倉庫作業の安全対策4選|クラウドカメラ活用による実例も紹介

安全対策

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商品の検品や保管、配送を行う「倉庫」は、物流において重要な拠点です。

しかし、倉庫での作業にはさまざまなリスクが潜んでいます。転倒・転落、重量物の取り扱い、機械との接触など、安全面に気を配ることが必要です。

この記事では、倉庫作業での事故を防ぐための実践的な安全対策を解説します。安全管理に活用できるクラウドカメラや、導入事例も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

倉庫作業のリスクとは?

倉庫作業にはさまざまなリスクがあり、気をつけるべき点は、以下の4つです。

  • 転倒や転落の危険性
  • 重量物の取り扱いリスク
  • 作業中の事故や怪我の可能性
  • 倉庫内の環境要因による健康・災害リスク

それぞれ詳しく解説します。

転倒や転落の危険性

倉庫や物流センターにおいて、もっとも頻繁に発生するのが転倒や転落などの事故です。

中央労働災害防止協会による倉庫業の労働災害分析データ(※1)によると、令和6年に起きた事故909件のうち、転倒が233件、墜落・転落が109件と、合わせて全体の約4割を占めています。トラックの荷台やカゴ車、高層ラックなどの高さがある場所では、足を踏み外して転落する事故が発生しやすくなっています。

転倒防止には通路の整理整頓と床面の清掃が、転落防止には手すりの設置や安全帯の使用が、それぞれ重要な安全対策となります。

重量物の取り扱いリスク

倉庫作業での重量物の取り扱いは、筋肉や関節に負荷がかかり、腰痛などの労働災害の原因になります。適切な対策を取らないと、作業員の健康を損ない、結果として離職や長期休業につながる場合もあります。

重量物の取り扱いにおけるリスクの低減には、個人の体力や判断に任せるのではなく、客観的な重量の制限を設けることが重要です。

人力のみで取り扱う重量は、厚生労働省のガイドライン(※2)によって満18歳以上の男子労働者は体重のおおむね40%以下の重量とするなど、腰痛リスクの回避・低減対策としてチェックリストをまとめています。人力での運搬は上限を超えないようにして、上限以上の重量物に対しては、フォークリフトやクレーンなども活用しましょう。

作業中の事故や怪我の可能性

倉庫作業中には、機械との接触、はさまれ、巻き込まれなど、様々な事故リスクが存在します。事故を防ぐためには、作業現場の安全管理を徹底する必要があります。

作業中の事故は高所からの落下や落下物衝突、機器への激突など多岐にわたります。中でもクレーンやフォークリフトなどの重機が関わる激突や墜落、下敷きなどの事故は大きな怪我につながる可能性が高いため、特に注意が必要です。

先に紹介した中央労働災害防止協会の労働災害分析データでは、物体の落下や激突よりも「はさまれ・巻き込まれ」のほうが、高いリスクがあると発表されています。令和元年から6年の間では、どの年も激突より挟まれ・巻き込まれの事故件数が多いため、重機を扱う作業員と周囲にいる作業員が、お互いに注意して作業することが大切です。

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倉庫内の環境要因による健康・災害リスク

倉庫内では、高温多湿による熱中症や火災といった環境に起因する健康被害・災害が発生するケースがあります。

近年は熱中症になりやすい猛暑日が多く、倉庫内は温度や湿度が上昇しやすい環境です。体調不良を避けるためには、長時間の連続作業を避けて定期的な休息と水分補給を行うことが重要です。

また、高温な環境では保管物や設備の過熱により火災リスクが高まります。特に可燃物の管理、電気設備の点検、喫煙場所の管理など、日頃から火災予防対策を徹底することが必要です。

倉庫作業の安全対策ポイント4選

フォークリフトで作業している写真

倉庫作業を行う際に、適切な安全対策をすることで、事故や怪我のリスクを低減できます。リスク低減は作業員の健康と命を守ることにつながり、作業員は安心して業務を行えます。

