店舗滞在時間を延ばすためのポイントを解説!購買や集客につながる

店舗滞在時間を延ばすためのポイント

小売業においてお客様の店舗滞在時間を延ばすことは、購買率や集客力がアップして売上向上につながりやすいといわれています。そのため多くの店舗では、お客様の動線を意識したレイアウトや立ち止まって見てもらえるようなディスプレイなど、さまざま工夫が施されています。

今回の記事では店舗滞在時間が長いとなぜ売上につながるのかについて解説し、滞在時間を延ばすためにやるべきことと具体的な施策について解説します。

店舗滞在時間を延ばすと購買や集客につながる

店舗滞在時間が長くなれば、その時間に比例して購買機会が増えます。店舗に滞在しているあいだにさまざまな商品やサービスを見る機会が増えるため、購入や利用につながりやすくなります。新たな発見による購入やついでの買い物、休憩や待ち時間の合間にお土産を見たりドリンクを買ったりと、客単価の上昇が期待できます。

また、滞在時間を延ばすことは購買機会の向上だけでなく、集客にも繋がります。多くのお客さんで賑わっているお店とお客さんがいなくて閑散としているお店の場合、一般的に人は賑わっているお店に興味がわきやすくなります。

「何で賑わっているんだろう?」と商品やサービスに関心を持ち、お店に入ってみようと思うきっかけを与えます。そのため、一人ひとりの滞在時間が増えると店舗の賑わいが増し、その他のお客様の来店を促進する効果があります。

このように店舗滞在時間は購買や集客と大きく関係しており、滞在時間を延ばすことで売上の向上につなげやすくなります。

店舗滞在時間を延ばすためにやるべき『5つ』のこと

滞在時間を延ばすことは、店舗にとって大切な取り組みだと言えます。ここでは、店舗滞在時間を延ばすためにやるべき5つのポイントを紹介します。

店舗平均滞在時間を計測する

店舗滞在時間を延ばすため、まずは正確な店舗滞在時間を計測して現状を把握する必要があります。来店客ごとの滞在の様子や時間を調査できるように、ツールの検討や導入から始めるのが有効です。詳しくは後述しますが、店舗平均滞在時間を計測するツールには、クラウドカメラやAIセンサーなどがあります。

ツールを用いて現状を把握したうえで、滞在時間が短い原因やどの対策方法を取り入れるべきかを探ります。現状を分析してから、対策検討・実践・効果検証をおこなうとスムーズなため、まずは見える化をすることから始めましょう。

店舗の動線やレイアウトを見直す

店舗滞在時間に大きく影響するのが、店舗の動線とレイアウトです。店内のディスプレイや什器が整然ときれいに並んでいるレイアウトの場合、商品の見つけやすさはあるものの、お客様が欲しい商品だけ購入するだけで終わってしまい滞在時間を伸ばすまでには至りません。

そのため、お客様の動線を意識してレイアウトに変化をつけ、回遊性を高めることが効果的です。たとえば、メインの通路の奥に主力商品を置く、あえて方向転換させるように什器を設置するなどして、店内の奥まで回遊してもらえるような工夫を凝らします。

また、広い店舗の場合は疲れたときに休憩できるようにベンチを用意したり、商品の体験利用ができるスペースを作ったりすることもひとつの方法です。店内をいろいろ見て回る可能性が高くなるため、滞在時間を延ばすことにつながります。新たな商品の発見や、ついで買いといった購買率のアップを期待できます。

効果的なBGMや映像を活用する

BGMや映像の活用も、店舗滞在時間を延ばすためにやるべきことのひとつです。BGMは滞在時間を延ばすことを目的とした場合は、ゆっくりしたテンポのBGMが効果的だと言われています。お客様の行動もBGMに合わせて緩やかになり、滞在時間が伸びる可能性が高まります。また、店舗の雰囲気づくりにも大きく影響を与えるため、コンセプトに即した音楽であることも大切です。

さらに、映像にも注目して工夫してみましょう。商品と一緒にモニターを設置して商品説明などを映像で流しておくと、その場に立ち留まる時間を延ばせる効果があります。購買意欲が増すような映像であれば、購入率アップも期待できます。

店舗のディスプレイを見直す

店舗のディスプレイは、什器や棚などを活用した魅力的な演出が求められます。レイアウトや動線の工夫と同じく、整然としすぎているとお客様が立ち止まるきっかけが少なくなります。また、特設コーナーを設ける、季節のイベント感を演出するなどして、店舗入り口や奥側と変化をつけながら、お客様が楽しくなるような見ていて飽きさせない工夫が必要です。

