施工管理を効率化することで、残業時間を減らし、生産性の向上を実現できます。効率化をどのように進めていくのか、順を追って具体的に解説します。また、ツール導入により施工管理を効率化した事例も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
施工管理を効率化する4つのポイント
工事の進捗管理や資材の発注、取引先との調整など、施工管理に含まれる業務は多岐にわたります。対応すべき業務が多く、残業が常態化している企業も少なくありません。業務量そのものを減らさずとも、効率化を図ることで、施工管理にかかる時間を短縮できることがあります。次のポイントを実践し、施工管理の効率化を進めてみてはいかがでしょうか。
- 管理業務をオンライン化する
- モバイル端末によるリアルタイム工程管理を実現する
- 設計段階でBIM・CIMを導入する
- 現場用ウェアラブルカメラを導入する
それぞれのポイントを解説します。
管理業務をオンライン化する
施工管理には、日報や工程管理表などのさまざまな書類業務が含まれます。事務所から現場に必要な書類を持ち出し、現場で書類を作成して事務所で保管する……、といった従来の流れでは、移動に時間がかかってしまい効率的とはいえません。
書類をオンラインで共有・作成できるようにすれば、事務所に立ち寄らずとも現場で書類作成と保管が可能です。また、工事記録の画像もデータとして添付すれば、写真を印刷・貼付する作業が不要になります。
モバイル端末によるリアルタイム工程管理を実現する
施工管理の重要な業務のひとつとして、工程管理が挙げられるでしょう。工程管理では、実際の工事の進捗を工程管理表と照らし合わせてスケジュール通りに進んでいるか確認したり、遅れている場合は工程や設計図を見直したりします。
工程管理に必要な工程管理表や設計図などの書類をモバイル端末でチェックできるようにすれば、確認作業や情報更新作業を簡便化でき、施工管理者の負担軽減が可能です。また、複数の担当者が同じ書類をチェックするため、確認の抜け漏れが減ります。
設計段階でBIM・CIMを導入する
設計にCADを利用している場合は、3Dモデルで設計できるソフトウェアの導入を検討してみてはいかがでしょうか。CADは2Dのデータをベースとして3Dモデルを作成するため、設計の工数が多くなってしまいます。3Dモデルで直接設計ができるソフトウェアを活用し、設計工数を削減しましょう。
3Dモデルで住宅やビルの建築設計ができるBIMや、土木設計用のCIMを導入すると設計業務の時短が可能です。また、BIMやCIMで作成したデータは完成図にも一括で反映できるため、仕様変更時の手間も軽減できます。
現場用ウェアラブルカメラを導入する
作業が設計図やスケジュール通りに進んでいるかを確認するために、建設現場では管理者による立会いや監査、点検が頻繁に求められています。建設現場が広い場合や、複数の現場を受け持っている場合は、管理者の業務負担はさらに大きくなるでしょう。
業務効率化のためにも、現場用ウェアラブルカメラを導入してみてはいかがでしょうか。現場スタッフが撮影すれば、管理者は遠隔で立会い・管理・点検ができるようになります。ウェアラブルカメラなら手で持つ必要がないため、現場スタッフに負担がかかりにくいのもメリットです。
「Safie Pocket(セーフィー ポケット)シリーズ」は、移動しながらの撮影や定点カメラとしての設置が可能なウェアラブルカメラです。遠隔臨場や遠隔監査、また、メンテナンス業務の支援にも活用でき、施工管理業務の負担軽減を実現します。
施工管理を効率化するメリット
施工管理を効率化することには、次のメリットがあります。
- 残業時間を削減できる
- 生産性の向上を期待できる
- 省人化を実現できる
- 求職者の増加を期待できる
それぞれのメリットについて見ていきましょう。
残業時間を削減できる
施工管理を効率化すると、業務量や移動時間が減り、業務時間そのものが減ります。規定の就業時間内に業務が終わるようになり、時間外労働も減るでしょう。
