防犯カメラの電気代はどのくらい?電力量を抑える最適解は?

防犯カメラの電気代を抑える方法

防犯カメラの存在は犯罪者に対して抑止力となり、犯罪発生率の低下にも寄与することから、公共の場や商業施設において多く設置されるようになりました。

それに伴い、多くのオフィスや自宅にも防犯カメラが設置されるようになっています。しかし、24時間365日稼働し続ける防犯カメラは、毎月の電気代が心配と思われる方も多いのではないでしょうか。

本記事では、1ヶ月にかかる防犯カメラの電気代の目安、電気代が安い機器について解説します。

防犯カメラに必要な機器と電気代

電気料金がかかる防犯カメラシステムの機器はカメラだけではありません。レコーダーやモニターなど、それぞれに必要な電力量も異なります。まずは、防犯カメラシステムに必要な機器とおおよその電気代についてそれぞれ解説します。

なお、電気料金単価は、「公益社団法人 全国家庭電気製品 公正取引協議会」が全国の電気代から算出した目安単価「31円/kWh(税込)」を参考にしております(※1)。そのため、お住まいの地域の料金単価によって電力料金は異なる点にご留意ください。

※1 出典:“公益社団法人 全国家庭電気製品 公正取引協議会|よくある質問 Q&A”.公益社団法人 全国家庭電化製品公正取引協議会(参照 2024-6-11)

カメラ単体|約44.6円 / 月

防犯カメラシステムに最低限で必要な機器はカメラ本体のみです。ただし、レコーダーを内蔵した機種やスマホから閲覧できる機種もあるため、一体型カメラの場合はカメラ単体に比べると消費電力も異なります。

カメラ単体にかかる電気代は、一般的には0.5〜2W程度の電気を消費します。電気代の目安を31円/kWhとして、2Wの防犯カメラを連続稼働させた1ヶ月の電気代は44.6円程度であることがわかります。

一体型カメラ|約334.8円 / 月

レコーダーやネットワーク機能を搭載したカメラの場合、稼働する機器が増えるため消費電力も大きくなります。15W程度の消費電力が必要であるため、電気代の目安を31円/kWhとして、1ヶ月の電気代は334.8円程度です。

レコーダー|約446.4円 / 月

レコーダーは複雑な電子回路を稼働させる必要があり、カメラ単体に比べて電気代も高額になります。20W程度の消費電力が必要なため、電気代の目安を31円/kWhとして、1ヶ月にかかる電気代は446.4円程度です。

モニター|約446.4円 / 月

防犯カメラのモニターは、24時間稼働させる必要はありませんが、およそ20W程度と高い消費電力がかかります。常にセキュリティを高めるには24時間30日稼働させる必要があり、その場合の1ヶ月の電気代は446.4円程度です。

空調代|約1,500円 / 月

防犯カメラやレコーダーを正しく動作させるには、室温についても適正な温度に保たなければなりません。高熱により電子回路の不具合が発生したり、機器の寿命が短くなったりする危険性があるためです。特にレコーダーは屋内に設置されることが一般的であるため、猛暑日や真冬日にはエアコンで温度調整が必要になるケースもあります

エアコンの消費電力は400〜2,000W程度とかなり高い消費電力が必要ですが、常に最大出力を消費しているわけではありません。そのため、電気料金については、資源エネルギー庁の省エネラベル★★★☆☆3.0程度の機種を参考にします(※2)。

※2 出典:”統一省エネラベルに関する資料” .経済産業省 資源エネルギー庁.2022-10-1 (参照 2024-6-11)

省エネラベル3.0程度の年間電気量は18,000円であるため、1ヶ月にかかる空調代は1,500円程度です。あくまでも年間の平均値であり、夏場や冬場は特に電気代が上昇します。逆に過ごしやすい気候の場合、電気代はほとんどかからないでしょう。

電気代の目安は1ヶ月334〜2,437円程度

防犯カメラにかかる電気代は、機器それぞれの電気代を合計して1ヶ月あたり334円〜2,437円程度になります。それぞれの状況に応じた電気代は表のとおりです(※3)。

カメラ機種空調なし空調あり
一体型カメラ(15W)約 334 円 / 月約 1,834 円 / 月
カメラ単体(2W)
レコーダー(20W)
約 491 円 / 月約 1,991 円 / 月
カメラ単体(2W)
レコーダー(20W)モニター(20W)
約 937 円 / 月約 2,437 円 / 月

※電気代の目安単価は31円/kWh(全国家庭電気製品 公正取引協議会より)で算出

※3 出典:“公益社団法人 全国家庭電気製品 公正取引協議会|よくある質問 Q&A”.公益社団法人 全国家庭電化製品公正取引協議会(参照 2024-6-11)

電気代がもっとも安いシステムは「一体型カメラ」

電気代がもっとも安いケースは、レコーダーやネットワーク機器を搭載した一体型カメラであり、空調が必要ない環境では約334円 / 月であることがわかりました。 また、もっとも高いケースでは、カメラ単体、レコーダー、モニターが分離したケースであり、空調が必要なケースでは約2,437円 / 月の電気代がかかります。

機器が分離している防犯カメラシステムほど消費電力が高くなる傾向にあり、一体型カメラであれば、消費電力は抑えられる傾向にあります。また、レコーダーは屋内に設置するケースがほとんどであり、耐熱性能の高い機種でなければ空調代も計算しなければなりません。

コラム|消費電力を抑えると環境保護につながる

ここまで防犯カメラの電気代について解説しましたが、消費電力を抑えるメリットは電気料金だけの話ではありません。日本の家庭部門のエネルギー消費量は年々増加しており、2022年の環境省の統計調査によると、各家庭が年間に排出するCO₂量は2.88トンと算出されています。このうち電気による排出は全体の65.3%に及ぶ1.88トンです(※4)。

※4 出典:“家庭部門のCO₂排出実態統計調査” .環境省.2022-3(参照 2024-6-11)

つまり、電気料金を抑える工夫は、金銭的な節約につながるだけでなく、地球環境の悪化を防ぐことにもつながる重要な施策です。たとえばセーフィーのクラウド録画サービスをご利用いただければ、各家庭でかかるレコーダーや空調の消費電力を専用のデータセンターで一括して担うことができ、電力消費の効率性が格段に高まります

公共バスを利用することで、各家庭の自家用車の排ガス量を減らせるように、電力消費の大きな機器をデータセンターにまとめることでCO₂排出量の低減にもつながります。

まとめ

防犯カメラの電気料金は、一体型であるほど消費電力を抑えられ、レコーダーやモニターが分離するほど消費電力は高くなります。また、防犯カメラやレコーダーを屋内に設置すると空調代も必要になる可能性が高くなります。

このような消費電力の大きな機械を設置する場合、なるべくデータセンターで一括して処理した方が電力効率は高まります。必要とする機器の数が圧倒的に少なくなるためです。

セーフィーではクラウド録画サービスにより、レコーダーやモニターの必要ない防犯カメラシステムを提供しています。自宅やオフィスの様子をスマホから遠隔で確認することができ、第三者にカメラへアクセスさせない堅牢なセキュリティ性能を整えています。

セーフィーのクラウドカメラであれば、レコーダーや専用モニターは不要なため、電気代が抑えられます。もし電気料金を抑えて防犯カメラを設置したい場合、セーフィーのクラウド録画サービスもぜひご検討ください。

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