滞在時間を延ばすための空間づくりとして、とくに有効なのがPOPの設置です。商品の使用アドバイスやコーディネートパターンの紹介などの情報があれば、商品と合わせて見てくれる可能性が高まり、滞在時間を延ばすきっかけになります。

来店客が居心地のよい空間づくりをする

お客様が居心地のよいお店だと感じてくれれば、自然と店舗滞在時間を延ばすことにつながります。そのため、お客様の立場になり居心地をよくするにはどうすればよいかを考えて、サービスの見直しや空間づくりに工夫を凝らしてみることが必要です。

商品を手にとるたびにしつこく勧めてくるような接客方法では、居心地悪く感じてさっさと店舗を出てしまうケースも考えられます。お客様によってはゆっくりと一人で商品を見たい人もいれば、店員さんに相談したいという人もいます。迷っていたり何かを探していたりすれば声をかけて、商品の紹介や提案をおこなうと顧客満足度や購買率のアップにつながります。

反対に、あまり視線を合わせないお客様に対しては挨拶だけに留め、必要以上に視線を追わないことも大切です。それぞれのお客様の様子を把握して、お客様に合わせた空間にすることが大切です。

店舗滞在時間を改善するためのツール

店舗の滞在時間を改善するためのツールについて解説します。現状や対策後の状況を把握するために有効なクラウドカメラや、AIセンサーを活用するのが有効です。

クラウドカメラ・AIカメラ

店舗滞在時間を見える化するために、クラウドカメラの導入がおすすめです。クラウドカメラは撮影した映像をネットワークを介して、クラウド上に保存できるカメラです。クラウドカメラであれば、スマホやパソコンからクラウドにアクセスすることで、離れた場所でもライブ映像や過去映像を確認できます

クラウドカメラの映像をチェックすることで、お客様がどのように店内を移動しているか、どのエリアに立ち止まるかといった行動を分析できます。機種やサービスによっては、複数のカメラ映像を一元管理できる機能があります。そのため、複数の店舗を同時に確認するケースでも役立ちます。

さらに、AI機能が備わったAIカメラもあります。AIがカメラ映像をもとに人や物、エリアなどを識別し、来店数やエリア内の立入をカウントしてくれます。それ以外にも人流分析などさまざまなデータ計測や分析が可能です。

店舗のセキュリティ対策として防犯カメラを設置しているケースも多いですが、クラウドカメラは防犯面だけではなく、店舗のレイアウトやディスプレイ、接客オペレーションなどの見直しに活用できます。

AIカメラによる滞在時間の計測について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

AIセンサー

滞在平均時間を計測するツールとして、AIセンサーがあります。上記のクラウドカメラのAI機能とは異なり、店内にあるスマホなどのWi-Fiから発せられる電波をもとに、AIセンサーが滞在時間を計測してくれるツールです。

お客様の来店時間や滞在時間、エリアへの立ち入り回数や移動などさまざまなデータを収集できます。データ収集と分析による顧客行動データは、店舗のオペレーション改善や販売戦略などさまざまな施策に役立ちます。

滞在時間連動型サービス

店舗滞在時間に着目したサービスの導入も、具体的な施策につながります。たとえば、ポイントサービスがそのひとつです。お客様のスマホに専用のアプリを入れてもらうことで、店舗など所定範囲の滞在時間を計測できるサービスです。

スマホの位置情報をもとにしており、お客様が店舗周辺まで近づくとクーポンを発券したり、滞在時間を計測してポイントや特典を付与したりできます。お客様へは、スマホのアプリにプッシュ通知でお知らせが届く仕組みです。

ポイントやクーポンは、商品の購入やECサイトへのログイン、アンケート回答などによって付与されるものが一般的です。さらに店舗滞在時間に応じたサービス特典で長く滞在できる仕組みづくりにつながり、お客様に新しい購買行動を与えるきっかけになります。

クラウドカメラで店舗滞在時間を改善しよう

お客様の店舗滞在時間を延ばせるように、ディスプレイやレイアウト、接客サービスの見直しなどの対策を施す必要があります。最適な対策を施すためには、現状の課題を発見することと対策後にどのような効果があったのかを検証することが大切です。そのため、店舗の滞在時間の調査やお客様の行動などを把握できるクラウドカメラといったツールの導入が効果的です。

セーフィーでは、さまざまなモデルのクラウドカメラを取り扱っています。小売店への導入実績も多数ございますので、店舗の滞在時間を延ばす最適な対策にお困りの方は、ぜひセーフィーまでお気軽にご相談ください。

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