ここでは、倉庫作業の安全対策におけるポイントを4点解説します。

  • 棚や高所からの落下物対策
  • 保護具の確実な着用
  • 倉庫内の整理整頓と動線の見直し
  • 従業員への安全教育の実施

安全対策のために、1つずつ確認していきましょう。

棚や高所からの落下物対策

高い位置からの荷物の落下に対しては、ヘルメットを着用して頭を守ることはもちろん、具体的な落下防止対策が必要です。

落下物を防ぐためには、積み荷の高さを制限したり、荷物の重心を考慮して積み上げたりする対策が必要になります。積み荷の状態に変化がないか定期的に巡回し、危険性がある箇所を早めに把握し対処することも大切です。

フォークリフトの操作ミスによる荷物の落下や、地震などの自然災害による落下を防ぐには、落下防止バーやガードネットを設置し、物理的に荷物が落ちてこない状況を作るのが効果的です。

高所にあるパレット上の荷物を固定することや、高所作業時に使用する工具に落下防止紐をつけるのも有効です。

保護具の確実な着用

保護具は事故の際に作業員の命を守るものであり、例外なく現場全員の着用を徹底することが重要です。重大な事故が発生した際も、保護具を着用していれば被害を最小限に抑えられる場合があります。

注意すべきポイントは、ただ着用するのではなく適切に着用することです。具体的には、ヘルメットのあご紐を緩みなくしっかり締める、足のサイズに合った安全靴を着用するなどです。重量物を取り扱う際には、パワーアシストスーツや腰痛ベルトといった補助器具の使用も推奨されます。

暑さや動きやすさを理由に未着用を黙認せず、作業員同士で相互チェックしあう習慣をつけましょう。言語の違いがある場合は、視覚的なコミュニケーション手段も活用して、全員が安全確認できる環境を作ることが必要です。

倉庫内の整理整頓と動線の見直し

整理整頓は、不要なものを処分し必要なものを使いやすく配置することです。倉庫内を整理整頓・清掃することは、低コストで倉庫内を安全に保つ基本的な対策のひとつです。

また、荷物や機器が増えてフォークリフトの走路が狭まっていないか、定期的に人や機械の動線を見直すことも必要です。動線を見直すことで、不要な業務や行動の洗い出しができ、事故の発生を防ぐだけでなく作業や移動の効率化にもつながります。

まずは床や走路へマークの設置やライン引きを実施してみましょう。ガードフェンスなどを物理的に設置しなくても、一定程度のリスク低減効果が期待できます。

従業員への安全教育の実施

倉庫の安全対策は、設備や仕組みを導入することも大切ですが、作業員全体への安全教育も欠かせません。

経験レベルに関わらず、全ての作業員が安全手順を確実に理解できるよう、文字情報だけでなく、映像資料やイラスト、実地訓練など多様な教育手法を組み合わせることが効果的です。

経験豊富な作業員であっても、慣れによる油断から事故につながることもあるため、安全教育と注意喚起は全作業員に対して定期的に実施する必要があります。作業員が安全意識を高く維持し続けるため、継続的な教育や訓練を実施しましょう。

クラウドカメラを活用した安全管理の強化

倉庫にSafie Oneを設置している写真

広い倉庫内には管理者の目が届きにくい場所があり、すべてのエリアを常時確認することは現実的に困難です。安全管理を強化する補助ツールとして、クラウドカメラの活用が注目されています

倉庫内の死角となりやすい場所やフォークリフトの交差点など、事故リスクの高いエリアにカメラを設置することで、現場の状況を把握しやすくなり、安全確認の精度向上につながります。AI機能を搭載したカメラであれば、危険エリアへの接近を自動検知し、管理者へ通知することもできます。

また、撮影した映像は実際の作業場面を使った安全対策の教材として活用でき、より実践的な安全指導や業務改善に役立ちます。

倉庫作業の安全対策なら「Safie」

Safieサービス概念図

クラウドカメラを倉庫内に設置すると、作業現場の状況確認や記録だけでなく、トラブルの原因究明にも役立ちます。クラウドカメラには様々な製品があり、それぞれ特徴や強みが異なります。

