セルフレジとは、利用客自らが商品のスキャンや精算などを行うレジシステムのことです。業務効率化や人手不足解消に一役買ってくれる一方で、万引きが増える可能性があります。
この記事では、セルフレジの概要や導入するメリット・デメリットなどについて解説しています。また、セルフレジにおける万引きの手口や万引き対策などについても取り上げているため、セルフレジの導入を検討している方や万引き対策を考えている方などはぜひ参考にしてください。
目次
セルフレジとは
セルフレジとは、利用者が自分で商品のバーコード読み取りから精算までを行うレジシステムのことです。セルフレジは大きく分けて「フルセルフレジ」と「セミセルフレジ」の2種類に分類できます。
フルセルフレジ:バーコードの読み取りから精算まで全て利用客が行う
セミセルフレジ:バーコードの読み取りは従業員が行い、精算を利用客が行う
利用客が読み取りや精算を行うことで、従業員の業務量を減らせる点が特徴です。近年では、セルフレジを導入する企業が増えています。「2023年 スーパーマーケット年次統計調査 報告書」によると、スーパーマーケットにおけるフルセルフレジの設置企業の割合は31.1%、セミセルフレジの設置企業の割合は78.2%となっており、年々増加傾向が続いています(※1)。
※1 出典:”2023年 スーパーマーケット年次統計調査 報告書” .日本スーパーマーケット協会.2023-10(参照 2024-5-28)
セルフレジを導入できる業種
セルフレジは、以下のようなさまざまな業種で導入可能です。
・スーパーマーケット
・コンビニ
・アパレル
・飲食店 など
例えば、スーパーマーケットやコンビニでは、規模に関係なくフルセルフレジやセミセルフレジを見かけることがあります。また、大手アパレル企業では、カゴに商品を入れたままで決済登録ができるセルフレジを導入しています。そのほかにも、飲食店では券売機を設置することで、セルフレジと同じような取り組みを行っています。
セルフレジのメリット・デメリット
セルフレジの導入には、メリット・デメリットの双方が存在します。ここでは具体的なメリット・デメリットを紹介します。双方を理解したうえでセルフレジの導入を検討してみてください。
メリット
セルフレジを導入することで得られる主なメリットは以下の通りです。
・人手不足解消
・コスト削減
・業務効率化
セルフレジは、利用客が商品のスキャンや精算を行うため、少ない人数でレジ作業を行えるようになります。そのため、人手不足に悩む企業にとっては解決策の1つとなるでしょう。
また、少ない人数でレジを回せるようになれば、人件費の削減にもつながります。レジ担当で採用するとしても、採用コストや教育コストなどがかかってしまいますが、セルフレジがあればそういったコストの削減も可能です。
そのほかにも、例えばセミセルフレジであれば、精算は利用客が行うため、従業員は小銭を数えたり、お釣りを用意したりする必要がなくなり、業務効率を高めることができます。少ない人数でレジを回せれば、ほかの従業員は別の業務に専念することもできるでしょう。
デメリット
一方のデメリットとしては、以下のような点が挙げられます。
・不正操作による万引き
・端末の扱いにくさ
セルフレジは、利用客がスキャンや精算を行うため、不正操作をして万引きをしようとする人が出てくる可能性があります。例えば、カゴに入れた商品をスキャンしないまま自分のカバンに詰める、セミセルフレジでスキャン後に精算をしない、といったことが起こり得ます。
また、万引き対策のために、人手を増やさなければならなくなると、人手不足解消というメリットも享受できなくなります。
そのほかのデメリットとしては、端末が扱いにくいために、利用客が離れてしまうといったケースが考えられるでしょう。新しい端末を見て、難解な印象を持つ人もいると考えられます。
セルフレジで起こる万引きの手口
先述の通り、セルフレジでは、万引きが起こる可能性があります。万引きの手口としては、以下のようなものが挙げられます。
・意図的にスキャンをせずに自分のカバンに商品を入れる
・スキャン後に精算をしない
・安い商品のバーコードで高額商品をスキャンする
・重さがにている別の商品のバーコードをスキャンする など
このように、セルフレジを使った万引きの手口は多様化しています。
セルフレジにおける万引き判断の難しさ
セルフレジにおける万引きは、判断が難しい点が特徴です。例えば、スキャンをせずに商品を店外に持ち出したとしても、それが意図的なものなのか、うっかり忘れてしまったものなのか、従業員はわかりません。
利用客が「忘れていた」と言えば、それを信じるしかない状況です。特に、野菜などバーコードがない商品はスキャン忘れが発生しやすいため注意しなければなりません。万引きするつもりではない人に、万引きの疑いをかけてしまうと、トラブルに発展する可能性もあるため、慎重な判断が求められます。
セルフレジの万引き対策
セルフレジの導入にあたっては、万引き対策を入念に検討することが大切です。ここでは具体的にどのような万引き対策ができるのか解説します。セルフレジの導入を検討している企業の担当者は、ぜひ参考にしてください。
