防犯カメラの光学ズームとデジタルズームの違いとは?それぞれのメリット・デメリットを解説


防犯カメラを導入する際には、目的や場所に合った機種・機能を選択することが重要です。設置場所が屋内か屋外か、カメラ本体の大きさなどを考慮するポイントはさまざまありますが、この記事では、ズーム機能の観点から防犯カメラの選び方を解説していきます。

光学ズームとデジタルズームの違いや、それぞれのメリット・デメリットについて詳しく解説していきますので、防犯カメラの導入の際の参考にご利用ください。

カメラのズーム機能とは?

カメラのズーム機能とは、撮影した画像・映像を拡大・縮小できる機能のことです。防犯カメラにもズーム機能を搭載したものが多く販売されています。

一般的なデジタルカメラと同様、防犯カメラのズーム機能にも光学ズームとデジタルズームがあります。それぞれどこまでズームできるかを「○倍」と数字で表します。

光学ズームとは?仕組みとメリット・デメリット

カメラレンズのアップ

光学ズームとは具体的にどのような仕組みなのか、どのようなメリット・デメリットがあるのかを見ていきましょう。

光学ズームとは?

光学ズームとは、レンズを動かして焦点距離を拡大・縮小してズームする方式のことです。昔ながらのフィルムカメラや望遠鏡と、仕組みは変わりません。虫眼鏡を近づけたり遠ざけたりして、物を見るのをイメージするとわかりやすいでしょう。

光学ズームできる防犯カメラには手動のほか、自動でズームを変えられるものもあります。手動でズームを調節できるバリフォーカルレンズは、フォーカスも個別に調節できるのが特徴です。

自動でズームが可能なものには、パン(水平回転)、チルト(垂直回転)、ズーム(拡大・縮小)の頭文字をとったPTZカメラやリモートズームがあります。

光学ズームのメリット

光学ズームは実際の画像を大きくするため、拡大しても画質が劣化せずきれいなまま撮影できます。防犯カメラの場合は、人の顔や車のナンバー、小さな文字を確認するのに向いているでしょう

バリフォーカルレンズは、カメラから撮影対象までの距離が長い場合に活躍します。バリフォーカルレンズは、設置後にもう少し遠くをしっかり見たいときに、設置場所を変更することなく画角の調整ができるのがメリットです。

また、遠隔操作が行なえるPTZカメラは、屋外の広範なエリア全体を見回したり、必要に応じてズームアップして細部を確認したりすることができます。撮影対象までの距離が長い場合の防犯カメラとして、理想的な機能を備えているといえるでしょう。

光学ズームのデメリット

光学ズームで倍率を高めると撮影範囲が狭まるため、それ以外のエリアは撮影されない死角になってしまいます。こういった死角をつくらないようにするには、固定カメラと併わせて使う、カメラを複数設置するなどの対策が必要です。

また、ズーム倍率が高くなるとレンズが大きく高価になり、防犯カメラの大きさや価格にも影響が出るため、設置場所に制約が生じたり、導入コストがかさんだりすることになります。

デジタルズームとは?仕組みとメリット・デメリット

次に、デジタルズームとは具体的にどのような仕組みなのか、どのようなメリット・デメリットがあるのかを見てみましょう。

デジタルズームとは?

デジタルズームとは、切り取った画像の一部をコンピューター処理で引き伸ばして拡大し、望遠で撮影したかのように大きく見せる方式のことです。光学ズームと違いレンズ自体を動かすことはなく、撮影時の画像サイズは変わらないため、ズームするほどに画像は荒くなります。

スマートフォンで撮影したあとの写真や画面キャプチャを、トリミングして拡大することをイメージするとわかりやすいでしょう。

デジタルズームのメリット

デジタルズームはコンピューター処理で画像を拡大するため、高価格でサイズの大きい高倍率レンズが必要なく、カメラやレンズがコンパクトのままで済みます。また、レンズを動かさないため故障しにくいことや、光学ズームと組み合わせて手頃に高いズーム率で撮影ができるのもメリットです。

例えば、光学ズーム10倍とデジタルズーム2倍を組み合わせると、20倍ズームとなります。レンズやカメラのサイズを変えなくても、かなり遠くのものまでしっかり撮影ができるでしょう。

光学ズームのみで撮影したものに、あとからトリミングしても同じ結果が得られますが、特に枚数が多い場合、そのひと手間を省けるのはメリットといえます。

デジタルズームのデメリット

デジタルズームでは、元の画像の画素数は変わらないため、ズーム倍率を高くすればするほど画像が劣化し、不鮮明になります。

近年、引き伸ばして荒くなった画素間に本来はない画素を補完し、画像の輪郭を滑らかに整える技術も進んでいますが、光学ズームと比べると画像は劣化してしまいます。そのため、デジタルズームのみで遠方の撮影をするのは不向きといわざるを得ません。

光学ズームとデジタルズームの使い分け

モニターを見る男性二人

ここまでの光学ズームとデジタルズームのメリット・デメリットを踏まえ、それぞれに適した防犯カメラの使用例と、お互いのメリットを組み合わせた使用例を紹介します。

光学ズームに適した使用例

光学ズームは全体を見回しつつ、必要に応じてズームアップして細部を確認したい場合に適しています。人の顔や小さな文字もはっきり確認できるため、光学ズームのメリットを活かせるでしょう。
具体的には、以下のような状況での使用に適しています。

  • 店舗内のレジ周りでのお客様の顔やお金の種類の確認
  • 駐車場での車のナンバーや車種、運転手の顔の確認
  • 不特定多数の人が往来する駅や繁華街での人の顔の確認

デジタルズームに適した使用例

デジタルズームは、光学ズームほど明瞭な確認を必要としない場合や、カメラをコンパクトにして目立たせたくない場合、光学ズームと組み合わせてズームしたい場合に適しています。

具体的には、以下のような状況が考えられます。

  • 店舗内の複数個所に設置して死角を減らす
  • 工場での作業ラインや作業員の手元の作業を確認
  • 高所カメラなど広範囲を撮影し、状況によって光学ズームと組み合わせて拡大する

ズーム付きの防犯カメラを選ぶならSafie

ここからは、クラウド録画サービス「Safie(セーフィー)」対応の防犯カメラを紹介します。

デジタル8倍ズームに対応

Safie対応カメラは屋内向け、屋外向け、建設現場向けなどのカメラでデジタル8倍ズームに対応しています。

また、撮影範囲から必要な部分だけをズームし、録画するクロップズーム機能を搭載したカメラもあります。クロップズームでは、通常のデジタルズームで拡大するよりも鮮明な画質で指定範囲を視聴可能です。

光学ズーム搭載のカメラも

Safie対応カメラには、光学ズームとデジタルズームを併せ持つカメラもあります。光学ズームとデジタルズームの組み合わせにより、レンズやカメラの価格・サイズを抑えたうえで、さらに高いズーム率で撮影可能です。

AXIS M5054 PTZはリモートで屋内の撮影が可能な、手のひらサイズのPTZカメラです。5倍光学ズームを備えており、広範囲の撮影と詳細ズームの両方が可能なため、自由度の高い使い方を実現できるでしょう。

Safie対応の防犯カメラには、今回紹介したズーム機能以外にもさまざまな機能が搭載されています。
ぜひ、目的に合わせて防犯カメラを選択してください。

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