工事現場などに「現場カメラ」(現場用カメラ)を導入すると、作業効率が向上したり、本社とのコミュニケーションが強化されたりするなどの効果があります。導入するカメラを選ぶときは、設置や移設が容易かどうか、用途に合っているかどうかなどのポイントを押さえることが重要です。
本記事では、「現場カメラ」を導入するメリットやカメラの選び方を解説します。さらに、おすすめの現場カメラを紹介するため、ぜひ参考にしてください。
目次
「現場カメラ」を導入するメリット
工事現場などで使われるカメラのことを「現場カメラ」や「現場用カメラ」と通称で呼ぶことがあります。現場カメラを導入する主なメリットは、次の5つです。
- 作業効率の向上
- 本社と現場のコミュニケーション強化
- 防犯対策・盗難対策
- 遠隔臨場
- 人材育成や技術伝承への活用
それぞれのメリットを解説します。
作業効率の向上
現場カメラを導入するメリットのひとつは、作業効率の向上です。カメラで管理ができれば、広い現場を歩いて確認する必要はなくなります。複数の工事現場が点在していても、本社や支社にいながら稼働状況や進捗状況をリアルタイムに把握できるでしょう。
また、現場カメラでの映像をクライアントや関係者と共有できれば、報告の効率化にもつながります。
本社と現場のコミュニケーション強化
現場カメラを導入すると、本社と現場のコミュニケーション強化に役立ちます。同じ映像を共有しながら、本社と現場はコミュニケーションが取れるため、意思疎通もスムーズです。離れた本社の社員からの指示出しも的確になるでしょう。
事故やトラブルが生じた場合もすぐに状況を確認できるため、迅速な解決を期待できます。トラブルの詳細を後から映像で確認できれば、なぜ事故やトラブルが起こったのかの確認が可能です。原因をもとに、効果的な予防策を立てられ、同じような事故やトラブルを未然に防げます。
防犯対策・盗難対策
現場カメラは、防犯対策や盗難対策としても有用です。工事現場では、工事が終了するまで資材や機械はそのまま現場に置かれています。そのため、常に盗難のリスクにさらされているといえるでしょう。
資材や機械だけでなく、事務所のなかのパソコンやコピー機なども狙われます。とくに工事現場の夜間は、人目がなくなるため、防犯対策や盗難対策は必須です。
工事現場に現場カメラを導入すれば、犯罪や盗難の抑止力となります。万が一、盗難が生じた場合も、映像を警察に提出でき、早期の解決を見込めるでしょう。
遠隔臨場
現場カメラは、遠隔臨場にも役立ちます。遠隔臨場とは、ウェアラブルカメラやネットワークを駆使し、離れた場所から臨場を行うことです。国土交通省の定義によると「材料確認」「段階確認」「立会」を遠隔で行うこととされています。
遠隔臨場とは、動画撮影用のカメラ(ウェアラブルカメラ等)によって取得した映像及び音声を利用し、遠隔地から Web 会議システム等を介して「段階確認」、「材料確認」と「立会」を行うことを言います。
※1 出典:“建設現場における遠隔臨場に関する実施要領(案)”.国土交通省 大臣官房技術調査課.2022−3,p-2.(参照 2024-9-10)
遠隔臨場が可能であれば、現場間を移動する時間や費用を削減できます。労働時間の短縮にもつながるでしょう。
人材育成や技術伝承での活用
現場カメラで撮影した映像は、人材育成や技術伝承に利用できます。特殊な技術が必要な現場では、映像を残しておくことで技術伝承が可能です。学ぶ側も、映像で何回も確認できるため、理解度も深まります。
導入する現場カメラの選び方
現場にカメラを導入する場合は、次のポイントを確認しながらカメラを選ぶことが大切です。
- 設置や移設や容易か
- 電源を確保できるか
- 操作性はスムーズか
- 用途に合っているか
- 過酷な環境下でも利用できるか
それぞれのポイントについて解説します。
設置や移設は容易か
現場カメラを導入する場合、設置や移設が容易かどうかは重要なポイントです。とくに次のポイントをきちんと確認しましょう。