防犯センサータグの設置
防犯センサータグを設置することで、万引きを防ぐことができます。これは、タグを商品に取り付けておくことで、支払いが済んでいない商品を店外に持ち出そうとした時に警報音がなるというものです。また、無理やり外そうとすると、インクが飛び散るインクタイプのタグを商品につけておくことも効果的です。
出口でレシートのチェックをする
出口でレシートをチェックするだけでも、万引き防止につながります。これはレシートを見れば、スキャンしていない商品がないか一目で分かるためです。また、セルフレジ専用の出口ゲートを用意して、レシートに記載されているバーコードやQRコードをかざさないと出られないようにすることもできます。
セルフレジに1人従業員を配置し、従業員による目視と合わせてこれらの方法を利用することで万引きの防止効果が期待できるでしょう。
商品が多い人は有人レジへ誘導する
商品数が多いと、スキャン漏れをしていても気づきにくいことから、万引きが発生しやすくなります。そのため、商品数が多い人は、有人レジへ誘導するようにしましょう。
商品数が多いと、万引きを意図していなくても、スキャン漏れが起こる可能性が高くなるため、有人レジへの誘導は一般の利用客によるトラブルを回避するためにも効果的です。
防犯カメラを設置する
防犯カメラを設置し、その存在を明示することも万引き対策となります。例えば、出入り口や商品の陳列棚付近にカメラがあるだけで、抑止力となるでしょう。また、セルフレジに顔を撮影するカメラを設置するといった方法もあります。
防犯カメラの設置をおすすめする理由
万引き対策には、さまざまな方法がありますが、特におすすめなのが防犯カメラの設置です。ここでは、なぜ防犯カメラの設置をおすすめするのか、その理由を紹介します。
コストを抑えられる
防犯カメラの設置により、各種コストを抑えられます。例えば、万引き対策として、警備員を雇ったり、従業員による巡回監視を増やしたりすることもできますが、このようは方法は人件費の増加に繋がります。一方で、防犯カメラは、一度設置すれば、24時間稼働し続け、人件費も発生しません。ネックとなるのは防犯カメラの導入コストですが、近年では初期費用も以前と比べると抑えられており、導入しやすくなっています。
映像で記録を残せる
防犯カメラの特徴は、万引きが発生したとしても、犯行の様子を映像に残しておくことができる点です。そのため、万が一万引き被害にあっても、カメラの映像から犯人を特定することができるかもしれません。また、警察に被害届を出す時にも、カメラの映像を証拠として提出できるなど、さまざまな場面で役立ちます。
リアルタイムで確認できる
クラウド型の防犯カメラであれば、インターネットに接続することで、リアルタイムでの映像確認が可能です。そのため、出先などどこからでもカメラの映像を確認できます。怪しい人が現れた場合は、店舗いるスタッフと連携して直接確認するといったことができるでしょう。現場にいなくても、リアルタイムで様子を確認できるため、業務効率化にもつながります。
おすすめの防犯カメラ
万引き対策として設置できる防犯カメラは各社から展開されていますが、ここではおすすめの商品として、Safie(セーフィー)のクラウドカメラを紹介します。
Safieのクラウドカメラは、初期費用+月額1,320円〜利用できるため、コストを抑えつつ万引き対策をしたい企業にもおすすめです。カメラは、HD画質×30fpsであるため、キレイな映像を記録できます。
犯行の様子をズームで確認したり、犯人の顔を確認したりする際にも役立つでしょう。録画した映像は最長で365日残しておけるため、常習犯の過去の犯行の様子などもチェックできます。
Safieの活用事例
大阪、滋賀などで、24時間無人営業の古着専門店「#古着de行こか。」では、セルフレジをこじ開けられそうになったことを踏まえて、無人営業店舗のセキュリティ強化、犯罪抑止を目的にSafieを導入しました。
導入後には、実際に顔がはっきりわかるほどの鮮明さで万引き行為の瞬間の撮影に成功。その後、来客の際に通知を飛ばす「人検知機能」を活用して、犯人が現れたときに警察に通報して現行犯逮捕に貢献しました。
まとめ
今回は、セルフレジの概要やメリット・デメリット、セルフレジにおける万引き対策などについて解説しました。セルフレジは、利用客自らが商品のスキャンや精算などを行うレジシステムのことです。
セルフレジの導入により、人手不足解消や業務効率化が期待できます。一方で、万引きが増える恐れがあるため、万引き対策を検討しなければなりません。
コストを抑えつつ、万引き対策をしたいのであれば、防犯カメラの導入がおすすめです。導入も簡単で、インターネットに接続できれば、遠隔地からでもリアルタイムで映像を確認できるため、トラブルにもスムーズに対応できます。また、犯行が映像に残ることで、犯人確保にも役立ちます。
セルフレジの防犯にお悩みの方は、セーフィーまでお気軽にご相談ください。
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