顔認証による入退室管理システムとの連携で勤怠管理を効率化

顔認証による入退室管理システムとの連携で勤怠管理を効率化のアイキャッチ

過重労働や残業代の未払いなど、労務に関する問題がたびたび取り上げられています。そんな中、いかに正確に、負担が少なく勤怠管理をするか、現場の労務・人事担当者の方は頭を悩ませているのではないでしょうか。こうした悩みを解決するのが、顔認証による入退室管理システムです。勤怠管理システムと連携することで、正確かつ効率的な管理を実現します。

勤怠管理の現状

従業員の就業状況を把握するために行われる勤怠管理。その方法はさまざまです。「いつ出勤したか」「いつ退勤したか」。これらを手書きで入力する現場もあれば、タイムカードを打刻機に通して印字する現場もあります。また、ICカードをIC読み取り機にかざすことで出勤/退勤時間を把握している現場もあるでしょう。

上記で紹介した勤怠管理の方法はすべて、性善説のうえに成り立っていると言えます。もしも、勤怠管理表に実態とは異なる勤務時間を入力したり、実際の所持者ではない人がICカードで入退室を行ったりしたら、どこにも証拠が残りません。こうした不正を「やろうとすれば、できてしまう」という状態に置くことが、勤怠管理のセキュリティホールにつながるのです。

不正を防止し適切な勤怠管理につながる顔認証システム

誰が、いつ出退勤したか、確実な証跡を残して勤怠管理を行うのであれば、顔認証システムがおすすめです。顔認証は本人の顔を認証端末にかざすことで、本人がいつオフィスに出社したかを正確に記録できます。本人の顔で認証するため、手書きや打刻、ICカード方式で懸念されるような「なりすまし」は起きません。

また、顔認証を行った履歴があれば、「この人は今日オフィスに出社した」という確実な証拠が残ります。この入退室の履歴をダウンロードして、勤怠管理システムと突合することで、その人が「何時に出社した、何時に退社した」といった勤怠管理の実態を、正確に残すことができます。

顔認証で勤怠管理をするメリット

勤怠管理の目的は、出勤時と退勤時の時間をエビデンスとして残すことです。従来の勤怠管理は、ICカードを打刻したり、PCの画面上で出勤ボタンを押したりすることで、出退勤時間を把握してきました。しかし、上述したような理由から、これらの方法では不正が行われる可能性が否めませんでした。従来の勤怠管理システムに比べ、顔認証システムは不正を防止し、確実性の高いエビデンスができるという点が大きなメリットです。

こうした確実性の高い勤怠管理履歴を残すことで、企業としての信頼性も高まります。たとえば、これから上場を目指している企業にとっては、勤怠管理履歴が大きな評価要素となる可能性があります。上場前に行われるIT監査において、出退勤の正確な履歴と、その証跡をもとにした交通費の支給がきちんと行われていると判断されることで、高い評価を得ることができます。

IT監査だけでなく、オフィスの情報セキュリティマネジメントの信頼性を評価する「ISMS認証」や、個人情報保護体制の一定基準を満たしていることを示す「プライバシーマーク」の取得を目指す企業にとっても同様です。

「この出退勤履歴は何にもとづいた情報か」と問われたとき、なりすましや紛失・盗難の恐れがない顔認証システムをベースにしていることを示すことで、「オフィスのセキュリティ対策が適切になされている」という評価につながります。

入退室管理の必要性・メリットについて知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。

入退室管理と勤怠管理の連携で業務効率化を図る

勤怠管理の手間を省くことで、労務・人事担当者など管理にかかわる方たちの負担が軽減し、業務の生産性向上につながるでしょう。また、適切な勤怠管理は、会社の信頼性を高めることにもつながります。

クラウド型顔認証サービスは、導入費用や運用コストが安価で済みます。操作性の高いシンプルな管理画面で、データの管理も容易です。

「オフィスのセキュリティ対策と正確な勤怠管理を実現したい」とお考えであれば、クラウド型顔認証サービスを活用するのも1つの手段です。