防犯カメラの購入目的や判断基準は幅広いため、ご自身のケースではレンタルと購入のどちらがよいかわからないという方もいるのではないでしょうか。
本記事では、防犯カメラのレンタル活用について詳しく解説します。購入との違いやメリット・デメリット、レンタル契約時の注意点など、防犯カメラを最適に導入するための情報もまとめています。
セーフィーでは、建設・工事現場向けのカメラレンタル(法人専用)と、個人・法人向け防犯カメラ販売の両方を行っています。特に建設・工事現場でのセキュリティ対策に悩む担当者や、店舗・オフィス・自宅などでの防犯対策をお考えの方々は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
防犯カメラのレンタルと購入における特徴の違い

防犯カメラを導入する方法として、レンタルと購入にはそれぞれ以下のような違いがあります。メリット・デメリットを判断する前に、理解しておきましょう。
※セーフィーの防犯カメラレンタルサービスは、建設・工事現場向けの法人様のみご利用いただけます。
レンタル | 購入 | |
一般的な利用期間 | 短期(1カ月~1年など) | 長期(1年以上) |
カメラの所有権 | レンタル提供会社 | 購入者 |
導入費用 | レンタルパック料金 | 購入にかかわる全額 |
修理・メンテナンス費用 | レンタル提供会社負担 ※パック料金に含まれる場合が多い | 利用者負担 ※メーカー保証期間を除く |
レンタルは一般的に短期で使用する場合に、購入は長期で使用する場合に適しています。
建設・工事現場など、使用期間が明確に決まっている場合には、必要な期間だけレンタルするのが経済的な選択肢となります。
一方で、防犯カメラの購入は、長期間にわたって使用する場合や、個人のお客様、様々な業種の法人のお客様におすすめの選択肢です。導入費用や維持費用などはかかるものの、長期的に見ればレンタル料と比較して月々の費用負担が少なくなり、トータルコストを抑えられる場合が多いです。
防犯カメラをレンタルするメリット・デメリット
防犯カメラのレンタルを検討する前に、メリットとデメリットを事前に理解しておくことが重要です。最適な判断をするために、両側面を理解しておきましょう。
メリット | デメリット |
・初期費用を抑えられる ・工期に合わせた短期間の利用ができる ・契約にメンテナンス費用が含まれる場合が多い | ・長期間利用するとトータルコストが高くなる可能性がある ・違約金が発生する場合がある |
防犯カメラをレンタルするメリット
防犯カメラをレンタルするメリットは、主に以下の3つです。
- 初期費用を抑えられる
- 工期に合わせた短期間の利用ができる
- 契約にメンテナンス費用が含まれる場合が多い
防犯カメラをレンタルする場合、カメラ本体を購入する必要がないため、初期費用を抑えられる点が大きなメリットです。建設・工事現場など、プロジェクトの期間が明確に決まっている場合、30日間などの短期間から利用できるレンタルが適しています。プロジェクトの延長や短縮にも対応しやすく、現場の状況に合わせて柔軟な運用が可能です。
また、屋外の厳しい環境で使用される防犯カメラは故障リスクも考慮する必要があります。レンタルの場合は利用プランによっては故障時の修理やメンテナンス費用が契約に含まれているため、予期せぬ出費を抑えられます。
防犯カメラをレンタルするデメリット
防犯カメラをレンタルするデメリットは、以下が挙げられます。
- 長期間利用するとトータルコストが高くなる
- 違約金が発生する場合がある
防犯カメラをレンタルする場合、初期費用が抑えられる利点はありますが、同じ現場で長期間にわたり防犯カメラが必要な場合、累積レンタルコストが増大する点を考慮する必要があります。長期間の大規模工事では、トータルコストを計算して判断することをおすすめします。
また、工期の短縮などで予定より早く防犯カメラが不要になった場合、契約条件によっては中途解約時に早期返却手数料が発生する場合があります。契約時には最低利用期間や解約条件をしっかり確認しておくことをおすすめします。
建設・工事現場でのカメラ導入について、レンタル期間などの判断が難しい場合は、セーフィーまでご相談ください。現場の規模や期間、用途に合わせて最適なプランをご提案いたします。
防犯カメラを購入するメリット・デメリット
防犯カメラを購入するという選択肢に焦点をあて、メリットとデメリットを詳しく解説します。店舗やオフィス、自宅などで防犯カメラの導入をお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
メリット | デメリット |
・長期間の利用でトータルコストを抑えられる ・購入時からメーカー保証がついてくる ・設置場所や用途に合わせて選定できる | ・初期費用が高くなる ・いずれはリプレイスが必要になる ・保証期間後の故障は自己負担となる |
防犯カメラを購入するメリット
防犯カメラを購入するメリットは、主に以下の3つです。
- 長期間の利用でトータルコストを抑えられる
- 購入時からメーカー保証がついてくる
- 設置場所や用途に合わせて選定できる
防犯カメラを購入する場合、初期費用はまとまった金額になるものの、長期間使用することでトータルコストの面での優位性が出てきます。クラウドカメラの場合は月額のクラウドサービス利用料が継続的に発生しますが、カメラ本体は一度購入すれば長く使用できます。
新品製品の購入時は基本的にメーカー保証が3~5年付帯するため、初期不良が起こっても対応が可能です。
また、購入の場合は長期間使用することを前提に、店舗・オフィスの環境や、自宅の間取りに合わせたカメラを導入できます。設置場所の特性やセキュリティを強化したいエリアに合わせて、最適な機種を選定できます。
防犯カメラを購入するデメリット
防犯カメラを購入するデメリットは、以下が挙げられます。
- 初期費用が高くなる
- いずれはリプレイスが必要になる
- 保証期間後の故障は自己負担となる
防犯カメラは本体費用に加えて、設置工事費が初期費用として発生します。従来型のHDD録画やSDカード録画の場合は、記録装置やモニターなどの追加機器も必要になることがあります。クラウド録画の場合は記録装置などは不要になるものの、毎月のクラウド利用料が発生します。
防犯カメラの耐用年数は一般的に6年程度とされていますが、耐用年数を超えて使用すると故障のリスクが高まるため、定期的な機器の更新を計画しておくことも大切です。
また、メーカー保証期間が切れた後に故障した場合は、修理やメンテナンス費用が別途発生します。購入を選択する場合は、こういったランニングコストも考慮しておきましょう。
防犯カメラの選び方|6つの判断基準

