工事現場の管理者にとって、工事の進捗状況を把握してさまざまな調整や対策を施す「進捗管理」は重要な業務です。進捗管理を適切におこなうことで、トラブルがあっても迅速に対応し工期の遅れを防止します。
今回の記事では、進捗管理の重要性や円滑に進めるコツを解説します。進捗管理におすすめのツールも紹介していますので、進捗管理を効率よく進めたい方はぜひ参考にしてください。
目次
工事現場における進捗管理とは?
進捗管理とは、工事現場における作業計画をもとに進められるように管理する業務のことです。工事が完了するまでの全体の工程を管理する「工程管理」とよく似ていますが、進捗管理では作業に焦点をおいて進捗を管理します。各工程の進行を細かく管理することで工事作業を円滑に進め、課題やトラブルに迅速に対処することが可能です。進捗管理のおもな業務内容は以下のとおりです。
- 作業の進行状況を把握
- スケジュールの調整
- タスクの見直し
- リソースの再配置 など
工事現場における進捗管理の重要性
進捗管理は工事現場において重要な役割があります。
工期遅れを防ぐことができる
進捗管理のもっとも重要な目的は、工期どおり作業を進めていき最終的に納期に間に合わせることです。進捗状況を把握しておけば優先度がつけやすくなるため、必要なタイミングで人的リソースや資材などを割り当てられるようになります。
反対に進捗状況を把握していなければ、工期が遅れていることに気づかずにあとの工程にしわ寄せが起きてしまい、対策を立てることが難しくなります。進捗管理をおこなうことで計画に少しでもずれが生じればすぐに対策を立てられるため、結果的に工期遅れを防ぐことが可能です。
突発的なトラブルへの対応に役立つ
進捗管理は工事現場での突発的なトラブル対応にも役立ちます。工事現場では、作業内容によって資材や機材も異なるので必要なものが不足しているなどのトラブルや、屋外での作業のため悪天候で作業が進められないといったこともよくあります。しかし進捗管理をおこなっていれば、スケジュール調整やタスクの見直しなどの対策を早急に立てられるので、工事への影響を最小限に留めることが可能です。
自社のリソースが把握できる
工事は細かい作業ごとに人員や資材などのリソースが変動します。進捗管理では工程を細かく分けて、必要なリソースを割り出したり再分配したりすることも必要です。進捗管理をおこなうことで自社のリソースの把握につながるため、複数の工事を抱える会社であれば別のプロジェクトに人員を配置するといった調整も可能です。また次の工事を計画する際に、必要人員の割り出しや工期を組みやすくなるといったメリットもあります。
属人化を防ぐことができる
進捗管理が可視化されている場合、誰でも進捗を把握できるようになります。工期遅れが発生した場合も、作業員自身が作業の優先度を理解しやすくなり、お互いにフォローしやすい環境づくりにつながります。
一方、現場監督だけが進捗を把握している状態の属人化しているケースでは、現場監督が不在の場合に作業が停止したり現場監督に連絡が殺到したりする場合もあります。進捗管理を適切におこなうことは、現場全体での円滑な作業につなげるためにも重要です。
工事現場における進捗管理を円滑に進めるコツ
進捗管理を円滑に進めるための3つのコツを紹介します。
進捗管理は見える化する
進捗管理は見える化しておくことが円滑に進めるうえで大切です。現場監督がいくつもの現場を管理している場合や、複数のタスクを抱えている場合、頭の中で整理したり感覚だけで進行したりするとミスや漏れにつながってしまいます。またチーム全体の認識にもずれが生じるため、適切な管理はおこなえません。
一方、進捗状況を見える化できていれば情報を整理しやすくなるので、工期に遅れが出そうなトラブルにも素早く気づいて対処できるようになります。計画と実績にずれがないか迅速かつ的確に把握するためにも、進捗管理は見える化することが大切です。
コミュニケーションは密に取る
工事現場での状況を正確に把握して作業を円滑に進めるため、現場で働く作業員や、事務所、本部などの関係者とのコミュニケーションは欠かせません。また顧客とも密なコミュニケーションを図って信頼関係を築くことも大切です。そのため進捗状況を報告するための定期的な報告会やトラブルなどの状況説明を適宜おこなって、コミュニケーションを密に取ることが大切です。
ツールの導入で効率化を図る
進捗状況を見える化してコミュニケーションを密に取るためには、ツールの導入が効果的です。とくに最近では施工管理アプリやクラウドカメラといった、デジタルツールを活用する工事現場も増えています。
施工管理アプリは写真や図面などのデータ一元化や案件ごとの管理ができ、工事現場の管理に特化した機能が豊富にあります。外出先でもスマホやパソコンから情報の更新や共有をおこなえるため、事務所に戻って作業しなければならない無駄な作業を省き、関係者との進捗共有もリアルタイムにおこなえます。
