高セキュリティなeKYCセンターで顔認証を活用。
スタッフの入れ替わりに伴う、入退室管理もスムーズに

オンライン上で本人確認する「eKYC」の導入・運用を行う専門センター『SleekyC²(スリーキーシー)』の設立で注目を浴びる「株式会社TMJ」。高度なセキュリティを特徴とする同センターでは、入退室管理にクラウド型顔認証サービス「Safie Entrance2」を導入いただいています。

(取材:2023年4月)

導入の決め手

  • 鍵の紛失や使いまわしのリスクがなく、高セキュリティ
  • 認証精度、認証スピードが優れており、使用感が良い

導入目的

  • eKYC業務専門センターの入退室管理

導入した結果

  • セキュリティ品質をクライアントから評価され差別化できる
  • 手ぶらで解施錠でき入退室が快適になった
  • 登録/削除、入退室の有効/無効の設定が容易で管理がラク
    (オペレーターが入れ替わる際の権限付与・解除がスムーズ)

セコムグループの「株式会社TMJ」は、コールセンターやバックオフィス(事務処理センター)の構築・運営など、クライアントに最適化したアウトソーシングサービスを幅広く手がけているBPOベンダーです。

同社はBPO業界初のeKYC業務専門センター『SleekyC²(スリーキーシー)』を設立し、2023年3月よりサービスの提供を開始しました。同センターでは、オンライン上で本人確認する仕組み「eKYC」の導入から運用までを行うにあたり、これまで以上に高度なセキュリティ対策を徹底。入退室管理にはセーフィーのクラウド型顔認証サービス「Safie Entrance2(セーフィー エントランス ツー)」を導入していらっしゃいます。高度な情報セキュリティ対策が必要な同センターがセーフィーを選んだ理由、導入後の効果について、情通サービス事業本部の吉田 拓也さんにお話を伺いました。

オンライン本人確認という業務特性上、
とりわけ高度なセキュリティを要したeKYC専門センター

──はじめに、御社がサービス提供を開始した『SleekyC²』についてお教えください。

吉田さん:『SleekyC²』は、オンライン上で本人確認する仕組みである「eKYC」の運用を行う専門センターです。同センターは札幌にある当社の拠点内に設立され、BPO業界初のeKYC専門センターとして3月からサービス提供をスタートしました。

現在、eKYCの重要性に着目している企業様は多いですが、当社のようにシステムの導入から業務の設計、運用までワンストップで支援する専門サービスはまだほとんどありません。それだけに、私たちがeKYC専門センターのパイオニアとして多くの企業様に貢献できるよう、尽力しているところです。

情通サービス事業本部の吉田 拓也さん

──本人確認にまつわる個人情報が大量に扱われ、高いセキュリティレベルが求められると思います。センターではどのような対策を取っているのでしょうか? 

吉田さん:当社はセコムグループということもあり、もともとセキュリティには万全を期しています。ですがご指摘の通り、eKYCでは秘匿性の高い情報を多数扱いますから、管理体制ではとりわけ高度なセキュリティが求められました。そこで当センターでは十分な防犯カメラを設置し、業務は完全なペーパーレスで持ち出しや紛失を防止PCログインには指紋認証を採用し、スマホを向けると画面が落ちる検知機能でPC画面の盗撮を防ぐなど、社内標準を大きく上回る高セキュリティを徹底しています。また、入退室管理も厳格化し、セーフィーさんのクラウド型顔認証サービス「Safie Entrance2」を導入させていただきました。

──入退室管理にセーフィーを選んでくださった理由をお聞かせください。

吉田さん:入退室管理は紛失や使いまわしのリスクが高いカードキーではなく、生体認証、それも最もセキュリティ性能がすぐれた顔認証がいいと思っていました。顔認証の中でセーフィーさんを選んだ理由は、以前、社内の他部署でSafie Entrance2を導入しており、認証スピードの速さ精度の高さといった品質や、担当者の手厚いサポートを経験していたからです。そのため当センターでは他社比較もせず、セーフィーさん一択で導入させていただきました。

入れ替わり、一時的な増員……。
入退室の流動的な権限付与もスムーズに行える

──『SleekyC²』におけるSafie Entrance2のご利用状況をお教えください。

吉田さん:センターの執務エリアの出入口に、入室用・退室用の計2台を設置しています。認証端末の設置スタイルは、スタンド型をセレクトしました。賃貸オフィスなので工事を避けたかったのと、レイアウト変更などに合わせて設置場所を調整できるようにしたかったからです。なお、顔を登録して入退室権限が付与されているのは、eKYCのバックオフィス対応を行うオペレーターと、センター運営に関わるごく一部の社員のみです。

センターの出入口にSafie Entrance2をスタンド型で設置

──ご利用いただいた感想をお聞かせください。

吉田さん:認証のスピード、精度、ともに満足しています。オペレーターたちも「カードをかざすひと手間がないのは想像以上にうれしい」「手ぶらで入れる」と喜んでいますし、最新技術のツールを使えることに好意的です。メイクの濃さやメガネの有無で精度が落ちないか心配する声もありましたが、認証に全く問題なく、みんな感動しています(笑)。管理画面のUIも使いやすく、便利な機能のおかげで管理業務もスムーズです。

メガネの有無などが認証精度に影響ないとスタッフにも好評

──管理面では、どんな機能をご利用いただいているのでしょうか?

吉田さん:よく使うのは、顔の登録/削除、利用期間の設定です。オペレーターは派遣の方が多く、業務を行うメンバーの入れ替わりが定期的に生じるのです。また、クライアントのご都合によって一時期に大量の業務が発生すると、期間限定でオペレーターを増員したりもします。

顔認証の利用者が比較的、頻繁に変わるわけですが、Safie Entrance2は顔の登録が簡単で、登録後は管理者側で入退室の有効/無効、利用期間などをフレキシブルに設定できるので助かっています。管理者には設定などの工数が発生しますが操作はとてもシンプルで、カードキーの発行・回収の手間と比べたらずっとラクです。人の入れ替わりが多いオフィスにおいて、Safie Entrance2の管理面での利便性はものすごく価値があると感じています。

顔認証は、セキュリティ意識の高いクライアントからも好評。
eKYC専門センターとしての信頼性向上に効果

──Safie Entrance2の導入で、どのようなメリットを感じていらっしゃいますか?

吉田さん:手ぶらで解施錠できること、管理業務がラクなことも大きなメリットですが、一番は、eKYCの本人確認というサービス内容に見合う高セキュリティを実現できたことです。顔認証は、金融関係など、厳格なセキュリティを望まれるクライアントにも大変好評です。当センターの差別化、ブランディングに役立っていると思います。

──セキュリティに関する今後の展望をお聞かせください。

吉田さん:まだ顔認証を導入していない社内の他部署からは、「Safie Entrance2を導入したい」との声も上がっています。セキュリティは高いに越したことはないので、全社標準化も視野に入れて水平展開できればいいなと思っています。

『SleekyC²』に限っていえば、eKYCの専門センターとして実績を積み、当センターの機能を全国に拡げていきたいですね。その際はやはり、入退室管理はセーフィーさんの顔認証を導入したいです。

ほかにも入室後のリスク行動のアセスメントなど、セキュリティ強化に向けて挑戦してみたいことはあります。アンテナを高く張って業界の動向をしっかりキャッチし、クライアントに信頼されるセンターに成長していきたいです。

お話を伺った方

株式会社TMJ
情通サービス事業本部
サービス1部
第3センター
PM
吉田 拓也さん