- 配線工事が不要
- ネットワーク設定が不要
- 専用機器の購入が不要
現場カメラを導入する場合、配線工事が不要なカメラがおすすめです。インターネット接続が可能なクラウドカメラであれば、撮影した映像や音声はクラウド上に保管されるため、カメラ本体と録画機、モニターを配線でつなぐ必要はありません。配線が電源ケーブルのみになれば容易に設置でき、また移設も簡単に行えるでしょう。
現場カメラを選ぶときは、ネットワーク設定も重要です。無線LAN回線ではなくLTE回線のカメラを選べば、通信環境を整える必要もなく、面倒なネットワークの設定も必要ありません。
ほかにも専用機器の購入が不要なことも大切です。持っているパソコンやスマートフォンで映像を確認できれば、追加で専用機器を購入する必要がなく、コスト削減につながります。
現場カメラには、固定設置タイプとウェアラブル(ポータブル)タイプの2つがありますが、三脚などを使ってウェアラブルタイプを固定して利用するのもよいでしょう。1台で2役、3役と幅広く使えるカメラがおすすめです。
電源を確保できるか
現場カメラを導入するときは、電源の確保が必要です。固定設置タイプの場合は電源が確保できるか、ウェアラブルタイプの場合はバッテリー性能が十分かどうかを確認しましょう。
ウェアラブルタイプの場合、ヘルメットや作業着に着けて利用するため、1日中バッテリーが切れないかどうかが重要なポイントです。バッテリー駆動時間が最大8時間あれば、日中の充電は必要ないでしょう。
固定設置タイプで電源の確保が難しい場合は、ソーラー充電に対応しているカメラを検討するのも手段のひとつです。
操作性はスムーズか
現場カメラは、操作性がスムーズかどうかも大切なポイントです。工事現場は、足場が悪かったり過酷な状況だったりするため、片手でも使える操作性の高さや扱いやすい軽量さが欠かせません。ウェアラブルタイプであれば、高い操作性と軽量さの両方を実現できます。
用途に合っているか
現場カメラを導入する場合、用途に合っているかどうかを確認することが重要です。防犯や盗難対策が目的であれば、固定設置タイプのカメラがよいでしょう。さらにバレット型のカメラであれば、カメラの存在をアピールでき抑止力にもなります。
遠隔臨場が目的であれば、ウェアラブルタイプがおすすめです。手でカメラを持つ必要がなく、ハンズフリーで作業しながらコミュニケーションができます。
過酷な環境下でも利用できるか
工事現場にカメラを導入する場合、過酷な環境下でも利用できるかの確認は必須です。現場カメラは屋外で利用することが多く、防水・防塵機能は欠かせません。雨に濡れても大丈夫で、砂埃のひどい状況でも問題なく作動するカメラを選びましょう。
工事現場の場合、IP66以上の防水・防塵性能を備えたものを選ぶとよいでしょう。
おすすめの現場カメラ
ここでは、現場カメラにおすすめの固定設置タイプとウェアラブルタイプを紹介します。おすすめの現場カメラは、次の2つです。
- 固定設置タイプのクラウドカメラ「Safie GO(セーフィーゴー)シリーズ」
- ウェアラブルクラウドカメラ「Safie Pocket(セーフィーポケット)シリーズ」
それぞれのカメラについて詳しく解説します。
固定設置タイプなら「Safie GO(セーフィーゴー)シリーズ」
「Safie GO シリーズ」は、固定設置タイプのクラウドカメラです。現場で、コンセントにさすだけですぐに使えます。自分で簡単に設置できるため、工事費もかかりません。コンパクトなサイズ感で、移設も簡単です。
「Safie GO シリーズ」は、IP66の防水防塵性能があるので、屋外の厳しい環境下でも使用に耐えられます。またSIMカードを搭載しておりカメラ単体でLTE通信が可能なため、撮影した映像や音声は自動的にクラウド上に保管されます。
モデル | 画像 | 特長 | 防水防塵 |
---|---|---|---|
Safie GO 180 | 180度の広角レンズ | IP66 | |
