近年、介護施設での虐待やハラスメントといったトラブルが増加傾向にあります。介護業界では、利用者や職員を守るために、施設へ防犯カメラによる見守りの必要性が高まっています。介護施設に防犯カメラを導入するメリットからオススメ機能、注意点をまとめましたので参考にしてみてください。
介護業界向け活用ガイド
“利用者”も“その家族”も“スタッフ”も笑顔でいるための事例を紹介。
目次
防犯カメラのメリット
施設内のトラブルを映像と音声で残せる
防犯カメラを導入することで、虐待やハラスメントといったトラブルが発生した際に、経緯を映像や音声として記録します。トラブルの前後を確認して、経緯を正しく把握することで原因を調べられます。利用者がケガをしてしまった場合は、ご家族へ説明するための資料として活用することも可能です。映像と音声を残すことで、職員や利用者、ご家族の安心につながります。
犯罪を抑止できる
防犯カメラが設置されていることにより、犯罪を考えている人たちが行動を起こすのを躊躇させる効果があります。防犯設備があると意識させることで、施設内での利用者に対する虐待やハラスメントの抑制に効果的です。
ケアの品質向上
防犯カメラの導入により、ケアの品質を向上することができます。見守りを行いつつ、正しいケアができていたかなど職員にフィードバックすることで意識が高まり、入居者が過ごしやすい環境の提供につながります。
業務を効率化できる
施設内の様子を確認できるので、少人数でも施設内の様子を見守ることが可能です。スマホやパソコンから防犯カメラの映像が見られるものを活用すれば、離れた場所からもすぐに確認できます。専用モニターの設置や設置場所へ確認のために移動する時間を削減して、簡単に施設内の状況を確認できるメリットがあります。
オススメのカメラ機能
音声付き
介護施設に導入する防犯カメラは、音声記録機能つきがオススメです。映像だけでなく音声も記録することで、施設内での会話や不審な音を検知できます。トラブルが起こった際に、より多くの正しい情報を確認できれば適切な判断しやすくなるでしょう。
クラウドカメラ
クラウドカメラは、録画データをディスクなど物理な保存媒体ではなく、クラウド上に保存します。犯罪行為をした人が防犯カメラに気づいて、証拠を隠滅しようとしても、録画データはクラウド上に保存されているため、映像データが消えることはありません。
動体検知
動体検知の機能は、入居者の転倒や徘徊といった行動を検知できます。
映像の振り返りにより、徘徊をしている利用者を特定でき、入居者の安全を守ることにつながります。
不審者対策としても活用でき、施設内に不審者が侵入した場合に、メールやスマホへのプッシュ通知などで、職員がすばやく対応できます。
カメラの注意点
防犯カメラの運用方針を決めておく
防犯カメラを導入する際は、運用方針を決めておきましょう。どこに設置するのか、映像を見られるのは誰なのか、どのタイミングで映像を確認するのかなどを決めておくことで、防犯カメラの不適切な利用を防止できます。
事前にカメラの利用目的について説明する
防犯カメラで見られているというのは、ネガティブな印象を与えてやすくなってしまいます。どういう目的で防犯カメラを設置するのかを伝えることが必要です。丁寧な共有やポジティブなフィードバックが利用者やご家族、また職員の不安を取り除くことにつながります。
まとめ
利用者やご家族から職員まで介護施設を利用する人の安心安全に活躍するのが防犯カメラです。監視などのネガティブなイメージから導入を悩まれるケースもありますが、人手不足の介護業界の中で事故に備えて人員を増やすなどの対応は簡単ではありません。人の目や耳の代わりとして、映像や音声データを適切に活用してよりよい環境づくりに役立ててください。
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