わせください。

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