生産性の向上を期待できる
残業時間が減ると、プライベートの時間が増え、働きやすさを感じやすくなります。従業員の仕事に対するモチベーションが高まり、生産性の向上も期待できるでしょう。
省人化を実現できる
施工管理業務を効率化すれば、管理に関わる従業員を減らしたり、少ない人数で多くの現場を管理したりできるようになります。省人化を実現でき、人件費削減につながるかもしれません。
求職者の増加を期待できる
施工管理に対する「危険」「残業が多い」などのマイナスのイメージを払拭できれば、求職者の増加も期待できます。また、ウェアラブルカメラなどの導入によりテレワークでの対応も可能になれば、さらに求職者にとって魅力的な仕事になるでしょう。
施工管理における効率化の進め方
施工管理の業務効率化は、以下の手順で進めていきます。
- 業務を可視化する
- 想定されるトラブルをリストアップする
- 適切なツールを導入する
順を追って解説します。
1.業務を可視化する
まずはすべての業務を可視化してください。「現場に移動する」「日報に現場写真を貼付する」といった細かな業務も、積み重なると多大な時間・手間につながります。すべてリストアップし、再検討できる状態にしておきましょう。
2.想定されるトラブルをリストアップする
各業務において想定されるトラブルをリストアップします。たとえば「現場に移動する」なら、「渋滞に巻き込まれる」「書類を忘れて事務所に取りに帰る」などのトラブルが想定されるかもしれません。
3.適切なツールを導入する
まずは重複する業務をひとつにまとめ、効率性を重視した業務手順に組みなおすことで、業務効率化を実現しましょう。その後、必要に応じて適切なツールの導入を検討します。
遠隔管理を実現するなら、ウェアラブルカメラの導入がおすすめです。前述の「Safie Pocket シリーズ」なら、国土交通省が示した遠隔臨場用カメラの基準を満たし、工数削減や品質面・安全面の向上につながるNETIS登録商品のため、安心してお使いいただけます。また、大手ゼネコンでの利用実績が多い点も「Safie Pocket シリーズ」の特徴です。
現場で大活躍するウェアラブルカメラ
ツール導入による施工管理の効率化の事例
現場用ウェアラブルカメラの導入により、施工管理を変革した事例をいくつか紹介します。ぜひ参考にして、業務効率化を実現してください。
遠隔サポートによる業務効率化
中四国を中心に、戸建住宅販売など、幅広い事業を展開する住宅メーカー「ライフデザイン・カバヤ株式会社」では、ウェアラブルカメラの映像を使った遠隔サポートにより、現場監督の人員配置効率化を実現しました。また、録画した映像は、若手監督の教育にも活用されています。
▼「ライフデザイン・カバヤ」の詳しい活用内容はこちら
発注者の遠隔臨場を実現
スーパーゼネコンの「株式会社大林組」では、ウェアラブルカメラを活用し、遠隔臨場を行っています。施工管理は受注者側の業務ですが、発注者も映像を通して立会うことで、認識のずれや疑問点を早期に解消できます。
▼「大林組」の詳しい活用内容はこちら
移動時間を6割削減
「NEXCO東日本(東日本高速道路株式会社)」の札幌管理事務所では、管轄範囲が広く、管理担当者の大きな負担になっていました。ウェアラブルカメラの導入により移動時間が6割削減され、業務効率が大幅に向上しています。また、映像による情報共有により、検討事項を迅速に判断できるようになりました。
▼「NEXCO東日本」の詳しい活用内容はこちら
ツール導入で働きやすい現場を作ろう
施工管理は、適切なツールの導入により効率化することが可能です。働きやすい職場を構築するためにも、ぜひ遠隔臨場や遠隔管理を可能にする現場用ウェアラブルカメラの導入を検討してみてください。
セーフィーは、映像を通して業務課題の解決を実現する映像ソリューションの会社です。導入方法や活用アイデアなどについても、お気軽にご相談ください。
- 「Safie Pocket」シリーズ紹介
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