クラウドカメラは撮影した映像をクラウドに保存でき、遠隔からネットワークを介して映像をリアルタイムに視聴できるカメラです。遠隔にいても現場を確認でき、映像データは進捗報告やトラブル発生時の確認など幅広く活用できます。
アナログな方法で資料作成やデータ管理をおこなっていた場合、情報の修正や更新に時間がかかり、リアルタイムでの確認や共有ができません。デジタルツールを導入することで進捗管理も遠隔から進められるため、作業効率を大きく向上できます。
工事現場の進捗管理には『Safie』のクラウドカメラがおすすめ
多くの建設現場で活用されているクラウド録画サービス「Safie(セーフィー)」のクラウドカメラを導入することで、進捗管理の効率が各段に向上します。主なメリットは以下の3つです。
工事の進捗状況を見える化できる
現場の責任者は進捗管理をおこなううえで、常に現場の状況を把握しておくことが大切です。しかし複数の現場を抱えているケースもあり、直接現場に行ったり報告を共有してもらったりして現場の状況を把握する必要があります。「Safie」のクラウドカメラを使用すれば、いつでもどこからでも現場の様子を確認できる点が大きなメリットです。
リアルタイムでの視聴はもちろん過去の映像を振り返ることもでき、遠隔からスマホやタブレットで現場の様子を確認できます。本部にモニターを設置しておけば常に状況を見守れるので、簡単に進捗を見える化できるうえに属人化するケースも防げます。
コミュニケーションを図りやすい
「Safie」のクラウドカメラはマイクやスピーカー機能付きのモデルもあり、現場の作業員と遠隔にいる管理者などが映像を共有しながら会話することも可能です。もちろん顧客や本部といった複数のメンバーともつながるので、定期的な報告会もスムーズにおこなえます。
進捗管理の効率化につながる
進捗管理は資料作成や更新が欠かせませんが、これらの事務作業に時間がかかってしまうという課題があります。そこで「Safie」のクラウドカメラを導入すれば、映像を共有するだけで正確な状況確認と共有がおこなえるため、進捗管理に関連する作業を大幅に削減できるようになります。
工事現場の進捗管理におすすめの製品
進捗管理におすすめのクラウドカメラ『Safie GO(セーフィー ゴー)シリーズ』と『Safie Pocket(セーフィー ポケット)シリーズ』を紹介します。
『Safie GO シリーズ』
モデル | 画像 | 特長 | 防水防塵 |
---|---|---|---|
Safie GO 180 | 180度の広角レンズ | IP66 | |
Safie GO 360 | 360度全方位を撮影 | IP66 | |
Safie GO PTZ | PTZ操作が可能 | IP66 | |
Safie GO PTZ Plus | GPS搭載で設置位置を確認 | IP66 | |
Safie GO PTZ AI | エッジAI搭載で人物検出可能 | IP66 |
Safie GOは単管などに固定して設置するクラウドカメラで、スマホやパソコンのブラウザからいつでも視聴できます。カメラ本体はLTE通信が可能なのでインターネット環境がない屋外でも設置可能、電源を挿すだけで簡単に使用できます。防塵防水機能も備えているため、工事現場への導入も安心です。
Safie GOは豊富な種類を備えており、工事現場の環境や管理方法などに合わせて最適なクラウドカメラを選べます。180度の広角レンズを搭載した「Safie GO 180」や360度全方位の撮影が可能な「Safie GO 360」があり、1台でも広範囲を捉えることが可能です。また「Safie GO PTZ」は、遠隔からカメラのレンズ操作をおこなうことで確認したい箇所をズームして見ることができます。
\「Safie GO」商品詳細はこちら/
『Safie Pocket シリーズ』
Safie Pocketシリーズは、遠隔業務をサポートするウェアラブルタイプのクラウドカメラです。Safie GOと同じく、スマホやパソコンのブラウザからいつでも映像を確認できます。
カメラは身体に装着して撮影できるので、作業員が現場で作業をおこないながら撮影を同時並行できます。通話機能も備わっているため、現場の状況を作業員が説明したり遠隔から指示を出したりできコミュニケーションもスムーズです。
\「Safie Pocket2」商品詳細はこちら/
まとめ
工事現場での進捗管理は、工期遅れを防いで突発的なトラブルに対応するためにも重要です。そして進捗管理を円滑に効率よく進められるように、ツールの活用も必要です。
クラウドカメラであれば遠隔からでも進捗状況を把握でき、トラブル時に過去の映像をチェックできます。録画映像やスナップショットは報告資料や教育用のマニュアルとしても使えるため活用シーンが幅広いことも特長です。セーフィーはクラウドカメラを用いてお客様の課題解決をサポートします。建設企業様の導入実績も多数あるため、現場管理に課題をお抱えの方はぜひご相談ください。
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