防犯カメラを選ぶ際は、以下の6つのポイントに注目することで、最適な防犯カメラを見つけることができます。
- 用途・目的:防犯カメラ選びでもっとも重要なのは、設置する目的を明確にすることです。漠然と「防犯のため」と考えるのではなく、具体的な用途を特定しましょう。
- 設置場所(屋外・屋内):カメラを設置する場所が屋外か屋内かによって、選ぶべき形状や求める性能・機能は異なります。
- 機能・性能:画質や視野角、遠隔操作機能など、用途に応じた機能選びが重要です。
- 録画データの記録方式:クラウド録画かローカル録画(HDD・SDカード)かの選択になります。
- 設置場所の簡易性:工事不要のタイプか、プロによる設置が必要なタイプかを選択します。
- 運用負荷:清掃やメンテナンスなど、導入後の管理の手間も考慮する必要があります。
▼防犯カメラの種類や選び方の詳細については、こちらの記事で詳しく解説しています。
防犯カメラのレンタル契約で見落としがちなポイント

防犯カメラをレンタルする際には、想定外のトラブルや追加費用を避けるために確認しておきたいポイントがあります。
- 契約期間と解約条件
- 故障や紛失の負担範囲
- 機種の変更や追加などの柔軟性
3つのポイントについて、詳しく解説します。
契約期間と解約条件
防犯カメラの契約時にまず確認すべきなのは、契約期間と解約条件です。特に長期利用目的での契約では、最低利用期間が2年などと定められているため、この場合は最低でも2年間は利用する必要があります。長期利用目的で契約したにもかかわらず利用期間が短くなる場合、早期返却手数料が発生して損失につながることがあります。
また、保守サポートの範囲や期間、料金についても確認しておきましょう。月額料金内にどこまでのサービスが含まれるか、契約の更新時に保守やサポートも更新されるか、細部まで必ず確認してください。
故障や紛失時の負担範囲
カメラ機器の故障や紛失が発生した場合の負担範囲を事前に確認しておくことが重要です。多くのレンタルサービスでは基本的な保証が含まれていますが、その適用範囲には制限があります。たとえばセーフィーのカメラの場合、以下のケースは保証の適用外となる場合があります。
- 故意または重過失による故障
- 盗難・紛失により本体を返却できない場合
- 地震・津波・台風などの自然災害による損害 など
特に建設・工事現場では、盗難リスクがあるほか、自然災害の影響も受けやすいと言えます。機器の損害に対する責任範囲が不明確なまま契約すると、予想外の弁済費用が発生する可能性があります。契約前には保証内容について確認しておくことが重要です。
機種の変更や追加などの柔軟性
防犯カメラをレンタルした後、他のカメラへの変更や台数の追加などに柔軟に対応してくれるかも重要な点です。
設置場所の状況は変わることがあるため、状況に応じて防犯カメラのモデル変更や台数の追加ができると、その場に合った防犯体制を整えられます。
あらかじめ「もしカメラの台数を増減させたい場合、手続きや料金はどうなりますか?」などと具体的な質問をして、変更や要望に対して確認しておくことも大切です。
レンタル向けのおすすめ防犯カメラ