多くの倉庫・物流現場で活用いただいているのが「Safie(セーフィー)」です。ここでは、倉庫作業にSafieが選ばれる理由を解説し、導入に適した2機種を紹介します。

Safieのサービス内容をより詳しく知りたい方は以下もご覧ください。

Safieの特徴

Safieはリアルタイムで映像を共有し、どこからでもパソコンやスマートフォンで確認できるクラウドカメラです。主に以下の特長があります。

  • 高画質な映像を録画・保存できる
  • 双方向通話ができる
  • 月額制のため初期費用を抑えやすい

Safieのカメラは、HD画質で映像を撮影でき、一定期間保存が可能です。安全対策のために映像を見返すこともでき、業務の効率化や改善にも活かせます。双方向通話を利用することで、遠隔から現場とのスムーズな意思疎通もできます。

通常、カメラ導入時は本体料金に加えてレコーダー機器なども揃えるため初期費用が高額になりやすいです。Safieでは、カメラ本体代と月額利用料のみで始められるプランや、レンタルパックも用意しており、初期費用を抑えながらカメラを活用できます。

カメラによって設置性や画角などが違うため、適したカメラを選択してください。

倉庫への設置におすすめなSafieのカメラ

Safieのカメラの中で、倉庫への設置に適したモデルは以下の2つです。

  • Safie Pocket(セーフィー ポケット)シリーズ
  • Safie One(セーフィー ワン)

それぞれの特徴を解説するので、自身の職場に合ったモデルを選びましょう。

Safie Pocket シリーズ

Safie Pocketシリーズのキービジュアル

Safie Pocket シリーズは、約160〜180gと軽量な、作業現場で活用できるウェアラブルカメラです。作業者視点での映像記録により、安全確認や作業手順の検証に活用できます。

IP67の防水・防塵性能により雨風や砂埃にも対応し、マイナス20℃から50℃までの過酷な温度環境でも安定して動作します。レンズ横にLEDライトを搭載しているため、夜間撮影が可能です。上位モデルの「Safie Pocket2 Plus(セーフィー ポケット ツー プラス)」は、検知通知機能とデジタル8倍ズームを搭載し、より高度な撮影ニーズに対応します。

モデル画像特長防水防塵
Safie Pocket2Safie Pocket2シンプルな機能構成のエントリーモデルIP67
Safie Pocket2 PlusSafie Pocket2 Plus遠隔業務に必要な機能をフルパッケージIP67
※レンタル料金はお問い合わせください

Safie One

Safie One キービジュアル画像

Safie OneはエッジAIを搭載した置き型カメラです。壁にビスやネジで固定する必要がなく、設置したい場所に置いて電源を接続するだけですぐに撮影を開始できます。設置場所の変更が簡単なため、レイアウト変更があっても柔軟に対応可能です。

Day & Night機能により24時間鮮明な映像を記録するほか、WDR(ワイドダイナミックレンジ)機能で逆光や明暗差の大きい環境でもくっきりとした画質で撮影できます。エッジAIによる人検知機能を搭載しているため、人の動きだけを検知して通知することが可能です。

Safie One

Safie
Safie One

エッジAIを搭載。画像解析による業務効率化も叶えるカメラ

¥50,600 (税込)

外形φ76.5×92.5mm
重さ360g
防水性能なし
ネットワーク接続有線LAN、無線LAN
PoE給電対応
画角水平114° 垂直60°
ズームデジタルズーム 最大8倍
マイク(音声入力)あり
スピーカー(音声出力)あり
暗所撮影対応

倉庫作業でSafieを活用している事例

倉庫や物流センターにSafieを導入している事例を2つご紹介します。

  • ヤマト運輸株式会社
  • トーヨーカネツ株式会社

導入事例を参考にして、自社へSafieを導入しているイメージをしてみましょう。また、クラウドカメラによる物流倉庫のデジタル化に興味がある方には、以下の資料がおすすめです。

ヤマト運輸株式会社

ヤマト運輸株式会社 導入事例

ヤマト運輸株式会社は、言わずと知れた宅急便事業を基盤とする企業です。2025年2月に冷蔵・冷凍に特化したコントラクト・ロジスティクスの第2拠点へ、Safieの導入を進めました。