Safie GO 360 | 360度全方位を撮影 | IP66 | |
Safie GO PTZ | PTZ操作が可能 | IP66 | |
Safie GO PTZ Plus | GPS搭載で設置位置を確認 | IP66 | |
Safie GO PTZ AI | エッジAI搭載で人物検出可能 | IP66 |
ウェアラブルタイプなら「Safie Pocket シリーズ」
「Safie Pocket シリーズ」は、ウェアラブルタイプのクラウドカメラです。撮影しながら通話ができるため、遠隔臨場や遠隔サポートに向いています。カメラ単体でLTE通信が可能、面倒なネットワーク設定が不要なため電源を入れるだけで撮影が可能です。
また、ウェアラブルタイプですが、三脚などで簡単に設置でき、簡易的な固定カメラとしても利用できます。デジタルズームやモバイル充電、手ぶれ補正対応と機能性も抜群です。バッテリーを入れても約180gと軽量のため、操作性もスムーズで作業の邪魔になりません。
Safie Pocketシリーズの主な特徴
- 小型&軽量で手のひらにおさまるコンパクト設計
- バッテリーと通信モジュールを筐体内に納めたオールインワン仕様
- 大容量バッテリー内蔵で最大8時間の連続稼働
- IP67の堅牢な筐体で屋外利用も安心
- 手振れ補正機能で長時間モニタリングが可能
- 動体撮影時でもノイズが入りにくい高画質設定
モデル | 画像 | 特長 | 防水防塵 |
---|---|---|---|
Safie Pocket2 | シンプルな機能構成のエントリーモデル | IP67 | |
Safie Pocket2 Plus | 遠隔業務に必要な機能をフルパッケージ | IP67 |
映像はパソコンやスマートフォンからいつでも視聴可能
Safieのクラウドカメラで撮影された映像は、手持ちのパソコンやスマートフォンからいつでも確認できます。現場に行かなくても進捗状況を確認でき、作業効率の向上を見込めるでしょう。夜間の映像も鮮明で、防犯や盗難防止としても重宝します。映像をシェアするのも容易なため、本社と現場とのコミュニケーションもスムーズに進むでしょう。
現場カメラに「Safie GOシリーズ」と「Safie Pocketシリーズ」がおすすめ!
工事現場にカメラを導入することで、作業効率の向上や本社と現場のスムーズなコミュニケーションが期待できます。さらに遠隔臨場も可能で、遠く離れた現場まで出向く必要もありません。本社から離れた複数の現場を一括管理できるのもメリットです。また、撮影された映像や音声は、人材育成や技術伝承にも活用できます。
導入するカメラを選ぶときは、設置や移設が簡単で、用途に合ったものを選ぶことが大切です。また工事現場という過酷な環境下でも、問題なく作動するように防水・防塵機能がついたものを選びましょう。
工事現場への導入におすすめなのが、「Safie GOシリーズ」と「Safie Pocketシリーズ」です。どちらもカメラ単体でLTE通信が可能なため、インターネット回線が不要で簡単に導入できます。クラウド上に保管された映像を関係者とシェアするのも容易です。本社と工事現場とのコミュニケーションツールとしても大いに役に立つでしょう。
- レンタルサービス「Safie Pocketシリーズ」「Safie GO」のご紹介
- 「Safie Pocketシリーズ」「Safie GO」の活用方法を事例を交えながらご紹介をしています。
※ セーフィーは「セーフィー データ憲章」に基づき、カメラの利用目的別通知の必要性から、設置事業者への依頼や運用整備を逐次行っております。
※当社は、本ウェブサイトの正確性、完全性、的確性、信頼性等につきまして細心の注意を払っておりますが、いかなる保証をするものではありません。そのため、当社は本ウェブサイトまたは本ウェブサイト掲載の情報の利用によって利用者等に何らかの損害が発生したとしても、かかる損害については一切の責任を負いません。