セーフィーではレンタル向けのおすすめ防犯カメラとして、固定設置型の「Safie GO シリーズ(セーフィー ゴー シリーズ)」と、ウェアラブル型の「 Safie Pocket シリーズ(セーフィー ポケット シリーズ)」の2タイプを提供しています。
どちらも撮影した映像がインターネットを介してクラウド上に保存されるクラウドカメラで、IP66の防水・防塵性能を備えています。LTE搭載のため、Safie GO シリーズは電源に挿すだけで、Safie Pocket シリーズは本体横のボタンを押すだけですぐに使えます。特にSafie GO シリーズには180度や360度の超広角撮影が可能なモデルもあり、設置場所や撮影目的に応じて最適なカメラを選べます。
Safie GO シリーズは月額制のレンタルプランで、カメラ本体・ルーター・30日録画・LTE通信量がレンタルパックになっています。Safie Pocket シリーズは長期レンタルプランと短期レンタルプランがあり、カメラと付属品一式・データ通信費用・クラウド録画費用がパッケージになっています。
いずれのシリーズもレンタルプランに保証プランが含まれており、本体の故障・破損は保証適用範囲です。
モデル | 画像 | 特長 | 防水防塵 |
---|---|---|---|
Safie GO 180 | ![]() | 180度の広角レンズ | IP66 |
Safie GO 360 | ![]() | 360度全方位を撮影 | IP66 |
Safie GO PTZ | ![]() | PTZ操作が可能 | IP66 |
Safie GO PTZ Plus | ![]() | GPS搭載で設置位置を確認 | IP66 |
Safie GO PTZ AI | ![]() | エッジAI搭載で人物検出可能 | IP66 |
【セーフィー担当者が語るレンタルカメラの3つの強み】
セーフィーの法人向けレンタルカメラサービスを提供している担当者に、お客様から特に評価されている点を聞きました。
①新商品へのスムーズな切り替え
「新商品がリリースされた時に、新商品に切り替えられることです」
②簡単操作とすぐに使える手軽さ
「直感的に操作できるビューアー(※)、一括管理のしやすさ、初期設定ハードルの低さ、届いたらすぐに使える手軽さです」
③安心のサポート体制
「充実したサポート体制を備えている点が大きな強みです。特にトラブル発生時の迅速な対応は、多くのお客様から評価されています」
※ビューアー(Safie Viewer):セーフィーのクラウドカメラの管理・閲覧ツール
特殊な環境での設置や、どのモデルが良いか判断に迷う場合は、ぜひお問い合わせください。
まとめ|状況に合わせてレンタルか購入を選択しよう

本記事では、主に防犯カメラのレンタル活用を中心に、購入との違いやメリット・デメリットについても解説しました。
レンタルは初期費用を抑えられ、特に建設・工事現場などのプロジェクト期間に合わせて必要な期間だけ利用できるのが特徴です。ただし、長期間の利用ではトータルコストが膨らむ可能性があるため、プロジェクト期間を考慮した判断が必要です。
防犯カメラを購入する場合は、店舗・オフィス・住宅など、長期間同じ場所で使用するケースに適しています。初期費用はかかるものの、長期的に見ればトータルコストを抑えられ、メーカー保証も利用できるメリットがあります。
防犯カメラを導入する際は、用途や設置環境に合った機種選びが重要です。本記事で解説した6つの判断基準を参考に、最適な防犯カメラを選びましょう。具体的な導入についてお悩みの方は、お気軽にセーフィーへご相談ください。また、以下の資料もぜひお役立てください。
- レンタルサービス「Safie Pocketシリーズ」「Safie GO」のご紹介
- 「Safie Pocketシリーズ」「Safie GO」の活用方法を事例を交えながらご紹介をしています。
※顧客や従業員、その他の生活者など人が写り込む画角での防犯カメラの設置・運用開始には、個人情報保護法等の関係法令の遵守に加え、写り込む人々、写り込む可能性のある人々のプライバシーへの配慮が求められます。防犯カメラとプライバシーの関係については、こちらの記事で詳しく解説しています。
▶「防犯カメラとプライバシーの関係。事業者が注意すべき設置のポイント」
※カメラの設置に際しては、利用目的の通知を適切に行うとともに、映像の目的外利用を決して行わないことが求められます。適切なデータの取り扱いについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
▶「カメラ画像の取り扱いについて」
※ セーフィーは「セーフィー データ憲章」に基づき、カメラの利用目的別通知の必要性から、設置事業者への依頼や運用整備を逐次行っております。
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