同社はすでに100台以上カメラを導入していたものの、データが重く、映像を活用できていないという課題がありました。そこで、既設カメラのクラウド管理化を目的に「Safie Trail Station(セーフィー トレール ステーション)」を導入しました。

ヤマト運輸株式会社 導入事例
リアルタイム映像で倉庫状況を把握することで、適切な指示が可能に

既設カメラをそのまま活用しながら、従業員の作業が安全に行われているかの確認、入退室チェック、荷物の入出庫確認、お客さま資産の定点管理などを行っています。不測の事態が起きたときなどに、原因を探る材料として映像を活用することもありますが、クラウドならどこからでも確認できるので、とても助かっています。

トーヨーカネツ株式会社

トーヨーカネツ株式会社 導入事例

トーヨーカネツ株式会社は、LNGやLPG、原油といったエネルギーの貯蔵タンクのメンテナンスを担うプラント事業と、物流システムの提供を軸とした物流ソリューション事業を手がける企業です。倉庫・プラント内の安全対策と昨今の人手不足に対応すべく、Safieのカメラを導入しました。

物流センターで異常が発生したとき、Safieのモーション検知機能で動きがあるシーンのみを確認し、すばやく原因特定ができています。熟練の技術者が遠隔からリアルタイムで映像をもとに指示出しができたり、状況を確認できたりする点が安全管理に役立っています。

トーヨーカネツ株式会社 導入事例
現場の若手技術者がカメラを身につけて作業の様子を撮影し、遠隔から熟練の技術者が視聴することで安全管理を行う

また、トラブル発生時も現地に急行する必要がなくなり、人的リソースを有効活用できるようになりました。トラブルが起きた瞬間の映像はもちろん、異常音も確認できるため、トラブルの原因究明がしやすくなっています。

現場ではウェアラブルカメラのSafie Pocket シリーズを作業員が身につけ、固定型カメラと併用することで、各部門と現場で映像を使い分けながら、安全確認と業務効率化のために最大限活用しています。

まとめ:クラウドカメラを活用した倉庫作業の安全対策強化を

倉庫作業には思わぬリスクが潜んでおり、場合によっては大きな怪我につながりかねないため、事故防止の安全対策は必須です。

倉庫作業のリスクは転倒・転落、重量物の取り扱い、落下物、熱中症や火災など幅広く、それぞれに応じた対策方法は多岐にわたります。基本的な安全対策に加えて、倉庫内の安全管理を強化する補助ツールとして、クラウドカメラの活用も検討してみましょう。

Safieでは豊富な導入実績をもとに、倉庫や物流センターの課題解決をサポートするカメラやソリューションを提供しています。特に安全対策においては、カメラを導入することで、現場の安全確認を効率的に行えるようになります。

倉庫作業の安全対策をはじめとした現場へのカメラ導入や映像活用をご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。

製造業界向け活用ガイドと導入事例集
製造業界向けクラウドカメラ活用ガイド
製造業界におけるクラウドカメラの活用方法と導入事例をご紹介しています。

※1 出典:“労働災害分析データ(8,091 倉庫業)”.中央労働災害防止協会(参照 2025-12-26)
※2 出典:“重量物取扱いや運転業務による腰痛を予防しましょう”厚生労働省(参照 2025-12-26)

※顧客や従業員、その他の生活者など人が写り込む画角での防犯カメラの設置・運用開始には、個人情報保護法等の関係法令の遵守に加え、写り込む人々、写り込む可能性のある人々のプライバシーへの配慮が求められます。防犯カメラとプライバシーの関係については、こちらの記事で詳しく解説しています。
  ▶「防犯カメラとプライバシーの関係。事業者が注意すべき設置のポイント
※カメラの設置に際しては、利用目的の通知を適切に行うとともに、映像の目的外利用を決して行わないことが求められます。適切なデータの取り扱いについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
  ▶「カメラ画像の取り扱いについて
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